2024年07月31日

さいせいしよう

今週のゲストは、NPO法人 海辺つくり研究会 の 理事で
事務局長の木村尚さんです。

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「海辺つくり研究会」では、東京湾を、よみがえらせるための活動として
東京湾で、アマモを育てる取り組みを行っています。

アマモとは、海藻ではなく海草で海の中に生えている草です。
東京湾の沿岸はかつてアマモに覆われており、魚たちが隠れたりイカが産卵する場所となっていましたが、水質の悪化や埋め立てなどから、ほとんど消えてしまいました。

『活動をするにあたって、掛け声だけでは社会は変わらない』と考えた
木村さん。

現在東京湾でアマモを育てる活動は、多くの場所で行われており、船橋・舘山・横浜、、、東京での活動を展開しています。

「海って目の前だけ良くすればいいって話じゃなくて、
流れているので、自分の上手を良くしないと自分のところは良くならないよねっていう。自分のところを良くすれば、下手も良くなるよねって。
そういう繋がりの気持ちを持っていくっていうのが大切なのかなと思ってて」

木村さんの活動は徐々に広がりを見せており、横須賀や木更津などの地域でもアマモ育成活動が始まっています。木更津の市長もこの取り組みに積極的に参加しており、活動の輪が広がっています。

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2024年07月30日

東京湾の変化

今週のゲストは、NPO法人 海辺つくり研究会 の 理事で
事務局長の木村尚さんです。

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東京湾は、東京オリンピックのカヌーやボートの会場として注目された際、
悪臭が問題になりました。

木村さん曰くその原因は『海域が多摩川や墨田川など川に囲まれているため、人間の生活排水が影響している』とのこと。
また遮蔽機で水の流れが止まると、そこにプランクトンが発生、貧酸素状態になることで水質が悪化し、悪臭を引き起こすと話していました。

下水処理場や下水道の整備が進んだことで、水質自体は改善しつつありますが、大雨が降ると処理しきれず、水質が再び悪くなることも。
継続的な改善が必要だとおっしゃっていました。

『東京湾は北方系の魚と南方系の魚がちょうど入り混じるところで、
それで美味しいものも多かったんですが、
いまは北方系の魚はほぼ消えました。』

東京湾は時代の変化とともに、魚の種類にも変化が起きています。
温暖化による黒潮の影響で、南の潮にのってやってくる魚「サワラ」などが増えているそう。

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2024年07月29日

東京湾を世界遺産に!

今週のゲストは、NPO法人 海辺つくり研究会 の理事で
事務局長の木村尚さんです。

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木村さんは、1956年神奈川県横浜市生まれ。東海大学 海洋学部卒業後、
海の環境調査の会社を経て、2001年に、海辺つくり研究会を設立。
海洋環境専門家として、東京湾の再生活動をしながら、
日本全国の海と海辺の再生に尽力されていらっしゃいます。

木村さんは2016年に中央公論社から『都会の里海・東京湾』
出版されています。

木村さんの夢は、東京湾を世界遺産にすること。
東京湾の流域には約3200万人が住んでおり、その生活習慣が
海に大きな影響を与えています。
例えば、3200万人が一つずつゴミを捨てれば海はすぐに汚れますが、
逆に一つずつ拾えば美しい海を作ることができます。

木村さんは、全ての住民が環境保護に意識を持ち、行動することで
東京湾を美しく豊かな場所にし、世界遺産として認められる日が来ることを夢見ています。

「3200万人を巻き込んで、経済的にも発展しながらモラル高く生活して
いくとその結果、美しくて豊かな東京湾が実現しますよね。
それこれができたら、これこそ持続可能だという話で、
これが実現できるのであれば世界遺産にしてもいいんじゃないのって。」

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2024年07月25日

そうめんレシピ!

