2021年12月29日
思い込みを壊した、アフリカでの旅
ミュージシャンの藤巻亮太さんをゲストにお迎えしています。
藤巻さんの写真集「Sightlines」には、ケニア、タンザニア、ウガンダ、ルワンダなど
アルピニストの野口健さんと旅した、アフリカでの写真も多く掲載されています。
ケニアのマサイマラ国立公園でヌーの川渡りを目の当たりにしたり、
東アフリカ最大の貧困街:キベラスラムを訪れるなど、
アフリカでの体験は、藤巻さんに多くの影響を与えたそう。
藤巻:広さの概念が変わりました。セスナから降りた時の風の匂いも覚えています。
草の匂いで、場所によっては獣のフンの匂いも。
人工物の無い、あの空間は、感じるものが多かったですね。
健さんに連れて行っていただいたキベラスラムでは、
世の中には、美しいA面とそうではないB面があって、
B面にこそ社会問題など、大事なものがあるよって。
小黒:キベラには、どれくらい滞在したの?
藤巻:訪問しただけなので、半日ほどなんです。そこでご飯を食べました。
スラムってひどいイメージだったんですけど
まぁ合ってる部分もありますけど、実際行ってみると皆が笑顔で驚きました。
スラムという言葉の持つイメージと幸福は別なんだなと感じました。
それと同時に、美しいイメージのサバンナでは、
写真を撮るために動物を追っている自分たちが、
そうでもない存在で、世知辛い感じがして。思い込みを壊す旅でしたね。
今夜の選曲:まほろば / 藤巻亮太