2022年11月28日
日本画と額縁…発祥と関係性とは?
額装家・高野淳一さんをお迎えしています。
1966年東京生まれ、19歳から、
画材や額縁業界の仕事につき
4社の工房長を務めた後、2008年に独立。
美術館や博物館、個人からの依頼で額縁制作や
修理・取り付けなど、額装家として
活躍されていらっしゃいます。
肩書きの『額装家』というのは造語。
聞き慣れないこの肩書きは10年ほど前に小黒が
考え出した造語……高野さん本人も気に入って
名乗り続けていると言います。
そんな『額装家』のお仕事とは?
高野「素材によって安いものから高いものまで
ありますが、僕自身はいいものを届けたい。
お客さんにはいい材料で飾って欲しいので、
割と高価なものを売っています。
額縁の発祥と言われるイタリア、フランス、
スペインのものが一般的に良いものとされています。
僕も気に入ってそうした国のものを好んで使って
いますね。」
小黒「日本の美術館史的には額縁の文化ってなかったんですか?」
高野「ないです。日本は洋画が入ってきてから
額縁の文化ができたので出遅れています……。
日本の場合、床の間に飾ってある絵と、
建物の縁を見てもらうとあれが額縁に見えなくもない。
あれが日本の発祥ではあるんですよ。」
▼https://www.facebook.com/gakusouka/
高野さんのFacebookでは作品もご覧いただくことができます。
今夜の選曲… Illusion of Forever/Beach House