2023年05月31日

「小倉織」の環境に配慮した取り組みとは?

小倉織物製造株式会社代表取締役・築城弥央さんをお迎えしています。
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『小倉縞縞』で行われいる環境に配慮した
取り組みについても伺いました。

築城「小倉織は、とても丈夫なので長く愛用でき、
使えば使うほどより良くなるんです。
経年変化を楽しめて、なめし側のような風合いを
持つものなので、まさにSDGsの生地だと私は思って
いたんです。
北九州には、プラスチックや漂流したプラスチック、
大量に捨てられてる洋服を回収して、原始糸に戻す技術を
持つ工場があったんです。
その再生の糸を、横糸にだけ使うことで本来の小倉織の
特徴を残しつつ、再生糸を使うことでまた循環していく
ことが意味があるんじゃないかと。」

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↑今回お持ちいただいた再生糸を使ったバック。

再生紙を使うことで、綺麗な色が出るんだとか!
こうした製品は身近で使うことのできるネクタイや、
名刺入れなど、今のライフスタイルに合ったものを
作って展開されています。

▼小倉縞縞のHPはこちらから!
https://shima-shima.jp

今夜の選曲… She Called Me Baby / Willie Nelson

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2023年05月30日

ブランド「小倉縞縞」を世界へ……というお話、伺います。

小倉織物製造株式会社代表取締役・築城弥央さんをお迎えしています。
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築城さんは大学卒業後、台湾の企業に就職されます。
復職関係の会社でマネージメントの仕事をする傍ら、
日本についてたくさん質問されることがあったと言います。
お母様が携わられていて、一番身近であった染色…
この文化が”日本ならではのもの”だったということを
再認識し、27歳のときに小倉織ブランド『小倉縞縞』を
お母様と立ち上げます。

小黒「手織りじゃなくて機械を売りにした理由は何なんでしょう?」
築城「本当に伝統工芸の世界では海外で実際に
美術館とかで収蔵されたりしてすごく評価を
いただいたりもしていたんですけど、地元では
小倉織というものを知られていないっていう現実が
ありました。
私達が全然知らない状態で復元再生したばかりの
ときだったのでそれを地元でも認知してもらう
ということも含めて、ある程度量産ができて、
身近なものにして日常の中で使っていただきたい
ということで、15年前にブランドを立ち上げました。」

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築城さんは、小倉織の生地をドイツ見本市
「アンビエンテ2015」という展示会へ出展しました。
そこで海外の反応を伺ったと言います。

築城「こんな面倒な織物をよくやってると言って
いただきましたね。
皆さんやりたがらない織物なんです。
とても高密度だし、傷も出やすいし、手間のかかる
織物だったけど、わかる方はその魅力をすごく
わかってくださった。
これはやっぱり海外…ヨーロッパに特に見せて
持っていったらいいんじゃないかということで
海外展開は決めていました。」

今夜の選曲…Life Turned Her That Way / Willie Nelson

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2023年05月29日

北九州の伝統工芸「小倉織」の魅力を発信するお話、伺います。

小倉織物製造株式会社代表取締役・築城弥央さんをお迎えしています。
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築城さんは1980年福岡県生まれ。
大学卒業後、台湾の日系企業を経て、
2007年に伝統工芸の小倉織ブランド『小倉縞縞
そして、2018年に小倉織物製造株式会社を設立。
商品開発販売と、国内外に小倉織の魅力を
発信されていらっしゃいます。
北九州市の伝統工芸『小倉織』とはどんな織物
なのでしょうか?

