2023年06月14日
アートではなく、医療の発展のために…
今週のゲストは、メディカルイラストレーターのtokcoさんです。
今回はそもそも、メディカルイラストレーションとアートの違いとは何かお伺いしました。
tokcoさん曰く、メディカルイラストレーションとは…。
アートのように、自分の感性で書き加えるのではなく、
新しい研究・手術の方法などの正しいこと・書くべきことを色合いや線すべてが考え抜いて描くという点で異なり、どちらかといえばデザインに近いとおっしゃっていました。
新しい研究を描く際は、実際に手術室に入って、デッサンやメモをして、オフィスで仕上げる方法もあるそうですが、多くは先生から写真・動画の資料が送られてくることの方が多いとのことでした。
また、とても緻密に描かれたメディカルイラストレーション、
「アーティストとしてこの人はすごい」といわれるような人はいるのでしょうか?と伺ったところ
感性を出してはいけないけれども、色付けなどという表現方法は
それぞれの個性がでるため、人気のアーティストはいるそうです。
日本のメディカルイラストレーターについて、
医学をモチーフにしてデッサンすることがメディカルイラストレーターではないということ、また資格制度が整っていないこと、定義がなされていないという点から
メディカルイラストレーターの人数の把握はできないそう。
そんなメディカルイラストレーターの仕事について、
tokcoさん自身は「最先端の世に出ていない研究を裏で支えている」ということにやりがいを感じると仰っていました。
今夜の選曲… Don't Know Much/Linda Ronstadt & Aaron Neville