2022年08月03日
新たな夢は、ギンザメの卵を孵化させる事!
岸壁幼魚採集家の 鈴木香里武さんが館長を務めている
世界初の【幼魚水族館】は、
子供も大人も学べる展示がたくさんあります。
香里武「幼魚は身体が小さく、大海原でポツンと泳いでいたら、
敵にすぐ見つかり食べられてしまうので、さまざまな方法で
工夫して進化して、敵に見つからない努力をしています。
例えば、透明になってみたり、トゲトゲしたり、擬態したり。
そういう10種10色の賢い生き様が、小さな身体煮詰まっていて、
ロマンを感じています。そんなところに、
海の多様性を感じ取ってもらいたいと思っています。」
小黒「幼魚水族館ですけど、大きくなった魚はどうするんですか?」
香里武「そんな時は、”卒魚式” をやりまして、
卒業魚として、成魚として、全国の水族館に展示されます。
僕の師匠で、海の手配師と呼ばれている、石垣幸二さんが
そういう繋がりをお持ちですので。」
子供達が楽しみにしているお土産コーナーでは、
幼魚水族館オリジナルのグッズも豊富に用意されています。
そんなグッズは、印刷時に有害な廃液を出さない水なし印刷や、
生物によって分解される植物由来のプラスチックの使用など
環境への配慮も取り入れられています。
小黒「深海生物の幼魚も展示されているんですね。」
香里武「はい。深海生物といえど、
赤ちゃんの頃は浅瀬で暮らしている魚が多いんです。
なので、漁港でも出会えうる赤ちゃんを展示しています。
さらに、様々な研究機関とも連携をしていますので
深海で生まれるクラゲの仲間:ポリプや、
珍しいギンザメの卵も展示しています。
もし孵化したら、人工孵化としては世界初となります。」
ギンザメの赤ちゃんは、アメリカの有名水族館からも
”ほしい!”と言われているそうで、
孵化に成功させ、アメリカにギンザメを届けることが、
香里武さんの新しい夢になっているとのころ。
今夜の選曲:SUMMER IN MONTEREY / BRIAN WILSON & VAN DYKE PARKS