2024年03月28日

早期警報システム

今週のゲストは、東北大学災害科学国際研究所 教授で、
世界防災フォーラム代表理事の 小野裕一さんです。

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現在防災の世界では『早期警報システム』を積極的に行っていこうということになっています。
この警報システム、日本では既に実施されているため、国内の課題は、『避難指示が出ても避難されない方、避難できない方』にあるそう。
障害を持つ人や、高齢者などは、指示が出ても一人では避難できません。

「『本当に避難しなくちゃいけない人が誰か』という事を、世帯別に、
もう細かくピンポイントで指示を出して助けられるような仕組みを、
作っていかないといけないと思っていまして。プロジェクトを今、
JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)さんからお金をいただいて、
富士通総研さんと一緒にアプリを作っています。
今後は個別のやっぱり避難っていうのが大事になってくると思います」

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例えば、2019年に仙台にきた台風19号が来た際には、仙台市民100万人のうち、60万に避難指示が出ましたが、実際に避難した方は1%ほどしかいなかったそう。

個人によってそれぞれに事情が異なるため、本当に非難が必要な人とそうでない人の選別がまだまだできていない現状だということです。

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2024年03月27日

世界防災フォーラム2025

今週のゲストは、東北大学災害科学国際研究所 教授で、
世界防災フォーラム代表理事の 小野裕一さんです。

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世界防災フォーラム2025(World Bosai Forum2025)
2025年3月7日から9日まで仙台国際センターで開催されます。

HPにある『どうするキコヘン?』のキコヘンとは、気候変動の略。
「気候変動って感じで四つ熟語が並ぶとそれだけ難しく感じてしまうので、
 優しく、これ本当に子供さんでも馴染めるように。一般の人たちに
理解してもらわないで、防災といってもしょうがないのでね」

こちらは、2017年から始まり4回目の開催で、世界からは約40か国の人たちが集まっています。

主催者としての思いを伺いました。
「普段防災に関心がない人に、どうやって防災に関心を持ってもらうかっていうところがですね、すごく今チャレンジだと思ってます。
また運営の方で、なかなかお金がかかってしまうので、今後は企業の協賛なんかもしていただきながら、運営していきたいというふうに今思ってます。」

こちらのフォーラムでのセッションは、ウェブ上に公開されているため、ぜひみなさんも一度ご覧になってみてください。

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2024年03月26日

一般財団法人世界防災フォーラムとは?

今週のゲストは、東北大学災害科学国際研究所 教授で、
世界防災フォーラム代表理事の 小野裕一さんです。

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小野先生は2018年に、一般財団法人世界防災フォーラムを設立し、
代表理事に就任されています。
誰でも参加できるフォーラムで、国連の会議など一部の専門家や政府の人が集まるものとは異なり、一般の方など民間が中心となっているイベントです。

またここでは『どうやったら防災のいろんな問題を解決できるのか、具体的にこうしたらよかった』ということを、中心に議論しています。

「東日本大震災の被災地から、震災で学んだことや、うまくいかなかった事などを発信していて。世界の人たちにも来てもらって知見を共有し合う、そういうフォーラムです。」

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2024年03月25日

災害統計グローバルセンターとは?

今週のゲストは、東北大学災害科学国際研究所 教授で、
世界防災フォーラム代表理事の 小野裕一さんです。

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小野先生は1967年栃木県生まれ。
アメリカで竜巻災害の研究の博士号を取得後、2002年に国連に就職され、世界気象機関、国連国際防災戦略、国連アジア太平洋経済社会理事会に
従事された後、2012年に東北大学災害科学国際研究所の教授に
就任されました。

今回は仙台から起こし頂きました。

小野先生が研究されている「竜巻」。なかなか遠いアメリカの事のように感じてしまいますが、日本でもそれほど被害は出ないということですが、年間20個ほどが発生しています。

また小野先生は、東北大学災害科学国際研究所に、災害統計グローバルセンターを設立され、センター長も兼務されています。

ここでは、災害によって生じた被害(死亡者や財産に関する被害など)を
の統計を各国から集めて分析し、各国に還元しています。

「2015年に仙台であった国連防災世界会議で、防災に関する亡くなる人や経済的被害を減らそうというターゲットを決めることになりまして。
きちんとしたエビデンスに基づいて何か考えましょうっていうことで作りました。もう過去20年ぐらい私この仕事をやらせていただいてます。」

