2023年10月10日
「片づかない部屋」と「LDNメソッド」
一級建築士で、空間デザイン心理学協会 代表理事の高原美由紀さんです。
高原さんが空間デザイン心理学のメソッドを作ろうと思ったきっかけは…
駆け出しのデザイナーだった際に出会った収納が欲しいお客さんでした。
高原さんはその人のために完璧な収納計画でリフォームをしましたが、
「収納があっても片づけられなかった…」とお客様に頭を下げられてしまいました。
せっかく素敵にリフォームしたのに、以前よりも笑顔の無いお客さんに、
ショックを受けた高原さん。
設計者としてどう在ればよかったのか、
お客さんが本当に実現したいことは何だったのか、
幸せとは何か、どのような住まい作れば良いのだろうと疑問を持ちました。
この疑問を解明するために本や大学などを探し回ったそうですが、うまく言い当てるものには出会えず、、、
手当たり次第に、心理学や行動学、人の幸福についての本を読み、
研究を進めたと仰っていました。
その結果確率したのが「LDNメソッド」
収納を作っても片づけられないお客さんの教訓から、簡単な質問によって、「収納が欲しい」などの表面的な要望から、
その下にある本当のニーズを引き出せるもので、
まずはその人が本当に住まいの中で得たいものを視覚化し、
深層心理をチャート図のようにして表していきます。
また著書『ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則』(青春出版社より)にはパーソナル居心地診断もついています。
これは「音に敏感な人」「視覚に敏感な人」
「見えるものを右脳で捉えやすい人」「左脳で捉えやすい人」といった
人のいろんな特徴を診断し、どのような空間ならば、
心地よく暮らせるのかというのを簡単に調べることができるものです。
今夜の選曲…REFLEXION / Timo Andres,Conor Hanick