2023年03月06日
映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』について伺います。
テレビ番組ディレクターの寺田和弘さんをお迎えしています。
1971年神戸市生まれ。
1999年から2010年までテレビ朝日「サンデープロジェクト」特集班
専属ディレクターとして活躍されました。
今回、初監督なったドキュメンタリー映画
「生きる」大川小学校津波裁判を闘った人たち」が
上映中です。この映画は、東日本大震災で多数の
犠牲者を出した宮城県石巻市の大川小学校を題材に、
遺された親たちの10年に及ぶ思いを記録。
遺された親たちと弁護団の戦いなど、制作エピソードと
映画を通して後世に伝えたい事を伺います。
寺田「大川小学校では440人以上の犠牲者が
出ていて、石巻市の中でも一番多くの犠牲者が
出ている場所です。74人の犠牲となった児童のうち、
まだ4人が行方不明という状況で、さらには
教職員も10名、他にも避難場所になっていたので
避難してきた地域の人が犠牲になってしまいました。」
この映画を制作するに至ったきっかけとは?
寺田「大川小学校の取材を私が
続けてきたわけではないんです。2020年の夏頃に
原告遺族の代理人である吉岡弁護士から、
電話がありました。最高裁での判決が確定した
あとで、遺族に対しての脅迫事件が起こりました。
犯人は逮捕されたのですが、この裁判は遺族に
とって、勝つことからスタートを切るために
始めた裁判だったんです。
裁判に勝ってこの教訓を生かそうと、している
時に前を向けていない、十分に活かすことが
できないかもしれない、ということで私が映像で
何か力になれないかと考えたんです。」
▼映画の公式HPはこちらから。
https://ikiru-okawafilm.com
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