2023年08月15日
日本の環境活動におけるロビー活動
今週のゲストは、株式会社ゴールド・ニッポン研究所、代表取締役の
松崎 豊(まつざき・ゆたか)さん です。
松崎さん曰く「環境問題のすべての始まりはロビーだった」とのこと。
2000年のジョージ・W・ブッシュが大統領になる選挙の際、
クリントン政権の副大統領の地位にいたのが、
アメリカの政治家であり、環境ロビイストのアル・ゴアです。
アル・ゴアはこの選挙で大敗した後『不都合な真実』という
有名な本・映画を制作しました。
この時アメリカでは自由経済活動が制約される嫌う国民性もあり、
環境問題自体に関心がありませんでしたが、
映画としてセンセーショナルに世論に喚起したという事で、
アル・ゴアは環境ロビイストの地位を確立しました。
また日本における環境活動とロビーについて…
2001年に樹立した小泉政権下の中央省庁再編によって、
規模の小さな環境庁から環境省に格上げになりました。
その後、小池百合子さんが環境大臣に就任し、この時高まっていた
「京都議定書を実行しなければならない」という機運から
彼女を先頭に、日本でも本格的に環境問題への取り組みが推進されました。
2003年ごろ行われた「チームマイナス6」「クールビズ」は10年たってもイメージが残っています。
これだけの広がりを見せたことについて、
松崎さん、、、
小池さん自身がテレビキャスター出身ということで、
非常にわかりやすくメディアに働きかけ、意識喚起を図り、
財界の人々をイベントに巻き込む手腕を発揮していた。
日本のアル・ゴアのような人で、立派な環境ロビイストの走りのような人
だとおっしゃっていました。
今夜の選曲… Don't Let Me Be Misunderstood / Nina Simone