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2024年03月21日

『被災地の先生応援プロジェクト』

今週のゲストは、認定NPO法人カタリバ代表理事、今村久美さん。
4年ぶり、リモートでのご出演になります。

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カタリバでは『被災地の先生応援プロジェクト』もスタートさせています。

平時でも大変な学校教育の世界で、後回しにされがちな教職員や行政の人たちの居住地という現状を問題に思ったことがプロジェクトのきっかけになっています。

「いろんな子供たちの課題を先生方が落ち着いて捉え直さなきゃいけないし、落ち着いた心を持って子供たちに声かけをしなきゃいけない。そうじゃないと、多様な子供たちの心の状態を受け止めることはできないわけですよね。」

先生たちの学校施設の中でのストレスをなるべく軽減するために、カタリバでは現在、輪島市・珠洲市・能登町の学校施設の中に、音を吸収するような木の壁で個室を作る取り組みを進めています。

「ちょっとでも心穏やかにですね、お仕事が終わったらちょっとリフレッシュできる環境を準備したいと思って進めています。」

NPO法人カタリバでは、引き続き活動資金に関する支援などを呼び掛けています。
詳しくは、こちらのホームページをご覧ください。

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2024年03月18日

全国高校生マイプロジェクトアワード

今週のゲストは、認定NPO法人カタリバ代表理事、今村久美さん。
4年ぶり、リモートでのご出演になります。

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カタリバは、2001年から活動する教育NPOで、高校への出張授業プログラムから始まり、子どもたちに学びの場と居場所の提供など、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

カタリバでは2013年より、高校生が自ら問いを立てて課題を解決する
プログラム『マイプロジェクト』を運営しています。
立ち上げのきっかけについて伺いました。

カタリバが初めて被災地支援をしたのは東日本大震災の時。
この時に出会った高校生たちに『支援を受けてるばかりでなく、自分たちも支援に来てくれた人たちにお礼を返したい』と言われたそう。

中でも、星が好きな“ユキちゃん”という女の子は、勉強は苦手だけど、星に詳しいということで、街灯がなくなってしまった夜の街で、支援にきてくれた方々に星の事を伝えるということを始めました。
この手伝いをする中で、今村さんは『学校の勉強が苦手でも自分がやりたいと思ったことを、プロジェクトできるのは素敵だ。これを日本の高校生たちの学びの軸にしていけないか?』と考えました。

「全国と名のつく大会を作って、高校生たちの発表会を作れば、
学校の先生たちもこれって学びの形なんだってことを知っていただけるかなと思いまして、全国高校生プロジェクトアワードを作ってみたというのが、ことの発端でした。」

全国高校生マイプロジェクトアワードの決勝戦が3月23日、24日に開催されます。

こちらは、オンラインで観覧することができます。
詳しくは全国高校生マイプロジェクトアワードのHPをご覧ください。

今夜の選曲… Norwegian Wood / The Beatles

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2024年03月13日

天災と人災

今週のゲストは、ジャーナリストで映画監督の土井敏邦さんです。
リモートでのご出演となります。

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土井さんが福島を題材に初めて作ったドキュメンタリー映画は、震災の翌年2012年に制作された『飯舘村 第一章 故郷を追われる村人たち』です。

2011年震災当日は、多くのジャーナリストが東北へ向かう中、土井さんは東北へ向かう事ができませんでした。
それは、土井さんがそれまで34年にわたり追っていたのが『パレスチナ』だったこと、またパレスチを追ってきた自分が『なぜ福島に行くのか』という事を自分の中で納得できなかったためです。

「フリーランスのこれ特徴なんでしょうけど、組織ジャーナリストは上司から言われたら、自分のモチベーションがどうであろうと行くわけですよ。でもフリーランスが動く時には、自分がなぜそれをやるかが自分の中できちんと捉えられてないと、動けないんです。
 みんながやることを自分がやってどうすんだと。」

東北へ向かわなかった土井さんは、予定通りのに沖縄に取材に行きましたが、そこでも取り上げられていたのは『東北の原発事故』についての話。
土井さんは『パレスチナを追ってきた自分はなぜ福島に行くのか』を考え続ける中で、気づいた事がありました。