築城「北九州の福岡県小倉という場所であった
伝統織物です。実は一旦途絶えて復元再生していて
江戸時代初期から武士の袴地として使われてきて、
明治時期になると袴から男子の学生服の
シンボルになるほど人気を博しました。

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築城「縦じまが特徴の織物で、縦糸が横糸に対して
約3倍ぐらい多いんです。なので、とても高密度になり
縞がすごく立体的に…グラデーションのように見える
ところが特徴です。
本当に『槍をも通さぬ小倉織』という言葉が
文献にも残っていたりするぐらい、男性が狩りに
行ったりするときの袴であったり陣羽織であったり、
身を守る、本当に丈夫で強い生地で使われてきていた
っていうふうに言われてます。」

今夜の選曲… The Chokin' Kind / Willie Nelson

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2023年05月25日

【Podcasting 第823回】西島雄志さん

今回のポッドキャスティングは、
5月22日〜25日放送分、彫刻家の西島雄志さんです。

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2023年05月25日

光と彫刻とのバランスとは?

彫刻家の西島雄志さんをお迎えしています。

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小黒「(今年の活動の)一番のメインは今年の9月に
開催予定の中之条ビエンナーレを目指して
作品作りをしていると?」

西島「そうですねポーラミュージアムNEXの作品は
結構な大作だったんで、ためている作品が全部
なくなってしまいました。
またネジネジ今もやってるんでこれを使いながら
次は中之条ビエンナーレ……9月9日からなんですけども
そこに向けて今一生懸命作ってるところですね。」

小黒「今回の個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」はそのライティングも大事なポイントだと思うんですけど、
別にライティングしない作品も今まであったんですか。」

西島「そうですね彫刻って、物のイメージあると
思うんですけど、空間と光と彫刻ってセットなんです。
光の当て方で作品って全然見え方が変わるんですよ。
自分の見せたい感じの中ではやっぱりライティングを
しながら作ったりするんで、一緒に1セットで考えてる作品ですね。」

▼「瑞祥zui-shou -時の連なり-」は、銀座のポーラミュージアムNEXで6月4日まで開催されています。
ぜひその神秘的な世界を体験し、最後の部屋では驚いてみてください。
西島さん、ありがとうございました。

今夜の選曲…Long Walk / Go Go Penguin

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2023年05月24日

中之条ビエンナーレとは?

彫刻家の西島雄志さんをお迎えしています。

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西島さんは群馬県中之条町で開催されている
国際現代芸術祭、中之条ビエンナーレ
2011年より参加されています。

西島「それまでは、例えば銀座のギャラリーで
年に1回個展をしたりと、続けていたんですが、
やっぱり銀座のギャラリーってちょっと敷居が高くて。
見に来られる方って美術関係の人だったり、知り合いとか
そういう人たちだけが行き交う場所になって
すごい違和感を感じたんです。
もっといろんな方に見ていただきたいなというふうに
思ったときに銀座のギャラリーに中之条ビエンナーレの
チラシが入ってたんです。」

西島さんがチラシを見つけた当時の中之条ビエンナーレは
3回目の開催。ちょうど公募制になったばかりでした。
興味を持った西島さんが、応募したことでこの縁が続いています。
そして、9回目となる開催を今年の9月に控えています。
▼中之条ビエンナーレHPはこちらから

西島「中之条ビエンナーレて少し特徴的で、
中之条の町が運営をやってるんです。
町がアーティストを集めてやっているので
予算はすごい少ないんですけど、その分、
街の人との交流だったり、滞在して制作することを
すごい推奨してるんですよ。だからみんな結構長い期間
レジデンスに留まって制作するので、
すごいその場っていうことを意識した作品が多い場所ですね」

▼西島さんの個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」は
銀座のポーラミュージアム・アネックスで開催中。

【アクセス】
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅 A9番出口徒歩6分
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 7番出口すぐ
JR有楽町駅 京橋口改札徒歩5分

東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル3階

今夜の選曲…We May Not Stay / Go Go Penguin

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2023年05月23日

気配や想像の哲学 というお話、伺います。

彫刻家の西島雄志さんをお迎えしています。

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今回の個展“瑞祥”は3つの部屋で構成されて
います。小黒が気になったのは、1つ目の部屋、
2つ目の部屋と続けて展示されていた鳥の彫刻。

