2023年05月30日
ブランド「小倉縞縞」を世界へ……というお話、伺います。
小倉織物製造株式会社代表取締役・築城弥央さんをお迎えしています。
築城さんは大学卒業後、台湾の企業に就職されます。
復職関係の会社でマネージメントの仕事をする傍ら、
日本についてたくさん質問されることがあったと言います。
お母様が携わられていて、一番身近であった染色…
この文化が”日本ならではのもの”だったということを
再認識し、27歳のときに小倉織ブランド『小倉縞縞』を
お母様と立ち上げます。
小黒「手織りじゃなくて機械を売りにした理由は何なんでしょう?」
築城「本当に伝統工芸の世界では海外で実際に
美術館とかで収蔵されたりしてすごく評価を
いただいたりもしていたんですけど、地元では
小倉織というものを知られていないっていう現実が
ありました。
私達が全然知らない状態で復元再生したばかりの
ときだったのでそれを地元でも認知してもらう
ということも含めて、ある程度量産ができて、
身近なものにして日常の中で使っていただきたい
ということで、15年前にブランドを立ち上げました。」
築城さんは、小倉織の生地をドイツ見本市
「アンビエンテ2015」という展示会へ出展しました。
そこで海外の反応を伺ったと言います。
築城「こんな面倒な織物をよくやってると言って
いただきましたね。
皆さんやりたがらない織物なんです。
とても高密度だし、傷も出やすいし、手間のかかる
織物だったけど、わかる方はその魅力をすごく
わかってくださった。
これはやっぱり海外…ヨーロッパに特に見せて
持っていったらいいんじゃないかということで
海外展開は決めていました。」
今夜の選曲…Life Turned Her That Way / Willie Nelson