2024年05月22日
国際生物多様性の日
今週のゲストは、日本カメ自然誌研究会 代表の矢部隆さんです。
本日、5月22日は国際生物多様性の日とされていますが、
現在世界ではこれまでにない速度で、多様性が喪失されています。
「やっぱり急速に減ってますよねこれはもう全部人間が直接間接に環境を変えてるからどんどん絶滅危惧種が増えてますね」
矢部さんの専門領域の『亀』についても、、、
ペット需要によってニホンイシガメが乱獲されたり、開発によって住処を追われたり、ペットで流通したクサガメが野外に話されることでクサガメとイシガメの交雑が進むなど、ニホンイシガメも急速に数を減らしています。
矢部さんは、環境省の外来種対策にも深くかかわっており、
令和3年度みどりの日、自然環境功労者環境大臣賞も受賞されています。
亀の外来種問題も深刻で、ニホンイシガメの減少の一端でもあります。
たとえば縁日などで販売されていたミドリガメが野生化し数を増やす。
また北米のカミツキガメがペットとして輸入され、野生化しかなり数を増やしているそうです。
課題を解決するためには、どのような対策が必要なのか伺いました。
「特にミドリガメ(アカミミガメ)は野生で増加しすぎて、
根絶は現状ほぼ不可能なんです。資金も限られているので、
在来種や希少種が残っている 場所や良い形で生態系が残っている
場所で、集中的にアカミミガメを駆除する。これも完全駆除は無理
なので、個体密度を低いレベルに抑えるという事を
続けていくしかないですね。」