2024年01月22日
安全教育のポイント
今週のゲストは、株式会社ステップ総合研究所・代表取締役所長
清永奈穂さんです。
清永さんは、立教大学を卒業後、大学の研究員を経て、
2000年にステップ総合研究所を設立。事件や災害現場に赴いての
現場分析や、犯罪者行動調査、被害調査を基にして、
安全教育、地域安全等について研究されていらっしゃいます。
株式会社ステップ総合研究所は、現場での調査を踏まえたうえで
“その地域でなぜかこういう被害が起きたのか”
“今後どう立ち直っていけばいいのか”などを研究しています。
そのため、自治体と仕事をすることが多く、例えば世田谷区では
区内の防犯に特化した冊子『スクラム防犯』を作成したり、
瞬間的に手を差し伸べる活動推進のための冊子『瞬間ボランティア』を
作成しています。
清永さんの研究テーマ“安全教育”において
“犯罪の防止”のためのポイントは<犯罪を起こさない環境を作ること>
『泥棒に対しては、塀を高くする・鍵をかける。』
『人の関係する犯罪は、被害にあわないための人づくり/加害に及ばないための人づくり』などが重要だということです。
イギリスでは特に進んでおり、1997年のトニー・ブレア政権で
「スキルだけでなく、寛容な人間を育てる」ということを目標に“安全教育”が組み込まれた、市民教育(Citizenship Education)が始められました。
比べて日本では、防災・防犯・いじめ・性教育など、幅広く
安全について研究する大学が少ないという現状だそうです。