2024年02月15日
未来の管理栄養士のために。
今週のゲストは、東京医科大学病院 栄養管理科 科長の宮澤靖さんです。
管理栄養士としてNSTの最先端を学んでらっしゃる宮澤先生は、
複数の大学の客員教授をしながら、東京医科大学の医学部・看護学科でも
指導を担っています。
また、全国各地で現役の管理栄養士さん向けの講演会や、
宮澤靖臨床栄養Naviというタイトルで動画配信も行っています。
自身の経験・スキルを後輩に伝えたい!と教育に力を入れている宮澤さん。
30年前と比べて“厨房で料理を作る仕事”だけではなく
患者さんのベッドサイドで医療スタッフとして働く形へと変化する
管理栄養士へ向けて、、、
栄養管理科の人たちに自作のポケットマニュアルにメッセージを添えて
渡しています。
「私はダーウィンが言ったと固く信じているのですが、、、
進化論の中で彼が言った『本当に強い種というのは、力が強い種
ではなく、その環境に適応できた種である』という言葉を借りて。
環境が変わっても、そこで力強く、管理栄養士として
羽ばたいていってほしい。そのためには環境に適応するものが強いんだ
っていうメッセージをですね、後輩たちに託しています。」
宮澤さんに今後の展望についてお伺いしました。
「管理栄養士を取り巻く外部環境も大きく変化しているということで、
将来的には法律や行政・国政などにも影響を及ぼせるような仕事も
していきたいなと思っております。
そしてもう一つ、アジア諸国にも目を向けなくてはと。
日本に比べると臨床栄養という分野が立ち遅れていて、
多くの患者さんが栄養障害によって苦しんでいるということを
目の当たりにしてまいりましたので、そういったところで
私の知識や経験が、貢献できたらなという風に思っております。」