今週のゲストは、そうめん研究家の、ソーメン二郎さんです。

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ソーメン二郎さんは
『ラク旨!無限そうめんレシピ』というレシピ本も出されています。

中でも、是非最初にやってもらいたい!と話していたのが
『オリーブオイルと天然の塩だけで食べるレシピ。』です。

「そうめん自体の味を味わっていただきたいなと思っていて。
その食感とか、のどごしとか。色んなそうめんの、味比べを
してほしいですね。それであなたの好きなそうめんを
見つけるっていう作業をしていただきたいなと。」

また『そうめんソータロー』という絵本も出されています。
出版のきっかけは「人々に美味しい手延べそうめんを幼い頃から食べてほしい!」という思いから。

子どもたちに食育をと考え、子どもの喜ぶものを想像したところ『絵本』という形に行き着いたそう。

家庭で食べられるものとして、お中元の品として、みんなでワイワイ食べる流しそうめんという形など、、、人と人との間に存在する『そうめん』は
ソーメン二郎さん曰く『そうめんとは、コミュニケーションツールの1つ』ということ。

今後はもっと、外国人の人にもたくさんそうめんを食べて欲しいという思いがあるとおっしゃっていました。

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2024年07月24日

美味しいそうめんの食べ方!

今週のゲストは、そうめん研究家の、ソーメン二郎さんです。

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そうめんには、使っている小麦や職人さんの技術、熟成度合から、
実はたくさんのランクに分かれています。

ソーメン二郎さん流、美味しいそうめんの食べ方を教えていただきました。

まず茹でる時に重要なのは『水の量』。
深めの鍋にたっぷりのお湯、一束50gの麺に対して10倍の程度が適切です。
こうしてたっぷりの水を使うことで、そうめんが鍋の中で回転し、熱が均一に伝わります。

茹で時間は2分ほど。これはでんぷんとグルテンが化学反応をする一番美味しい時間だそう!

お鍋の中にそうめん以外を投入するのであればおすすめは『梅干し』
特におばあちゃんが作るような酸っぱいものが良いそう。
クエン酸の効果で、そうめんの小麦の麺がキュッとしまり、コシが出るということ!

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2024年07月23日

美味しいそうめんの食べ方!

今週のゲストは、そうめん研究家の、ソーメン二郎さんです。

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そうめんには、使っている小麦や職人さんの技術、熟成度合から、
実はたくさんのランクに分かれています。

ソーメン二郎さん流、美味しいそうめんの食べ方を教えていただきました。

まず茹でる時に重要なのは『水の量』。
深めの鍋にたっぷりのお湯、一束50gの麺に対して10倍の程度が適切です。
こうしてたっぷりの水を使うことで、そうめんが鍋の中で回転し、熱が均一に伝わります。

茹で時間は2分ほど。これはでんぷんとグルテンが化学反応をする一番美味しい時間だそう!

お鍋の中にそうめん以外を投入するのであればおすすめは『梅干し』
特におばあちゃんが作るような酸っぱいものが良いそう。
クエン酸の効果で、そうめんの小麦の麺がキュッとしまり、コシが出るということ!

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2024年07月22日

そうめんの歴史

今週のゲストは、そうめん研究家の、ソーメン二郎さんです。

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1971年奈良県桜井市のそうめん製麺所の家系に生まれ、2014年より、
そうめん研究家としてメディアを通じて、そうめんの普及活動を
行っていらっしゃいます。 著者に、そうめんレシピ本
『ラク旨!無限そうめんレシピ』や企画、原案を担当した
そうめん絵本『そうめんソータロー』があります。

ソーメン二郎という名前は、そうめん研究家として活動する時の別名で、
本業は、イベントプロデューサー。企業のPRイベントや自治体の名産品試食会や記者会見などをプロデュースしたり、司会をしたりしています。

そうめんの歴史は中国から、遣唐使によってもたらされた『索餅』がその原型だといわれています。
索餅とは、中国で食べられていた小麦と米粉のドーナツのようなお菓子です。

