2022年08月08日
最新の詩画集「Black Hawaii」について
今週のゲストは、画家・イラストレーターの田中麻記子さん。
田中さんは、1975年東京生まれ。女子美術短期大学服飾科を卒業。
2009年 第12回岡本太郎芸術賞に入選。
2013年より、フランスを拠点に活動。
水彩、油彩作品の制作をメインに、ショートアニメーションや
イラストレーション作品では、資生堂、ピエール・エルメ・パリなどの
クライアントワークなど多岐にわたり活躍されています。
現在、六本木ヒルズA/Dギャラリーにて、
田中さんの詩画集『Black Hawaii』の発売を記念した展覧会が開催中です。
(今月8月14日まで)
▼田中麻記子「Black Hawaii / Hawaï Noire」2022.7.22(金)~ 8.14(日)
田中「今回は、コロナ禍になるちょっと前、2019年に東京で個展をやったとき
ふと、フランスでも日本でもない、どこか島に行きたいと思いついて
従兄弟の住んでいる、オアフ島に行こうと急に飛び立って。
そこで、色々お散歩したりしていたときに見た、
夜のサンセット、ぎりぎりのビーチから
インスピレーションを受けた作品がメインです。」
小黒「資料によると、ハワイで夜のバスツアーがあったんですか?」
田中「ツアーというか、地元の学生さんとかが使うローカルバスです。
最初は、ワイキキのセンターの方のビーチに行ったら、
まだ観光客がたくさんいて、せっかく休暇で東京から来たのに
日本にまた戻って来たような感じがして(笑)
これは、人気のないローカルビーチを探すしかないと思って
いろんなところへ出かけました。」
1番最初に、ローカルビーチに辿り着いたときには、
日の入りギリギリの頃。
田中さんの目に飛び込んだのは、オレンジ・ピンクの海辺の水平線、
その上のインディゴブルーの空、逆光で黒になるヤシの木...
これを描きたいと強く思ったのだとか。
その後、従兄弟の自宅に帰宅後から創作に入り、
その日から滞在した3週間ずっと、
さらには、日本帰国後もコロナ禍でも、その創作は続きました。
小黒「英語の詩も書いてあって。
妖精とか全く別のハワイが描かれていて、驚きました」
田中「はい。そのときのイメージというか。
通常、日本の方にハワイというと、サーフィン、ココナッツ、青空など
元気なイメージがあると思うんですけど、
私はそうではない反対側の夜の、マジカルな、ミステリアスな
ちょっとワイルドな、そういうハワイの良さを体感して欲しいです。」
今夜の選曲:COMO SE GOZA EN EL BARRIO / MARC RIBOT Y LOS CUBANOS POSTIZOS