2022年03月01日
減少が止まらない!国産イグサの危機的状況
有限会社 鏡畳店 代表取締役CEO:鏡芳昭さんは、
畳職人の交流と畳の普及に尽力されていらっしゃいます。
*リモートでのご出演です
畳がない部屋で生活をする人も増えてきた近年。
鏡さんは、い草 を使った小物などを作成するなど、
少しでも畳に触れる機会を多くの人に提供し続けています。
鏡「子育て世代には、普通(90cm×180cm)の1/4サイズを作りまして
そこでオムツ交換していただいたり、お昼寝してもらうなど
手軽に、畳の香りや感触を楽しんでいただける製品を
数年前から販売しています。」
畳表(たたみおもて)に使われる原材料:イグサは、8割程度が中国産。
熊本県八代市の い草 生産農家は、1989年には約6800軒あったものの、
今年は、354軒まで減少するという危機に陥っています。
鏡「減少が止まらない状況です。熊本では、い草を12月に植えて、
7月に収穫するんですが、ほぼ1年がかりで行います。
い草を刈り取ったあとに米を植えますが、
障害をなくすためなので、サブです。」
小黒「この畳、い草に関する危機ですけど、国は何もやってないんですか?
やったほうが良さそうですよね?」
鏡「特には無いんですよね...
何度か農水省などに陳情とかしましたけど、
『他の農家さんも減っているから、い草だけに力を入れられない』
と返答いただいてしまいました。
畳文化というのは、日本のアイデンティティに関わる事だと思うので
もっと伝わるといいな、と思っています。
産業として残すには、全体的な底上げが必要です。」
今夜の選曲:YOU LOOK SO GOOD TO ME / BILLY JOEL