「パレスチナは、いわゆるイスラエル建国のために故郷を追われた人なんですよ。それで、こじつけかもしれないんですけど、東北で今起こってることは津波などで故郷を追われた人たち『故郷を追われる』という接点があったら、自分も東北へ行っていいのだと、言い聞かせたんです。」

理由を見つけて東北に行った土井さんは、3月後半に陸前高田に行きました。そこはビル以外には何もないという凄まじい現状でした。

津波による被害は目も当てられず、衝撃を受けましたが、同時に一つの事に気がついたといいます。

「津波の被害は天災なんです。比べてパレスチナは、イスラエル建国という名目でユダヤ人によって家を追われた人たちで、人災なんです。
そして福島の事故は人災なんです。」

土井さんの最初の映画のタイトル『『飯舘村 第一章 故郷を追われる村人たち』はパレスチナと重ね合わせてつけられたものです。

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2024年03月12日

『津島 -福島は語る・第2章-』

今週のゲストは、ジャーナリストで映画監督の土井敏邦さんです。
リモートでのご出演となります。

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現在、東京K's cinemaで上映されている映画
『津島 -福島は語る・第2章-』
この映画を製作するきっかけになったのは、NHKにいる土井さんの友人が作ったドキュメンタリー『赤宇木』を見たことでした。
赤宇木は津島の一角に当たる場所で、土井さんはそこで区長をつとめる今野義人さんにとても魅力を感じたそう。
土井さんは2011年以降、被災者の証言を集めるというプロジェクトに取り組んできたため、是非魅力的な人の声を残したいと思い、会いに行ったことが津島との出会いだと話していました。
また、本格的に映画を作ろうと決心したのは、津島原発訴訟における32人の原告の意見陳述がまとめられた記録を読んだことから。
『この声を映像にしよう』と思ったことが映画の出発になりました。

作品の中には、美しい自然の映像が出てきます。この演出の中には土井さんの『なぜ、こんなに綺麗な場所で生活できないのか。』という思いが込められています。

 「これは見てる人もそれを感じると思うんです。
  こんな美しいところになぜ戻って来れないのかっていう。
  そこはとっても大事なところで、だから私は自然というものを
  すごくこだわって撮ったんです。」

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2024年03月11日

津島とは

今週のゲストは、ジャーナリストで映画監督の土井敏邦さんです。
リモートでのご出演となります。

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土井さんは1953年佐賀県生まれ。
広島大学を卒業後、1985年より、パレスチナ、イスラエルの現地取材。
93年からは映像取材も開始され、多くの報道映像や
ドキュメンタリー作品を発表。東日本大震災以降、主に福島県を取材し、
2019年、映画『福島は語る』が、文化庁映画賞 文化記録映画 優秀賞を受賞しています。

現在は東京K's cinemaで土井さんが監督・撮影・編集・製作をされた
映画『津島 -福島は語る・第2章-』が上映中。
こちらは、東日本大震災によって生活を一変させられた津島の住民たちの証言を集めたものです。

津島とは福島県の浪江町にあり、太平洋側にある山間部の地域です。
人口は1400人ほどで、人々は農業を中心にしながら、近くの町に働きに行くという形で暮らしていました。
東京電力福島第1原発から北西に30キロも離れている場所でありながら、当時の風向きによって、放射能が町まで流れてきてしまい、大部分が帰還困難区域に指定されています。
現在は一部地域で避難解除もされていますが、一部とはたった1.6%という現状です。

今回の映画で証言をしていらっしゃるのは、2015年津島原発訴訟の原告団の方々で、現在でも国と東京電力の責任を求めて提訴しており仙台高裁で係争中です。
土井さんは『今年の夏ごろには判決が出るのではないか』と仰っていました。

原告の方々は皆さんが高齢者で、既に100名近くが亡くなっています。
「間に合わないという焦りがものすごく皆さんにあるんですよね。」

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2024年03月06日

竹の中に泊まる『野宿』

今週のゲストは、若竹の杜/若山農場 代表取締役社長の若山太郎さんです。

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若山農場では、栗・筍の栽培や、竹の植栽事業だけでなく、映画やCMのロケで使用できるような観光事業も行っています。

代々続く筍農家として1年中竹林を手入れしているため、とてもきれいな竹林が出来上がっていたそう。
『せっかくきれいだから、是非皆さんに見てもらいたい』ということが、観光事業開始のきっかけでした。

