2024年03月04日
日本一の大きさを誇る竹林
今週のゲストは、若竹の杜/若山農場 代表取締役社長の若山太郎さんです。
若山さんは1968年生まれ。
東京農業大学を卒業後、造園会社を経て、家業の若山農場の
三代目社長となり、自然循環型農法を心がけた、筍と栗の出荷のほか、
竹の植栽事業や観光事業等など。
竹の魅力を多角的に発信されていらっしゃいます。
若山農場があるのは、栃木県宇都宮市北部。車だと東北自動車道に乗って、宇都宮インターチェンジを降りて5分程度。
新幹線では、東京から48分ほどでアクセスすることができます。
若山農場は手入れのされている竹林としては全国一の大きさを誇っています。
私たちの身近にも『竹』が生えている場所はありますが、竹が重なり合って込み合っている状態の場所を『竹藪』
綺麗に間伐をし、整えられた場所を『竹林』と区別します。
若山さん『竹が使われない時代になってしまったために、竹林が減ってしまった』とおっしゃっていました。
筍の栽培をおこなっている若山農場。
おいしい筍を作るためには、土壌がとても大切です。
筍を育てる農家は京都にも多くあるそうですが、京都は土が粘土質であるため、中に空気があまり入らなく微生物叢が無いので、浅根なタケノコなってしまい、小さな筍しか取れなくなってしまうそう。そのため、土を毎年積み上げて栽培する方法をとっています。
比べて若山農場もある関東の土は火山灰土(黒ボク土)であり、土の中まで空気が入っているので、微生物叢が深くまであり、苦労せずとも良い筍を作ることができます。
「京都の方を多少的に回す可能性がありますが(笑)
京都の土は『えぐみ』っていう成長するための栄養が少ないわけです。
なので『えぐみ』の 少ないタケノコというのが売りになるわけですが、
関東のタケノコは、良くも悪くも全ての養分が濃いので『えぐみ』も
なくはない。どちらにしても、アク抜きはしますが、食べるんだったら、
栄養価の高いタケノコと少ないタケノコ、どちらがいいですか?
なんていうことを言いながら、京都の筍と戦っております(笑)」