2023年01月05日
2023年の年始『今、読むべき1冊』とは?
当番組で年末年始恒例となっている、
生物学者の福岡伸一さんの
『今、読むべき1冊』を紹介して頂きました。
2023年の推薦書は…
『我々はどこから来て、今どこにいるのか?
アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか [上巻・下巻]』
著:エマニュエル・トッド(歴史学者)
福岡「アメリカでも、白人の人口比率が半分を切りそうになっていて
ラテン系や黒人系、アジア系が増えています。
その危機感から、トランプのような存在が現れてきました。
アングロサクソンが、一時は世界を制覇しましたが、
徐々に退潮しつつあると。何故か西洋主導の文明が広がったのか、
というのを、エマニュエル・トッドさんが、
人口動態や家族形態、識字率などから、読み解いてる、という本です」
小黒「この方は、どういう方なんですか?」
福岡「人口論の研究をされていて、大きくいうと歴史学者でもあります。
何年かに1度、こういう文明論の本が出てくるわけでして
今回は、彼の本が注目されつつある、と。」
もう1冊として、今年2月に新書化される、
福岡さんご自身の著書『動的平衡3』もご紹介いただきました。
今夜の選曲:LOST THEME / 坂本龍一