西島「あれはヤタガラスを使った作品です。
ヤタガラスは導きの神、導いてくれる神様の使い
として表現しています。」

小黒「あともう一個聞きたかったのは、彫刻を
完璧に埋めていないじゃないですか。
想像させるみたいにして、あれも意味があるんですか?」

西島「元々自分は、存在感とか気配とか、
目に見えないものを表現したいと思って
彫刻をつくっているんです。
空間も人も気配を纏っていて、お話を
するときでもその周りにあるものと対話
している…そういうものを感じていて、
それを形にしたい。
で、どうしても形にしきってしまうと、
形の方が強くなりすぎちゃう。目に見えない
ものに形を与えるって確かにすごい矛盾が
あるんですけどそこをなんとか形にする。
そうすることで、見る人がそこを補完して
見ていくことに重要な意味があると思っています。」

▼西島さんの個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」は
銀座のポーラミュージアム・アネックスで開催中。

【アクセス】
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅 A9番出口徒歩6分
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 7番出口すぐ
JR有楽町駅 京橋口改札徒歩5分

東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル3階

今夜の選曲… Glow / Go Go Penguin

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2023年05月22日

個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」について伺います。

彫刻家の西島雄志さんをお迎えしています。

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1969年神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院
美術研究科・彫刻専攻を修了後、彫刻家として
数々の立体作品、インスタレーションを発表し、
国内外で活躍されていらっしゃいます。
現在、初の大型個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」が
銀座のポーラミュージアム・アネックスで開催中です。

まず、今回の個展タイトル“瑞祥”に込められた
意味について伺いました。

西島「瑞祥って言葉の意味は良いことの前触れ、
と言った意味です。すごく世の中で、心の悪化を
体験してしまいマイナスの方に焦点を当てること
が増えてきていて、、、もっと希望とか、良いこと
について焦点を当てて作品化していく方が、自分と
周りに対してもいい働きかけができるんじゃない
かと思うんです。」

西島さんの作品は、太さが1ミリほどの銅線を
ラジオペンチを使って巻いていきます。
それをつなぎ合わせて動物などの作品を
作られています。
収録中も、銅線を巻きながらお話し
されていました。

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↑収録中もラジオペンチを使って
いくつも部品を作られていました。

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↑西島さんが銅線を巻いて作った部品がこちら

西島「本当にそれが割とコンセプトというか
何かをしながら巻いていくっていうことは、
自分の時間を集めていくということを
しているんです。普段ちょっとした時間で
巻いています。今回の個展も在廊しながら
巻いています。」

▼西島さんの個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」は
銀座のポーラミュージアム・アネックスで開催中。

【アクセス】
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅 A9番出口徒歩6分
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 7番出口すぐ
JR有楽町駅 京橋口改札徒歩5分

東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル3階

今夜の選曲… Saturnine / Go Go Penguin

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2023年05月18日

【Podcasting 第822回】露木しいなさん

今回のポッドキャスティングは、
5月15日〜18日放送分、環境活動家の露木しいなさんです。

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2023年05月18日

良き仲間との出会い、そして、今後の展望について伺います。

今週のゲストは、環境活動家の露木しいなさんです
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小黒「口紅…SHIINA organicの開発は
チームでやってると思うんですが、
何人ぐらいでここまでたどり着いたんですか。」

露木「ずっと定期的にコアなチームっていうのは、
今3人ぐらいです。私がこの商品開発から
ブランディングを担当していて、
あとはデザイナーさんと、戦略を一緒に考えてくれる人が
今いるっていう感じで、みんな女性です。
あと、ずっと関わってきてるっていうわけではないんですが
クラウドファンディングを開始する前までの盛り上げ期間で
関わってくださってる方が、今15人ぐらい。」

そうした仲間の皆さんは露木さんがInstagramであの募集して
います。露木さんの環境問題に関する情報発信を見て、興味を
持った方々が集まっています。
最後に今後の展望について伺いました。

露木「国内外で環境系の活動されてる方って横の繋がりが結構あるんです。
もっと協力できることあるんじゃないのっていうふうに
思っているので、まさに国境を越えて繋がりたいですね。」