7月7日はそうめんの日!そして、そうめんと言えば夏。
ここには索餅に関するこんな逸話が関係しています。

ある時、唐の皇帝の息子が亡くなってしまい、疫病が蔓延していたそう。
彼が好きだった『索餅』を彼の命日7月7日にお供えしたところ、その疫病が亡くなったということ。

7月7日に索餅をお供えするという儀式が『夏にそうめんを食べる』
『7月7日にそうめんを食べる』という習慣に結びついています。

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2024年07月18日

イカ泳ぎとイカポンチョ

今週のゲストは、公益社団法人 日本水難救済会の常務理事 江口圭三さんです。
リモートでご出演いただきました。

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海での水難事故など、トラブルに見舞われる一番の要因は『離岸流』
これは岸から沖へ向かって流れる海水の流れのことです。

離岸流に巻き込まれてしまった場合は、その流れには逆らえないため、
ゆっくりと流されながら周りを見て、横に泳ぐことが重要です。
そうすることで、離岸流から外れるため、別の岸に打ち寄せる波に
乗ってゆっくりと戻ってくることができるそう。

この時、日本水難救済会が推奨している泳ぎ方が『イカ泳ぎ』。
正式には『エレメンタリーバックストローク』という名前ですが、わかりやすく名付けたということで、以下のようなメリットがあります。

*顔が水から出ているため、呼吸ができ音が聞こえて周りを確認できる。
*手足を煽ることで浮力が増すため、助けを呼ぶことができる。
*手足をゆっくりと煽り移動できるため、近くに上がれるところがあれば、
 上がることができる。

泳ぎ方は、お腹を上にして平泳ぎをするようなもので、
こちらのリンクから、映像を見ることもできます。

また日本水難救済会では、イカ泳ぎを認知してもらおうとイカポンチョというものを制作しています。

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こちら、制作の段階で水に入るため、浮く素材で作ったところ、
直射日光を遮る、皮膚を守ることができる、
ビーチなどで濡らしておくと涼しい…と
意外と海での使用に適したものになったそう。

残念ながら市販品にはなっておらず、江口さん曰くキャッチーなぬいぐるみのようなものだそう。

『豊かな海に囲まれ、綺麗な川や湖もある日本。
是非自然の中で活動してもらいたいけれど、
時としてそんな自然は水難事故というものを生み出すため、
十分に天気を確認し、安全のための備えをして、
安全に楽しく遊んでもらいたい。』とおっしゃっていました。

3日間、お話いただき、ありがとうございました!

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2024年07月17日

海の事故防止チェックリスト

今週のゲストは、公益社団法人 日本水難救済会の常務理事 江口圭三さんです。
リモートでご出演いただきました。

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日本水難救済会では、国から一切のお金をもらっていないそう。
その資金源は、海運業界や、企業の団体、日本財団などからの助成や寄付。また一般の人からの『青い羽根募金』です。

全国各地、5万人のボランティア救助員の活動を支える
『青い羽根募金』詳しい情報などは、こちらをご覧ください。
https://www.mrj.or.jp/donation/method.html

日本水難救済会では、安全に海を楽しんでもらうため、全国各地で
海の安全教室を開催しています。

日本水難救済会では全国各地に救難所という団体があり、そこに所属する所員が、海上保安部や消防の人と連携して、子どもたちの水難事故防止活動を行っています。

「基本的にはですね、事故が起きてから何かをするというのは
なかなかリカバリーが難しいので、事故に遭わないような
備えをしていこうというのが我々の考え方です。」

日本水難救済会では『海の事故防止チェックリスト』を公開しています。

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暑い夏、楽しい海のレジャーの前には是非確認し、備えて向かいましょう!

