2023年06月12日

「メディカルイラストレーターという仕事」について伺いました。

今週のゲストは、メディカルイラストレーターのtokcoさんです。

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tokcoさんは、兵庫県生まれ。北海道酪農学園大学を卒業。
神戸市の研究施設で獣医師として勤務後、メディカルイラストレーターとして独立され、
2013年には、株式会社LAIMANを起業されていらっしゃいます。

まずはメディカルイラストレーターというお仕事について。
普通のイラストレーターとは異なり、専門書や論文などの専門的なものから、一般の患者さんと先生との間の意思疎通のために使われるようなものまで、わかりやすい表現・対象者によって描き分けるといった技術が必要なイラストレーションを描く仕事だそう。

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スタジオには実際に「大動脈弁狭窄症」というタイトルの冊子を持ってきていただきました。
これまで医師が絵や文字を駆使しながら、口頭で病気の説明から手術・退院までの一連の流れを説明していましたが、この「あなただけのために説明します」という冊子によって、患者さんが持ち帰って家族に説明することもできるようにもなるとのこと。
説明の際に医師が書き込めるような余白を増やしたり、デザイン全体を工夫して作られた冊子だそうです。
実際に聖路加国際病院・虎ノ門病院・東京ベイ医療センターの3か所の病院の心臓のチームで使われています。

日本と世界とのメディカルイラストレーション分野について…
ヨーロッパ・北米・カナダではメディカルイラストレーターは有名な仕事で、
アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学ではイラストレーターが医学部と隣り合わせで勉強する環境が整っているそうです。

日本のメディカルイラストレーターという仕事の認知については
200年ほど遅れて西洋医学が入ってきた事を踏まえると、アメリカと比べて約100年は遅れてる状況ではないかと見解を述べていたtokcoさん。
そもそもきちんと教えられるような土壌が無いので、職業として成り立たせるのが大変だと仰っていました。

今夜の選曲… On Broadway/The Drifters

staff| 21:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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