今夜の選曲…In Too Deep / jacob collier

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2023年05月17日

オーガニックにこだわった口紅の開発のお話、伺います。

今週のゲストは、環境活動家の露木しいなさんです
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露木さんは、グリーンスクールバリに在学中、
口紅の研究をされています。実は環境問題に
興味を持ち始める前に、化粧品の研究を始められて
いました。
そのきっかけは、2歳下の妹さんの肌が弱く化粧品で
肌が荒れてしまった経験があったこと。

露木「日本で売られていてナチュラルって書いてある
化粧品なのになんで肌が荒れてしまうのかを考えて、
言葉の定義を調べてみたんです。
ナチュラルって書いてるぐらいだから何かルールがあって
化粧品に付けられてるのかなと思ったら、実は別に
ルールとかもない。
目の前にいる妹が肌荒れをしてしまっているのであれば
もう、自分で作ろうということで、グリーンスクールの
理科室の端っこで研究をさせてもらって、
そこからもの作りの中で、人にとって優しいもの。
つまり環境に優しいっていうわけではないとわかりました。
だから、物が作られる生産過程と、そして使い終わった後の
この容器の廃棄の問題もそうなんですけど、人だけじゃなく
地球環境にもめちゃくちゃ影響があるっていうことを
どんどん知っていって、そこから環境問題にもかなり深く入って
行きました。」

露木さんが製作された口紅はちょうど5月1日から
クラウドファンディングを開始しています。
SHIINA Organicという名前でスタートしたこの商品。
どんな意図で作られたのかお話いただきました。
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露木「差込型タイプの口紅で、国内で初めて国際基準の
コスモスオーガニック認証を取得させていただいたもの
になります。
このコスモスオーガニック認証が世界で今一番流通
しているオーガニック認証と言われていてコスメだけ
じゃなくて食べ物とかにもつけられるものです。
100%自然由来のものであるし、使っている原材料も、
オーガニックの認証がついているものを使っていたり、
容器にも環境に配慮したり、詰め替えができるんです。
肝心な口紅の中身、使ってる油は今回3種類あります。
口紅の色のワインレッドとコーラルとオレンジプラン
それぞれによって若干原材料の量が違うんですけど、
キャスターオイルっていう油と、あとオリーブオイルが
一番多いです。」

小黒「それであなたの肌荒れしやすい妹さんは使ってみて
大丈夫でしたか?」

露木「大丈夫でした。めっちゃいいねみたいな感じで
言ってもらえています。妹はワインレッドが今大好きで
使ってもらえているので、一番最初のきっかけがそれだった
からこそ、もうそれが何より私は嬉しいんです。」

▼SHIINA Organicのクラウドファンディングの情報はこちら
https://camp-fire.jp/projects/view/669037

今夜の選曲…Butterfly / jacob collier

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2023年05月16日

気候変動のタイムリミットというお話、伺います。

今週のゲストは、環境活動家の露木しいなさんです
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露木さんは、小中学生や高校生に気候変動の
思いを届ける講演をされています。
2020年から講演を始めて、これまで訪れた
学校は約220校、約3万2000人ほどの生徒へ
お話を届けられてきました。

露木「反応は学校によって本当に様々です。
例えば、逗子の方にある小学校は、講演を
させてもらってから、すぐにその小学校5年生の
1クラスで毎日給食で使っているストローを
学校の裏庭に入っていた佐貫を使って、
熱湯消毒とかして、自分たちでマイストローを
作ったんですよ。
そこからそのストローをクラスのみんなに配って、
1週間これをやったらこれぐらいのね、
プラスチックストローを使わない選択ができました
っていうのを報告してくれたことがありました。」

講演では世界の気候変動のタイムリミットのお話も
されています。この話をする露木さんの思いとは?

