2023年10月04日
離島の出版社「海士の風」
ゲストは、株式会社「風と土と」代表取締役の阿部 裕志さんです。
阿部さんが立ち上げた出版社「海士の風」
立ち上げのきっかけは共に作る共創「コクリ!海士プロジェクト」という
イノベーター30人、地元の人30人、計60人が2泊3日を
共に過ごすという企画で行われた90秒で未来を語る、
短いワークショップです。
▽コクリ!海士プロジェクトの様子
阿部さんはこの時、東京恵比寿にある英治出版の原田さんとペアになり・・・
海士町に未来を作る人材を輩出する、大学を作りたい阿部さんと、
地方に出版社のサテライトオフィスを作りたい原田さんという二人は
「一緒に海士町に大学出版会のような出版社を作ろう!
名前は、海士町に存在する…海士存Japan!」と公言したそう!
阿部さん曰く…
島に出版社を作ることで著者は関係人口になるため、
世界中の最先端の知恵を持った人が町に来てくれる…
またそういった人が学校などで講演をすることによって
地域に新しい情報が入る…
これは地域が経済でも、エネルギーでも、食でもない
知恵の自立をしたことに近づくのではないかと仰っていました。
▽世界的に有名なファシリテーターであるアダム・カヘンが
『敵とのコラボレーション』(英治出版)という書籍の出版記念で
来日された際に、海士町にも来島されたときの様子
また出版社「海士の風」からはアリス・ウォータースさんの著書
『スローフード宣言、食べることがいきること』が発売されています。
こちらはオーガニックの母であるアリス・ウォータースさんの
10年来の思いを込めた思想書…。
アリスさんの著書はとても人気があるため、
たくさんの出版社が版権を得ようとしていました。
そんな中、海士の風は知恵を出すことでアリスさんに
「ファーストフードの無い、スローフードが根付く島から、
スローフードムーブメントを広げましょう。
著者の思想を社会に広げます!」とお手紙を書いたそう。
最終的にアリスさんの考えに合う出版社…ということで、海士の風が選ばれました。
今夜の選曲… Jewels / Matthew Halsall