2024年04月17日
『ケアするラジオ ―寄り添うメディア・コミュニケーション―』
今週のゲストは、情報科学芸術大学院大学教授 金山智子さんです。
金山さんが編集に携わった書籍が3月25日に『ケアするラジオ: 寄り添うメディア・コミュニケーション』(さいはて社)を出版されています。
金山さん曰く、ラジオが報道・エンターテイメントといったさまざまな役割を持つ中でも、ずっと変わらないものの中に『元気になりたい・そばにいてもらいたい』という感情に寄り添ってくれる作用があるといいます。
「人間生きていく中で、ちょっとしたそのケアっていうものが、大切だと思うので、それを実現しているメディアの1つとして、ラジオのケア的な側面に注目した本です。」
書籍の中では、歴史社会学者の福永健一さんによる『ラジオはどうして寄り添うといわれているのか』という事や、武蔵大学名誉教授で社会学者の小玉美意子さんによるメディア史の側面からの『なぜラジオはケアするメディアになったのか』などが書かれています。
他にも、地域の小さな村のラジオや、刑務所とラジオ、災害とラジオ、病院におけるラジオの実践など、多くの事例も紹介されています。
この本をどのような人に読んでもらいたいか、伺いました。
「今回はラジオの話ではあるのですが、現在はPodcastやネットラジオといったデジタルの中の音声が増えています。そしてこれらにも同じくケアする役割があると考えているので、若い人たちにも是非読んでもらいたいなと思っています。」