2022年06月27日
ニューヨークで活躍したデザイナーが起こす、次のアクション…たっぷり伺います。
株式会社AKEMI S. MILLER Beauty Studio代表、
アケミ・S・ミラーさんをお迎えしています。
兵庫県出身、1989年に、ニューヨークに渡り、
ニューヨークコレクションなど、25年間
ファッションデザイナーとして活躍され
2013年に帰国。
AKEMI S. MILLER Beauty Studio設立し、
トータルビューティープロデューサーとして
活躍されています。
小黒「渡米される前にやられていた東京での
お仕事というのは?」
アケミ「その頃、20代で京都から着物を
5ブランドから出す着物作家として活動
していました。芸能界の方によく着て
いただいて 紅白歌合戦は10年間…
小林幸子さんや、川中美幸さん、
最後は坂本冬美さんに着ていただきました。」
他にも多くの女優の着物を担当されていた
アケミさん。しかし、バブルに沸いていた
当時の日本よりもニューヨークでの
活動に移行した理由は着物の未来を
憂いてのものでした。
アケミ「着物の未来が見えなかったんです。
第一には、自分で民族衣装を着ることが
出来ない国民って日本人だけじゃないですか。
自分で着れないし、ヘアメイクもしなくては
いけない。普段から着物を着なくちゃいけない
ポジションの人しか着ない……。
20代で5ブランドから着物を出したけど、
街でそれを着ている人をほとんど見ない。
試行錯誤をして、着物業界で私は役に立てない、
どうしたらこの日本の色柄を生かしていけるか…
と、考えた時に洋服にすればいいと思いました。
着物ではなく“きるもの”として考えたら、
着物をデフォルメした今の時代にあった
ファッションが出来てもいいなと思い、
300点程作品を作りました。」
98年渡米し翌年には、コレクションデビュー。
さらに3年後には、ファッション・ウィークの
初日に、唯一の日本人デザイナーとして
コレクションを発表されます。
この25年間コレクションを続けてこられた
秘訣とは?
アケミ「私は、ファッションに関しては全て
独学なんです。自分が着物を表現するのに
ファッションとして昇華して世界中の人に
着てもらえる。いいものだったら人は
付いてくる…という思いでこの25年間
やってきたと思います。」
今夜の選曲… Crazy Little Thing Called Love / Queen