2022年02月28日
日本の伝統文化! 畳の歴史
今週のゲストは、有限会社 鏡畳店 代表取締役CEO:鏡芳昭さん。
*リモートでのご出演です
鏡さんは、山形県寒河江市出身。
2008年に、鏡畳店の四代目社長に就任され、
全国の畳店との『畳屋道場』の設立や
熊本県八代市のい草生産農家が集まった
『和たたみの里・八代生産販売組合』を立ち上げるなど
畳職人の交流と畳の普及に尽力されていらっしゃいます。
鏡さんが四代目と務める鏡畳店は、創業106年。
山形県の中央部に位置する寒河江市は、月山の麓、内陸側にあります。
鏡「原料に関しては、冬場は育ちませんので、
産地は暖かいところにあるんですけど、畳の需要があったことと、
お米を作っていますので畳の芯材の稲藁が豊富だったんです。」
畳は日本古来からの伝統のもので、
諸説ありますが、もっとも古い”畳”の記録は、古事記とされています。
さらに、紀元前2000年ごろから、縄文土器の裏に
畳のような跡が残っているため、
儀式的なものに使用されていたのでは、とも言われています。
小黒「日本人って、家入る時に靴脱ぎますけど、その文化、
そういう暮らしっていうのはいつ頃からしてたんですかね?」
鏡「推測でしかありませんが、八重畳(古事記に記載されたもの)というのは
特別な人だけが座った、家具みたいなものです。
お雛飾りで言うと、お内裏様が座っているところです。
室町時代に、書院造りという建築洋式で
初めて畳を部屋一面に敷き詰める、という事が行われました。」
畳屋さんは、ピーク時には全国で1万8000軒あったと言われていますが、
現在は、畳全国で6000軒にまで減少しています。
今夜の選曲:YOU CAN MAKE ME FREE / BILLY JOEL