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2024年07月16日

日本水難救済会とは

今週のゲストは、公益社団法人 日本水難救済会の常務理事 江口圭三さんです。
リモートでご出演いただきました。

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江口さんは1986年 海上保安大学校本科を卒業。
海上保安大学校訓練部教官、海上保安庁総務部 教育訓練管理官、
海上保安学校の校長 などを歴任され、2022年6月から、
日本水難救済会の常務理事でいらっしゃいます。

日本水難救済会では主に4つの事業を活動しており、
『ボランティアの海難救助』
『洋上の傷病者を救出するドクターヘリ』
『水難救済思想の普及/水難事故防止活動』
そして、これらの活動を支える『青い羽根募金』です。

団体には全国各地に約5万人の救助員が所属しており、
この8割が日頃から海で働く漁業者で構成されています。
海上保安庁や、自衛隊を支援する形で、水難救助員たちが
無償でボランティアを行っているとのこと!!
その人数の多さから、海上保安庁よりもすぐに事故現場に向かう事ができるという取柄を持っているとおっしゃっていました。

また日本水難救済会では、世界で唯一の“洋上救急事業”も運営しています。
これは医師と看護師をヘリコプターで連れて行き、傷病者をピックアップ、手当をしながら病院へ引き渡すという仕事です。

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2024年07月11日

映像で魅せる『津山まつり』

今週のゲストは、紀行作家で、一級建築士の稲葉なおとさんです。

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稲葉さんは津山で400年の歴史を持つお祭り津山まつりを
地元の人と共に手作りで映像化し、発信しています。

こちらのリンクからご覧になることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=dpZg8nrIhmw

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制作のきっかけは、2年前に稲葉さんが実際に津山まつりを見たことから。
当時、大好きな津山の美しい建築の町並みの中を、文化財としての価値があるような立派なだんじりが練り歩く風景を、心躍らせながらカメラに収めました。
ただ、津山に限らず多くの場所で、お祭りに対して熱くなる層が高齢化しており、文化自体が先細っている現状があります。

お祭りの熱気を伝えるため、映像でなんとか残しておけないかと、市内で映像作家を探したところ、福田大新さんに行き着きました。

「まずは市民の方に、そして市から配信することで、世界中の人たちに映像を見てもらって、今年10月にもまた400年の歴史を持つ津山のおまつりがあるということを知ってもらいたい。」

最後に稲葉さんに今後の活動の木曜・展望について伺いました。

富岡製糸場や、津山のように、現在知られていないすごいものが日本には
まだまだたくさんあります。
そのため、この二都市のようなことを日本全国に広げていく事ができたら、
日本の昔ながらの歴史を持った街たちが、既に持っているもので再生・活気づいていくのではないか。とおっしゃっていました。

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2024年07月10日

『津山 美しい建築の街』

今週のゲストは、紀行作家で、一級建築士の稲葉なおとさんです。

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稲葉さんは、群馬県だけでなく、岡山県・津山でも活動をされており、
写真集『津山 美しい建築の街』が山陽新聞社より出版されています。

稲葉さんにとって津山とは、お父様の故郷。幼い頃から里帰りなどで慣れ親しんだ故郷のような場所です。

写真集制作のきっかけは、4年前稲葉さんが津山で講演会をすることになったことから。
建築を専門にしていることから、建築に関することを話したいと考え、
津山の建築を掘り下げてみると、室町から続く歴史が。歌舞伎舞台、ホール、明治の銀行建築、大正時代の病院建築も残っているということに気が付きました。
講演でお話するだけではもったいない、一冊の本にまとめたいと考え2年細かけて撮り下ろした本です。
またこの写真集の3分の1は、津山建築史として、建築に関わった人の歴史が書かれています。

「こうすることで、建築の価値が伝わりやすいんです。これが今回の『絹の襷』(稲葉さんの最新著書)にも自分の中で繋がっています。」

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また写真集が出版されたのは2年前。その時と比べて津山が変化しています。それまで津山は立ち寄り型の観光地だったそうですが、稲葉さんの本を見た方は『一泊じゃ足りない!』となるそう。
「宿泊観光地としての芽が少しずつ吹き出してるかもしれない」とおっしゃっていました。