露木「気候変動とか環境問題って10年後20年後
じゃなく、なんで今こんなに話をしてるのかっていうと
やっぱり今やらなきゃいけないからなんですよね。
どれぐらい危機的な問題なのかっていうのが、
やっぱなかなか数字化されない。
いつかすればいいのかなっていうような雰囲気に
なってしまう。だけど一応、世界にはClimate Clock
……二酸化炭素排出量をもとに、地球の限界と言われる
平均温度の1.5度上昇がどのぐらいのスピードで
起こってしまうのかっていうのを数値化した時計です。」

時間にしてあと7年。
露木さん曰く、その数字を希望と感じるのか。
それを諦め、何もやらないのかは全然捉え方によって違う。
今後長く生きていく身としては、
諦めたくないと仰られました。

今夜の選曲…Count the People / jacob collier

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2023年05月15日

世界一エコな学校「Green School Bali」…そこでの学びとは?

今週のゲストは、環境活動家の露木しいなさんです
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露木さんは2001年横浜生まれ、高校3年間を
インドネシアのグリーンスクールバリで過ごし
2019年に卒業。慶應義塾大学環境情報学部に入学。
2018年、国連の気候変動枠組み条約終結国会議
……COP24に参加。翌年にはCOP25にも参加。
現在、大学を休学し、全国の学校で気候変動についての
講演会を行っていらっしゃいます。

露木さんが環境に興味を持ったのは、
グリーンスクールバリへの高校3年間の留学が
きっかけだったと言います。

露木「壁がなくて、もうとにかく何この建物って、
まず一番最初の印象が、こんな学校あるのっていう。
自分は結構直感人間なので、その写真を見たときに、
もうこの学校は自分のためにあると思ってしまった
ぐらいピンときて、そこから行くことになりました。」

グリーンスクールバリはカナダ人のジョン・ハーディ氏が
映画「不都合な真実」を見て、行動を起こそうと思い、
自身のジュエリーブランドを売ったお金で
創立した学校です。
露木さんの在学中にも42カ国もの国からの生徒さんが
集まっていたと言います。

露木「グリーンスクールバリで学んだ一番は……
“行動するのに、大人になるまで待たなくていいんだな”と
学びました。
別に大人になってからじゃないと行動できないわけではない。
学生の間でもできることっていうのはたくさんあるっていうのを、
まさにこのグリーンスクールに行って、同世代の友達が
当たり前のように社会のために活動するっていうことを
していたので、これでいいんだって思えるようになって、
それが自分の当たり前になっていきました。」

今夜の選曲… All I Need / jacob collier

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2023年05月11日

【Podcasting 第821回】小林成基さん

今回のポッドキャスティングは、
5月8日〜11日放送分、自転車活用推進研究会・理事長の小林成基さんです。

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2023年05月11日

電動キックボードの問題点とは

自転車活用推進研究会理事長の小林成基さんをお迎えします。

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最近よく見るこの電動キックボードについて、
小林さんはどのように考えられているのか、
伺いました。

小林「日本は本当にその時代に逆行したことを
やっちゃったなと思ってます。見直しはしばらくすると
行われると思いますけどね。
事故が多発していて禁止してる国も増えてきてるんです。
全世界的に、新しい乗り物が出てきたときにどうするか
というと、自転車と同じ扱いの乗り物、同じルールで
いいじゃないかってことで片付けてるんです。
日本だけそれができない。日本は自転車が歩道を
通ってもいいっていうルールがあるわけで
電動キックボードが歩道ガンガン走って行くと
歩行者が歩いていられなくなるんです。」

小林さんは、自転車専用のレーンがもっと広く
整備され、将来的に自転車やキックボードが
そこを走るようにと考えています。
また、電動キックボードに関して7月1日からは、
特定小型原動機付自転車というルールが施行されます。

小林「…これいかがなものかと思いますね。
やっぱりヘルメットの努力義務ぐらいはかけておかなきゃ。
ヘルメットがいらないけどモーターが付いてるものが
歩道を通っていいみたいなルールはやっぱおかしいし
自転車と同じに走らせるんだったら自転車と同じルールに
するべきですよね。」

