2024年07月18日
イカ泳ぎとイカポンチョ
今週のゲストは、公益社団法人 日本水難救済会の常務理事 江口圭三さんです。
リモートでご出演いただきました。
海での水難事故など、トラブルに見舞われる一番の要因は『離岸流』
これは岸から沖へ向かって流れる海水の流れのことです。
離岸流に巻き込まれてしまった場合は、その流れには逆らえないため、
ゆっくりと流されながら周りを見て、横に泳ぐことが重要です。
そうすることで、離岸流から外れるため、別の岸に打ち寄せる波に
乗ってゆっくりと戻ってくることができるそう。
この時、日本水難救済会が推奨している泳ぎ方が『イカ泳ぎ』。
正式には『エレメンタリーバックストローク』という名前ですが、わかりやすく名付けたということで、以下のようなメリットがあります。
*顔が水から出ているため、呼吸ができ音が聞こえて周りを確認できる。
*手足を煽ることで浮力が増すため、助けを呼ぶことができる。
*手足をゆっくりと煽り移動できるため、近くに上がれるところがあれば、
上がることができる。
泳ぎ方は、お腹を上にして平泳ぎをするようなもので、
こちらのリンクから、映像を見ることもできます。
また日本水難救済会では、イカ泳ぎを認知してもらおうとイカポンチョというものを制作しています。
こちら、制作の段階で水に入るため、浮く素材で作ったところ、
直射日光を遮る、皮膚を守ることができる、
ビーチなどで濡らしておくと涼しい…と
意外と海での使用に適したものになったそう。
残念ながら市販品にはなっておらず、江口さん曰くキャッチーなぬいぐるみのようなものだそう。
『豊かな海に囲まれ、綺麗な川や湖もある日本。
是非自然の中で活動してもらいたいけれど、
時としてそんな自然は水難事故というものを生み出すため、
十分に天気を確認し、安全のための備えをして、
安全に楽しく遊んでもらいたい。』とおっしゃっていました。
3日間、お話いただき、ありがとうございました!