2022年08月02日
駿河湾の漁港を再現!海洋ゴミも展示する理由。
岸壁幼魚採集家の 鈴木香里武さんが館長を務める
世界初の【幼魚水族館】が、今年7月、静岡県清水町にオープンしました。
【幼魚水族館】は
敷地は小規模ながら、幼魚150匹くらいを見ることができます。
入り口を入ると、まずは駿河湾の漁港を再現したコーナーがあり、
他の水族館とは一線を画す作りです。
香里武「岸壁や海藻があって、本当に漁港から拾ってきた
海洋ゴミも一緒に展示していて、リアルな足元の海を再現しています。」
小黒「漁港を再現... お客さんの反応はどうでした?」
香里武「実際オープンしてみたら、すごく好評で、
”今まで見たことない!”と皆さんおっしゃいますね。
僕が漁港ですくってきた幼魚を泳がせているので、
今だったら8月に見られるリアルな種類を見られます。
秋には秋の幼魚、冬には冬の幼魚に変わっていく形です。」
海洋ゴミまで再現した理由は、香里武さんの思惑がありました。
香里武「ゴミは見た目は汚い物ですし、海や環境に悪い物ですが
『ゴミは悪者だ!』というアプローチだけでは、
なかなか人の心に届かないことがあるんですよね。
例えば、ゴミの間に身を隠す幼魚や ゴミに擬態する幼魚...
ゴミだってなんだって生きるために利用する。
そんな幼魚たちの逞しい生き様を通じて、
今の海洋ゴミ問題について考えてもらう、きっかけを作りたいな、
と思って展示しています。」
幼魚水族館の魚名板は、全て、香里武さんの手書き!
親しみが湧くような”幼魚エピソード”も盛り込まれた解説とイラストで、
来館者を楽しませる工夫もされているそうです。
今夜の選曲:MY HOBO HEART / BRIAN WILSON AND VAN DYKE PARKS