今夜の選曲… Tighten Up / The Inspirations

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2023年05月10日

4月から始まった自転車ヘルメットの努力義務化について伺います。

自転車活用推進研究会理事長の小林成基さんをお迎えします。

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自転車に関わる大きな変化として、
今年の4月から自転車に乗る全ての人に
ヘルメットの着用が努力義務化されました。

小林「これは被るように努めなくてはならない
というものです。実は世界でもヘルメットの着用を
義務付けられている顕著な例はオーストラリアです。
ヨーロッパでも、そうした動きがあったりしたんですが、
全部否決されています。
決定的に違うのは自転車が走る町の状況が、自転車に
とってハッピーではないからなんです。
というのも自転車が転倒したときに、頭を保護するために
ヘルメットを予防的に着用しなさいというのが、
欧米です。これが、日本の場合車にはねられる可能性が
高いから被れと言われてます。
(日本には)ヘルメットを被らなくてもいいような、安全な、
環境づくりが必要なんです。」

実際にヘルメットの着用をする場合としない場合を
比較した際に、致死率は2.6倍もの違いが出てくる
と言います。(※警察庁調べ)
自転車事故で亡くなってしまう方は年間約400人、
東京都内で起こる交通事故の半分は自転車が
絡んだものであると言います。

小林「(月曜日に紹介した)フランスの
低速交通まちづくりなんかを見てみると、
車が速度を落とせば、問題が解決するということが
わかってきました。ヨーロッパでは、車の速度を
落とし自転車と一緒に走っても大丈夫なことに
なってきました。2008年にWHOが出した論文で
人身事故における致死率について統計を出していて
30キロ未満だと交通事故の死者があまり出ないんです。
人と車と自転車が交錯する都心では車が30キロ以下に
なるようなトレンドになっています。」

今夜の選曲… Hurt So Good / Susan Cadogan

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2023年05月09日

近年広がる、シェアサイクルの普及。

自転車活用推進研究会理事長の小林成基さんをお迎えします。

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自転車活用推進研究会は、その年に起こった
自転車の10大ニュースを発表されています。
昨年、2022年のニュースについて伺いました。

小林「トップは警察庁が15年ぶりに自転車利用
安全五則を見直してくれたことです。2007年に、
この安全五則を提唱した時は、自転車が歩道を
通ることもあるということが書かれていましたが、
歩道を通る前提の言葉が全部なくなって、
自転車は車輌として走るという原則になってます。」

他のニュースでは、自転車の取り締まりが強化になった
ことや、全国で増えている自転車を乗せられる電車…
サイクルトレインの取り組みについても
取り上げられました。

そして、近年多くの人が利用している『シェアサイクル』
小林さんは日本シェアサイクル協会を設立されました。

小林「自転車って、使っても大体15分くらいで、
使っていない時間に他の人が使うシステムが1960年代に
オランダのアムステルダムで、テストが始まりました。
2000年代に入ってICTが進んで誰がどこで使ったか
把握しやすくなったんですね。
東京の場合、素晴らしいのは世界で初めて電動アシスト
自転車をシェアサイクルに導入したんですよね。
世界の中でも山や坂が多い都市なので電動アシストが
とても役立つんです。運営はソフトバンクやドコモなど
通信会社なので、そういった事業者を集めて、駐輪場との
連携も含めて考えようということでシェアサイクル協会を
作りました。」

今夜の選曲… Words Of My Mouth / The Gatherers

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2023年05月08日

フランスの低速交通まちづくりの取り組みとは?

自転車活用推進研究会理事長の小林成基さんをお迎えします。

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1949年生まれ 奈良県出身、駒澤大学
文学部英米文学科を卒業後、コピーライター、
雑誌編集者などを経て、衆議院公設秘書や大臣秘書官など、
国会で20年間務めたのち、研究員として、廃棄物、
バイオマスなど環境行政に従事。
一方で、自転車の活用を推進し、2000年に
自転車活用推進研究会を創設。2006年に
NPO化されました。