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2024年07月09日

シルクを身近にした富岡製糸場

今週のゲストは、紀行作家で、一級建築士の稲葉なおとさんです。

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現在、稲葉さんのノンフィクション作品『絹の襷 富岡製糸場に受け継がれた情熱』(慶應義塾大学出版会)が発売中です。
この本を制作するにあたっての取材はとにかく手探りで行われました。

まずは稲葉さんの専門が建築だったことから、富岡製糸場という建物がどのような状態なのか見に行くと、ちょうど屋根の修繕工事をしており、話を聞きたいと伝えると、建設会社に案内されたそう。
その後、建設会社の課長さんから富岡製糸場に非常に詳しい人がいると紹介され、、、という風に取材相手を探していったということ。

「コロコロコロという風に自分が転がっていく中で、一番会いたかった人に会えたという。」

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世界遺産は文化遺産/自然遺産/二つを兼ね備えたものという3つの種類があります。
富岡製糸場は文化遺産として認定されました。
建築的な観点では、明治5年に建築されたものが、非常に保存状態が良く、町の中心に建っているということが。
また、世界遺産の認定基準は、単体としてではなく、周辺も含めて世界の宝であるという視点があります。富岡製糸場ができたことで、日本国民だけではなく、世界の人たちにとっても手が届かなかったシルクを身近に感じられるようになった。ということで、評価を受けたのではないか?と稲葉さんはおっしゃっていました。

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2024年07月08日

最新著書『絹の襷 富岡製糸場に受け継がれた情熱』

今週のゲストは、紀行作家で、一級建築士の稲葉なおとさんです。

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稲葉さんは、東京工業大学建築学科を卒業後、建築家、
建築プロデューサーとして実績を積まれ、世界の名建築ホテル旅行記
『まだ見ぬホテルへ』で、紀行作家デビュー。
マリオット・インターナショナル・ゴールデンサークル・アワードを受賞。
その後も、ノンフィクション、小説、写真集と活躍の場を広げ、
また、永年に及ぶ建築文化の発展と啓発に関する貢献により、
日本建築学会文化賞を受賞されていらっしゃいます。

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稲葉さんの最新著書『絹の襷 富岡製糸場に受け継がれた情熱』が、
慶應義塾大学出版会より発売されています。 群馬県富岡市にある
富岡製糸場の 世界遺産登録までの秘話が綴られたノンフィクションです。

執筆のきっかけは稲葉さんが2014年に富岡製糸場が世界遺産登録された際に『当時富岡製糸場を持っていた片倉工業という会社の社長、柳沢晴夫が守ったからこそ登録にまで辿り着いた』という記事を目にしたことから。
『なぜ守る・維持に情熱を燃やしたのだろう?』ということに興味を持ちました。
そして稲葉さんは10年前初めて富岡製糸場に訪れ、当時のことを知る人たちから話を聞く中で、自分も知らなかったこの富岡製糸場の歴史を是非本として残せたらと考え、この本ができました。

当時、生糸産業自体が右肩下がりになる中で、片倉工業の社長をしていた柳沢晴夫さんは『明治時代に政府が設立した国民の宝だ!』と公言していました。
富岡製糸場は柳沢さんが社長の時には工場としては成り立たなくなってしまい、閉鎖にいたりますが、その後会長―相談役―退任に至るまでの14年間『売ってはならない、他者に貸してはいけないし、壊してはならない』と、とにかく残していきたいと熱く継続されていたそうです。

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2024年07月04日

出版記念展 『九冊と一冊 手仕事とプロダクトのあいだ』

今週のゲストは、画家/作家の井上奈奈さんです。

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7月7日に、井上さんの新作のエッセイ本『絵本を建てる』が、
gallery kissaより発売されます。

こちらは、井上さんがこれまで暮らしてきたアメリカとか、大阪とか京都での家にまつわるエッセイが収録されています。

「エッセイの内容に合わせて、実際本を建てるっていうことを読者の方に一緒にやって欲しいと考えて、家型の本ができないかと、紙の会社である篠原紙工さんと一緒になって制作した本になります」

飛び出す絵本というイメージよりも、建築学生や建築家が作る模型のようなイメージです。

そしてこのエッセイ本「絵本を建てる」の出版記念展
『九冊と一冊 手仕事とプロダクトのあいだ』が、
浅草の蔵前にあるgallery kissaで7月6日から開催されます。

また7月7日には
篠原紙工代表の篠原さんと一緒にトークイベントも開催!

