2022年12月26日
お節料理がお重箱に入っている理由とは?
今週は、株式会社紀文食品 商品開発室の 堀内慎也 さんをお迎えしています。
堀内さんは、千葉県出身。専修大学卒業後に、
株式会社紀文食品に入社。商品開発などに携わり、
お正月文化やお節料理の継承に尽力されています。
1938年(昭和13年)創業の株式会社紀文食品は、
今年で85年目を迎えています。
創業当初は、米を取り扱う店舗としてスタートし、
その後に果物店、海産物の卸売り、を経て
昭和22年に魚肉練り製品の製造を始めています。
小黒「そもそも、練り製品の原料ってどんな魚なんですか?」
堀内「練り製品使用するのは、主に白身魚でして
スケソウダラ、タイ、イシモチ、グチなどですね。
それを遠洋の船で獲って、船の上で
すり身に加工したものが良いものと言われています。」
小黒「今聞くと、高級な魚ばっかりですね?!」
堀内「ありがとうございます、良いお魚を使っています!」
年末に差し掛かり、お正月が近づいています。
お正月に欠かせないのは、お節料理です。
お節料理は、年神様を我が家に迎え、
1年の幸せを祈るためのお供物なのだそう。
堀内「1番のご馳走をお供えして、それをおろして家族で食べる、
ということで、五穀豊穣などが込められた行事です。
一般的には、年が明けたらお供えからおろして頂きますが
一部地域では、大晦日にいただく風習もあります。
これは、新暦、旧暦で年明けのタイミングが違うからです。」
小黒「お重箱に入っているのも、意味があるんでしょうか?
堀内「お重箱に入れて重ねるということは、
『福を重ねる』という意味があります。」
今夜の選曲:FAUSEL / 高木正勝