2023年12月28日
今、読むべき本
今週のゲストは、生物学者の福岡伸一さんです。
例年福岡先生をお招きし、今読むべき本を教えていただいています。
『坂本図書』
坂本さんを追悼する意味で選んだという1冊です。
こちらは坂本龍一さんが、これまで読んできた本約20冊を取り上げ、
坂本さんがどういうときにどう読んだかっていう読書歴本。
イスラム文化研究者の井筒俊彦や、日本の哲学者である九鬼修造、
西田哲学を作った西崎太郎を読み解いた福岡さんの著書、
マルクス論で注目されてる斎藤幸平の本など、古いものから新しいものまで、様々なものが取り上げられています。
そして現在、福岡先生と坂本龍一さんとの対談を収めた一冊
『音楽と生命』(集英社)
また、福岡さんの著書
『森羅万象 我々はどこから来て、どこへ行くのか』(扶桑社)が
発売中です。
最後に福岡先生に2024年についてお伺いしました。
「いやもうちょっとですね、心身疲労困憊なんで
来年は少しインプットするようなおこもり期間にしたいなと
思ってるんですが、万博も進行していくので、
そう簡単に隠遁生活はできないなっていうジレンマにあります。」
「ぜひ願ってることは、やっぱり岡本太郎が人類の進歩と調和って
いうけど、進歩も調和もしてないじゃないかという、
そっから50年たった今もですね、戦争が勃発してるし、
大国が対立してるし、停滞と混乱ですよね、進歩と調和ではなくて、
ですから2024年は少しはですね、
平穏な年になってほしいなと思います。」
今夜の選曲… 20220214 / 坂本龍一