詳しくはHPをごらんください。

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2024年07月03日

新作の絵本『ひ』

今週のゲストは、画家/作家の井上奈奈さんです。

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井上さんの新作の絵本『ひ』が岩崎書店より発売されており、
このタイトル「ひ」は、燃える火をイメージして制作されました。

「自分の一番最初の記憶が、父親に抱っこされながら花火を持たせてもらっていたんですね。その花火があまりに綺麗で、私は火を熱いっていうこともまだ学習していなかったので思わず掴んでしまったんです。それでやけどを負ってしまったんですけど、その瞬間、何か自分が人間になったような感覚をずっと持ってきたんです。」

その瞬間を迎えるまでは、井上さんはもっと動物的に生きてきたと認識しているそう。
井上さんの『自分の元々の始祖とは何かしらの動植物であったのではないか』という考え方をもとに作った作品になっています。

『ひ』の表紙には見たこともない生き物が表現されていますが、
これは火をもたらす“火の神様”。メキシコの火の神様の姿かたちを模しているそう。

7月4日から銀座蔦屋書店で
井上さんの新刊『絵本を建てる』(KISSA BOOKS)と
新作絵本『ひ』(岩崎書店)の出版を記念したフェアが開催されます。
詳しくはHPをご覧ください。

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2024年07月02日

GALLERY KISSAでのワークショップ

今週のゲストは、画家/作家の井上奈奈さんです。

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浅草・蔵前にあるGALLERY KISSAでは、一般の人が本を作るワークショップなどが行われています。

このkissaは、北欧の言葉で『猫』を意味するもの。
オーナーさんが猫を好きだったことで、この名前が付けられたそう。

井上さんが行っているワークショップでは、半年という期間、全六回をかけて1冊の本を制作し、ギャラリーに展示するというもの。

「まずは自分の作りたい本を大いに語っていただいて、そこから本に落とし込んでいきます。私自身も絵本を独学で作ってきたので、自分の制作の手法を教えながら、1冊を完成させるという形で指導しています。」

1回のワークショップに参加する人数は8人ほど、
プロの作家さんだけでなく、仕事をやめた後1冊本を作ってみたいと考える初心者まで様々だそう。

現在は生徒さん3人の出版が決まっています!

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2024年07月01日

『PIHOTEK 北極を風と歩く』

今週のゲストは、画家/作家の井上奈奈さんです。

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井上さんは、京都府舞鶴市生まれ。
16歳の時、単身アメリカへ留学され、美術を学び武蔵野武術大学を卒業。
2018年に絵本『くままでのおさらい(特装版)』がドイツで開催された
「世界で最も美しい本コンクール」で銀賞を受賞。
その後、2021年には作品集となる『星に絵本を繋ぐ』を刊行。
2022年の『PIHOTEK(ピヒュッティ)北極を風と歩く』では
第28回日本絵本賞の大賞を受賞。
本を建築と捉えた政策を続けられています。

2015年、2021年と続いて3年ぶりのご登場になります。
コロナ禍にも、ずっと本づくりをしており、『PIHOTEK』をずっと制作していたとのこと。

コチラの本は、北極冒険家・荻田泰永さんと一緒に作った本で、
PIHOTEK(ピヒュッティ)は荻田さんのイヌイットネームで、『氷の上を歩く男』という意味だそう!

井上さんの作品は動物が主役のものが多く、売上の一部を保護基金に寄付するなど支援にも繋げています。

「山ほどの問題がある中で、自分が真剣になって取り組める問題というのは、やっぱり動物のことであったりするので、一番意識が向いている事柄ではありますね。」

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