2022年02月07日
味噌の歴史と"蔵癖"の秘密
今週のゲストは、
青源味噌株式会社・代表取締役社長の青木敬信さん。
※リモートでのご出演です。
青木さんは、1951年栃木県宇都宮市生まれ。
1974年東京農業大学卒業後、
家業である1625年(寛永2年)創業の老舗:味噌蔵 青源味噌へ入社され、
2011年社長に就任。伝統を守りつつ、新商品の開発を通して、
新しい食文化の創造に尽力されていらっしゃいます。
青源味噌は、
江戸時代、徳川三代将軍 家光の頃に創業されています。
「創業当時は、まだ味噌屋という業態自体がない時代でした。
もともと味噌は、自家製で作るものだったわけです。
世の中が江戸時代になり、人口がどんどん増えた中で、
買い味噌をするという事で、
味噌屋というビジネスが増えていったようなんです。
私どもも、もともとは米屋問屋でございまして、
味噌屋は江戸中期ごろから転業しながら始めっています。」
味噌は、塩を使った発酵食品 ”醤(ジャン)”の1つで、
『大宝律令』(701年) にも記載がある、歴史ある発酵食品です。
現在では、日本独自の発酵食品となり根付きました。
「味噌は今、米の代わりに麦や大豆を麹にしたり...
しかし、いずれにしても、シンプルな原料です。
それでも ”たくさんの種類がある" と皆さんは感じると思います。
というもの、同じ原料でも蔵ごとで、味の違いがあるからなんです。
それがその蔵の特徴:”蔵癖” で、微生物の違い、なんだと思います。」
今夜の選曲:QUANTO TEMPO / MARISA MONTE