2022年01月17日
開発する中で生まれた、自然を守る研究とは?
今週のゲストは、九州大学大学院・准教授の清野聡子さん。
※リモートでのご出演です。
清野さんは、神奈川県逗子市出身。
東京大学を卒業後、教養学部勤務を経て、
2010年より九州大学大学院で、海洋生物学・海岸環境保全学
生体工学などを専門に、現地調査に基づき経済や民俗学も含めた
海岸研究に取り組まれていらっしゃいます。
清野さんが現在九州大学大学院で籍をおかれているのが、
”工学研究院 環境社会部門 生態工学研究室”。
清野「わたしが在籍しているのは、昔で言う土木学なんです。
海を埋め立てたり、場合によっては海を壊してきたんですが
この20年間で、自然を守っていかないと、人間の状況も危なくなる
ということが分かってきて、土木の中でも生態系や景観、
生き物との暮らしを研究する分野が出てきたんです。
ちょっと、開発する人が大半の中で、自然を守ろうとか、
景観を守ろうという立場なので、若干アウェイなんですけど(笑)
やっぱり新しい領域がはじまってきてる、という感じです。」
清野さんのお父様は、画家。
海に近い神奈川県逗子市で暮らし、
毎週のように海岸へ遊びに出ていたのだとか。
清野さんが、九州に行かれた理由は、
関東では見られなくなった生物がいまだ存在すること、
自然文化・海との暮らしが生きた形で現存するためだったそうです。
清野「その面白さというのは、関東と九州を行き来していたら
”やっぱ、九州住んでみらんとね”、と思いましたね。」
小黒「人と自然と生き物のつながりが、まだまだ残ってるんですね」
今夜の選曲:MAIS QUE NADA / SERGIO MENDES AND BRASIL '66