2023年08月02日
日本の食とフーディー
今週のゲストは、
一般社団法人日本ガストロノミー協会会長、柏原光太郎さんです。
柏原さんは著書『ニッポン美食立国論』の中で…
日本における食ムーブメントについて。
1980年代バブル直前は、メディアが食の発信をリードしており、
中でも「有名人は美味しいものを食べてるに違いない」という考えから
有名人が良いと思う店を紹介していたそう…。
しかしそこで料理評論家の山本益博さんが、
「有名人が美味しいものをしっているわけではない!」と唱えたことで
「美味しいものとは?」という流れが生まれます。
また同時期にバブルが重なったことでイタ飯…フランス料理…ビストロ…というブームが生じることになり、重ねて番組「料理の鉄人」、
雑誌『Hanako』などによって“誰もが情報を持つ状態”になりました。
そこにネット・食べログが登場したことで、
「自分で美味しい店を探すことができるようになった。」
という流れがあったそうです。
また度々登場するフーディーとは。
美味しいもののためなら、プライベートジェットで旅をするような人々を
指しており、この人たちはあまり観光に興味が無いだろうとのこと…
しかし、美食を追求するフーディーの情報をもとに、人々が観光にくることで、話題になるレストランだけでなく、その周辺にも人が集まります。
柏原さん、こように「派生して周辺が潤っていくシステムを作る」ことが、
フーディーが日本を再生する!ということだと仰っていました。
今夜の選曲… The Selecter / The Selecter