2023年10月11日
片づけやすい空間作り
一級建築士で、空間デザイン心理学協会 代表理事の高原美由紀さんです。
高原さん曰く、そもそも人は片づけられない…!
これは空間デザイン心理学というものが、
人間は動物だという考えから始まっているため、
動物は片づけない、人間も片づけないがスタンダード!ということです。
ですが、散らかっているとやはり暮らしにくいため
自然に片付くように家を作ることが重要だと仰っていました。
「自然に片付く・片づけやすい」に肝心なのは、人の通り道にあること。
例えば玄関から入ってリビングに来るまでの途中の収納です。
またどうしても人間は楽をしたいと考えてしまうため
「扉を開ける→部屋に入る→クローゼットを開ける」といった
アクションを減らすことが重要です。
また空間デザイン心理学に日本文化の中で最も近いのが「茶室」です。
「にじり口から、身をかがませて入る」という設計などが、
心理と行動をよく考えられた空間だと高原さん仰っていました。
そして現在の私たちの家の中で、茶室と同様に内省する場として
「トイレ」の使い方も教えていただきました!
高原さん曰く、トイレが散らかっているという相談は極端に少ないそうで。
コックピットのようなサイズ感、便器に座る姿勢などが
内省の意識に働きやすく、意識的に自分の内側に入りやすい空間です。
高原さんは「自分自身をオンオフするような場として使っていただけたら。」と仰っていました。
今夜の選曲… / Timo Andres,Conor Hanick