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この事業のターニングポイントとなったのは『るろうに剣心 伝説の最期編』という映画。この映画の主要シーンが若山農場の竹林で撮影されており、放映当時、聖地巡礼として多くのファンの人たちが訪れたそうです。

「最初はみなさん、ロケ地という事にしか興味がなかった様なのですが、
 実際に入るとそんなことを忘れて、『竹って綺麗ですね』と。
 それがすごく印象的で、きっと年代に関係なく竹って喜んで
 もらえるのかなと思って、竹林を観光として開放し始めました。」

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また若山農場では、竹林の中に泊まることができる『野宿』という事業も行っています。
実は、農地の上ではキャンプテントを建てることは違法です。そのため、若山農場では竹と竹にハンモックを吊るし揺られて眠る『ハンモック型テント』で泊まれるように工夫を凝らしました。

ぜひみなさん、HPをご覧ください

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2024年03月05日

『近代的な空間の中に竹ほど映える植物はない』

今週のゲストは、若竹の杜/若山農場 代表取締役社長の若山太郎さんです。

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若山さんが三代目社長を務める若山農場。竹林の面積は日本一で、大きさはおよそ24ヘクタール、東京ドーム約5つ分の大きさです。

会社全体では20名ほどのスタッフが居ますが、広大な竹林を管理しているのは、若山さんを含めた9名、1年中なにかしらの管理をしています。

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1年中、竹林を管理していますが、筍が採れるのは年に10日ほどだそう!
そのため、筍の栽培だけでなく若山農場では『竹の植栽事業』も行っています。これは、六本木ヒルズでも見ることができ、六本木・グランドハイアットホテルの1階入口の横と、6階の広場になっている所に生えています。

竹というと、日本庭園を連想しますが、なかなか新しく日本庭園を造ることが無いため、なかなか需要がないという状況でした。

しかし若山さんは『近代的な空間の中に竹ほど映える植物はない』という考えがあり、この考えに多くの人が賛同してくれて、都内で新しく開発されたところでは、街角に竹が植栽されています。
なんと約9割が、若山さんの作品だそう!

今夜の選曲… Pittsburgh / Wilco

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2024年03月04日

日本一の大きさを誇る竹林

今週のゲストは、若竹の杜/若山農場 代表取締役社長の若山太郎さんです。

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若山さんは1968年生まれ。
東京農業大学を卒業後、造園会社を経て、家業の若山農場の
三代目社長となり、自然循環型農法を心がけた、筍と栗の出荷のほか、
竹の植栽事業や観光事業等など。
竹の魅力を多角的に発信されていらっしゃいます。

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若山農場があるのは、栃木県宇都宮市北部。車だと東北自動車道に乗って、宇都宮インターチェンジを降りて5分程度。
新幹線では、東京から48分ほどでアクセスすることができます

若山農場は手入れのされている竹林としては全国一の大きさを誇っています。
私たちの身近にも『竹』が生えている場所はありますが、竹が重なり合って込み合っている状態の場所を『竹藪』
綺麗に間伐をし、整えられた場所を『竹林』と区別します。
若山さん『竹が使われない時代になってしまったために、竹林が減ってしまった』とおっしゃっていました。

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筍の栽培をおこなっている若山農場。
おいしい筍を作るためには、土壌がとても大切です。
筍を育てる農家は京都にも多くあるそうですが、京都は土が粘土質であるため、中に空気があまり入らなく微生物叢が無いので、浅根なタケノコなってしまい、小さな筍しか取れなくなってしまうそう。そのため、土を毎年積み上げて栽培する方法をとっています。
比べて若山農場もある関東の土は火山灰土(黒ボク土)であり、土の中まで空気が入っているので、微生物叢が深くまであり、苦労せずとも良い筍を作ることができます。

「京都の方を多少的に回す可能性がありますが(笑)
 京都の土は『えぐみ』っていう成長するための栄養が少ないわけです。
 なので『えぐみ』の 少ないタケノコというのが売りになるわけですが、
 関東のタケノコは、良くも悪くも全ての養分が濃いので『えぐみ』も
 なくはない。どちらにしても、アク抜きはしますが、食べるんだったら、
 栄養価の高いタケノコと少ないタケノコ、どちらがいいですか?
 なんていうことを言いながら、京都の筍と戦っております(笑)」

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