2024年02月13日
病院食を選べるように!
今週のゲストは、東京医科大学病院 栄養管理科 科長の宮澤靖さんです。
宮澤さんが管理栄養士になった当初、30年前の病院食は、、、
『早い』『冷たい』『まずい』の三悪と言われており、夕食の時間は
基本的には16時でした。
これに対し、長野県にあるJA 長野厚生連篠ノ井総合病院は
日本字で始めて18時に夕食を提供し、宮澤さんはこの患者さんに貢献している点に憧れて、この病院に就職しました。
ただ実際に病院で、国の定めた基準をもとに食事を提供すると、
なかなか病院の食事が三つの悪に寄ってしまいがちだという現状があるそう。
宮澤さんの勤める東京医科大学病院では、宮澤さんが着任した5年前から
メニュー変更や、調理師・スタッフの大幅な改革を行い、
約80%から85%の患者さんに、大変美味しいという言葉をもらっています。
大学病院での食事は“治療食”の他、骨折など内臓疾患の無い患者の食べる
“常食”があります。これは、国の基準を満たせばある程度自由に作ることができ、
通常の病院では毎日の献立が決められることが多いそう。
しかし宮澤さんが関わる東京医科大学病院では、23年10月から
選択食を開始。常食の中でも『和食』『洋食』と
1週間分のメニューを選択することができるようになりました。
「やはり入院患者さんにとってはですね選択がないっていうのが
僕はそもそもおかしいと思っています。
将来的にはですね、治療食も選択ができるように
取り組んでいきたいなとは思っています。」