まず、自転車活用推進研究会について伺いました。

小林「1999年2月に自転車活用推進議員連盟と
いうものが国会にできました。国会議員が議論するのに、
必要な研究や調査を提言する団体でした。
元々、12名だったのが今もう500名くらいが
参加しています。
最初は世界各国にあるのに日本にはなかった自転車を
活用する法律を作るべきだと、言って2016年に
作ることができました。」

5月12日(金)に「フランスの低速交通まちづくり」の
取組みをテーマにしたセミナーが開催されます。
場所はベルサール御成門タワー
参加の応募締め切りは明後日5月10日までとなっています。
オンラインでの配信もあるので、遠方の方でも
ご参加いただけます。

小林「フランスの中心街…パリなんかは特にそう
ですが、数本の幹線道路以外は全部30キロの
速度制限になっているんです。
車の使い方を見直すのと、歩行者最優先だという
ことが提唱されたんです。これはヨーロッパの
都市では当たり前になっていて、現実に事故も
減っています。一方の東京は、4、50キロで
走れてしまうんですよね…」

▼今夜の放送で紹介したセミナーの応募申し込みはこちらから。
https://www.jttri.or.jp/events/2023/seminar230512.html

今夜の選曲… Three Blind Mice / Max Romeo

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2023年05月04日

【Podcasting 第820回】岡根谷実里さん

今回のポッドキャスティングは、
5月1日〜4日放送分、世界の台所探検家・岡根谷実里さんです。

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2023年05月04日

アフリカを救う魚、ティラピアとは?

世界の台所探検家の岡根谷実里さんをお迎えし
ています。

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アフリカの内陸国ボツワナで、とある料理を目にした
岡根谷さん。この魚には、アフリカを救う可能性が
秘められているのだとか。

岡根谷「ボツワナの家庭で最初に出てきたのが、魚の
丸揚げだったんです。内陸国でなんで魚が…と思って
いたのですが、それがティラピアという魚だったんです。
日本であまり一般的ではないのですが、世界で4番目に
消費量が多い魚なんです。
これは陸上養殖できて、途上国の食料問題を解決するという
風に言われています。」

最新著書の中では、肉食魚と草食魚についてのお話も。
海の中で暮らす魚は肉食魚が多く、オキアミなどの
動物性プランクトンや小魚を餌にします。
陸上養殖ができる淡水の魚…草食魚は穀物飼料などを
餌にしているので、肉食魚よりも資源効率が良くなります。
ティラピアのような淡水魚は、今後の食糧問題に良いのだと、
岡根谷さんはいいます。

小・中学校への講義も行なっている岡根谷さん。
最新著書「世界の食卓から社会が見える」は、
言わば、そのネタ帳!

岡根谷「講義だけでなく調理を入れたりすることもあります。
45分から90分といった時間になりますね。
ただ、結局その時間がどれだけ長くても私が教えられることって
あんまりなくて、楽しかったな、世界って面白いかもって
思ってもらえたらいいなと。」

岡根谷さんの最新著書「世界の食卓から社会が見える」は
大和書房から発売されています。
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b621780.html

今夜の選曲… Lullaby / Makaya McCraven

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2023年05月03日

代替食と、機内食についてのお話…伺います。

世界の台所探検家の岡根谷実里さんをお迎えし
ています。

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最新著書「世界の食卓から社会が見える」の中で、
小黒が注目したのは最近流行りの代替食について。
岡根谷さんが代替食に思うこととは?

岡根谷「疑問だったんです。
面白いし食べることはあるんですけど、何で肉に
似せてしまうのか。大豆は大豆のまま食べれば
いいのにって。
でも、歴史を見てみると仏教では昔から“もどき“
という思想があって、湯葉で魚みたいなものを
作ってみたり。
そういうルーツを探っていったら今起こっている
代替肉というものも理解できるんじゃないかなって、
思ってベトナムのお寺の台所に行きました。
そこでわかったのは、お坊さんたちはもどき料理を
食べていませんでした。月に何回か、精進料理を
食べる信者さんのために、抵抗なく、物足りなく
ならないように肉っぽいものが生まれていたんです。」

