2024年08月20日
最新著書『江戸酒おとこ 小次郎酒造録』
今週のゲストは、作家の吉村喜さんです。
吉村さんの最新著書『江戸酒おとこ 小次郎酒造録』(PHP研究所)
こちらの製作時間は、構想などを含めると約3年!
作品の舞台のモデルは江戸の文化が華やかになり始める頃、文化元年。
当時のお酒は9割が下り酒だったそう!
下り酒とは、新幹線の上り下りと逆。江戸が下り、京都・大阪が上り。
つまり上方(京都・大阪など)から下ってくるお酒のことです。
「くだらないって言いますけど、くだらないってのは、くだらない酒なんですよ。要は上方から下ることができない酒。品質が劣っていると。」
物語の中心となるのは、灘に生まれながら、家を継げずに江戸に下った
主人公が、浅草寺の近くに実在した「やまや」という酒屋で酒造りに挑む姿です。しかし、それは順風満帆ではなく、職人たちの反発やお酒の腐敗など、数々の困難に直面します。主人公はどのようにしてこれを乗り越えていくのか!と物語が進んでいきます。
また、作品には吉村さんが愛する沖縄や福山の文化、そして焼酎や泡盛といった多彩な酒のエピソードもふんだんに盛り込まれています!