さらに、機内食についても調べられた岡根谷さん。
「機内食に見るフード・ダイバーシティ」というタイトルで、
「世界の食卓から社会が見える」に掲載されています。
旅のお供の楽しみとして、選ぶことのできる機内食。
その料理の選び方の類似点について、調べられました。
中東系の航空会社だと、基本的にハラル対応がなされていたり、
ヴィーガン対応はヨーロッパよりもアジアの航空会社の方が、
細やかな対応をしていたり……機内で制約のある中で、
食に関する制約や戒律があり、社会を見ることができると
いいます。

▼岡根谷さんの最新著書「世界の食卓から社会が見える」が
大和書房から発売されています。
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b621780.html

今夜の選曲… Seventh String / Makaya McCraven

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2023年05月02日

ブルガリアヨーグルトは伝統食ではない!?最新著書「世界の食卓から社会が見える 」のお話を伺います。

世界の台所探検家の岡根谷実里さんをお迎えし
ています。

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岡根谷さんは2017年から、クックパッド株式会社に勤務
その傍ら、世界の台所探検をスタート。
2021年には、独立し「世界の台所探検家」として
活動されています。
これまで、訪れた国は20ヵ国、台所の数100世帯ほど。
そんな活動の様子が、最新著書「世界の食卓から社会が見える」に
掲載されています。

岡根谷「この本は私が訪れた世界の家庭と台所から
見えてくる政治・教育・宗教・伝統・民俗などを
深掘りして描いています。
特に、私みたいに中学高校でもう少し社会科を
勉強しておけばよかったな〜って人に読んでほしい
と思ってます。
身近な食というものからこれだけ世界の大きな動きに
繋がっていて、何気ない食事でも深掘りすると
ものすごい大きな蠢きがあることを感じていただけたら。」

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小黒「この本の冒頭で『ブルガリアヨーグルトは
本当に伝統食か』…って掴みが素晴らしいなって。」

岡根谷「食と政治というタイトルの第1章では、
ブルガリアのヨーグルトを例に挙げています。
イメージがすごいあるんですが、実はそこには
社会主義の時代背景があって。
ブルガリアはソ連の衛星国として、
社会主義の時代があり、その中で、肉よりも
生産効率の高い食物を皆平等に分け与える必要が
ありました。故にヨーグルトが政治的に評価された
という側面もあったんです。」

他にも興味深いお話が書かれている岡根谷さんの
最新著書「世界の食卓から社会が見える」は
大和書房から発売されています。
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b621780.html

今夜の選曲… The Fours / Makaya McCraven

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2023年05月01日

世界の台所”探検家”になったきっかけとは?

世界の台所探検家の岡根谷実里さんをお迎えします。
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1989年長野県生まれ、東京大学大学院
工学系研究科修士修了後、クックパッド株式会社に
勤務し独立。世界各地の家庭の台所を巡り、
「世界の台所探検家」として料理を通して見える
暮らしや社会を発信されていらっしゃいます。

岡根谷さんには2年前にも番組にリモートでご出演いただきました。
その際は、コロナ禍の真っ只中。その期間、海外への
渡航もできなかったのでは?

岡根谷「そうですね。久々に出かけたのが、
2021年10月にメキシコに行きました。
そこから去年は4回くらい渡航しています。」

岡根谷さんは、東京大学の社会基盤学科。
進んだきっかけは、昔から途上国に関わる仕事で、
知らない国に携わり続ける…そのために技術を
学ぼうと思っていたといいます。
その後、クックパッド株式会社に勤務されます。

岡根谷「技術系の会社も受けたのですが、
なかなか上手くいかなかったのもありましたし。
大学院時代にケニアにインターンシップをしていて、
人の生活が良くなる面と、人の生活が壊されていく
面もあることを知りました。人が自分自身の生き方を
作れることをしたいと思ったら、そこに料理との出会いが
ありました。」

▼岡根谷さんの最新著書「世界の食卓から社会が見える」が
大和書房から発売されています。
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b621780.html

今夜の選曲… So Ubuji / Makaya McCraven

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