2022年11月29日

名画の額縁制作の裏側について伺います。

額装家・高野淳一さんをお迎えしています。
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額装家の仕事は名画に触れることができる数少ない職業。
しかし、こうした作品は当然持ち出しは禁止!
作品を作る際にはどのように作業を行なって
いるのか、伺いました。

高野「まず、学芸員の先生方に呼ばれて作品の状態や
寸法を確認します。そこから見積もりを出してOKが
出れば製作に入ります。寸法に関しては、学芸員の
先生と相談し、展覧会の趣旨によって決めたりしますね。」

肝心の製作作業は、一般の人が入ることのできない
湿度と温度が管理された美術館内の収蔵庫で行われます。

小黒「額って一度作ったら変えないものだと思ったんですが
そうでもないんだ?」

高野「実は、油絵を見てもらうとわかりやすいんですが、
額縁も文化なんですよね。ヨーロッパでは額縁も歴史が
あるものなので修復することが多いです。」

https://www.facebook.com/gakusouka/
高野さんのFacebookでは作品もご覧いただくことができます。

今夜の選曲… Finale/Beach House

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2022年11月28日

日本画と額縁…発祥と関係性とは?

額装家・高野淳一さんをお迎えしています。
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1966年東京生まれ、19歳から、
画材や額縁業界の仕事につき
4社の工房長を務めた後、2008年に独立。 
美術館や博物館、個人からの依頼で額縁制作や
修理・取り付けなど、額装家として
活躍されていらっしゃいます。

肩書きの『額装家』というのは造語。
聞き慣れないこの肩書きは10年ほど前に小黒が
考え出した造語……高野さん本人も気に入って
名乗り続けていると言います。

そんな『額装家』のお仕事とは?

高野「素材によって安いものから高いものまで
ありますが、僕自身はいいものを届けたい。
お客さんにはいい材料で飾って欲しいので、
割と高価なものを売っています。
額縁の発祥と言われるイタリア、フランス、
スペインのものが一般的に良いものとされています。
僕も気に入ってそうした国のものを好んで使って
いますね。」

小黒「日本の美術館史的には額縁の文化ってなかったんですか?」

高野「ないです。日本は洋画が入ってきてから
額縁の文化ができたので出遅れています……。
日本の場合、床の間に飾ってある絵と、
建物の縁を見てもらうとあれが額縁に見えなくもない。
あれが日本の発祥ではあるんですよ。」

https://www.facebook.com/gakusouka/
高野さんのFacebookでは作品もご覧いただくことができます。

今夜の選曲… Illusion of Forever/Beach House

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2022年11月24日

アナツバメの巣を、世界規模の展開へ

今週のゲストは、エムスタイルジャパン株式会社
代表取締役社長の稲冨幹也さんをお迎えしています。
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エムスタイルジャパンでは、ブランド「BI-SU」で
アナツバメの巣を健康食品や、天然コスメとして
展開されています。
今回、スタジオにはアナツバメの巣を加工した
ゼリー、そしてフェイスクリームをお持ち
いただきました。

こうした活動はマレーシア政府からも認められ、
マレーシアの国父とも言われるマハティール氏が
会社に訪問され、マレーシアの貢献を共にできないかと
打診されているそうです。

最後に、今後のビジョンについて伺いました。

稲冨「『BI-SU』を世界ブランドにすることです。
弊社のコンセプトとして、自然も人間も何も
傷つけない、ということがあります。
世界の有識者たちに認められ、お手本になるような
……そのために、去年アメリカに会社を作り、
FDA(Food and Drug Administration)の認証を
取りました。なので、アメリカ大陸に初めてツバメの
巣を持ち込んだのは僕になったわけです。」

▶︎ブランド「BI-SU」のHPはこちら。
https://www.bi-su.jp
今夜の選曲… Silver Tongue/Louis Tomlinson

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2022年11月23日

ボルネオの環境保全のための活動について、伺います。

今週のゲストは、エムスタイルジャパン株式会社
代表取締役社長の稲冨幹也さんをお迎えしています。
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「BI-SU」では独自にツバメの巣の
研究所を設立されました。
稲冨さん曰く、抽出技術が凄い、と言います。

稲冨「ツバメの巣の中にある糖鎖栄養素の
シアル酸という特別な成分があります。
それを上手く引き出し、さらに抽出したエキスを
九州大学との共同研究も進めています。」

小黒「なんでこんな効果のあるものをみんな
研究してこなかったんですかね?」

稲冨「これは持論ですが、中国では
ツバメの巣で年に1兆円の産業が
あります。
これは年々上がっていて、10年前は
もっと低かった。中国では古代の皇帝に
献上されていた高価なものが、
経済発展と共に手が届くようになって、
偽物や養殖が蔓延していって
儲かるようになっていったんだと
思います。」

小黒「要は研究しなくてもツバメの巣、
というだけでそのくらい市場が動いて
いたんですね…」
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そして、稲冨さんはボルネオの自然保護活動も
続けられています。
熱帯雨林の植樹による、CO2の削減や、
絶滅危惧種の保護を目指しています。
稲冨さんは報道されていない、マレーシアの
ジャングルの保護を進めていきたいといいます。
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↑ボルネオでの植樹調印式の様子

▶︎ブランド「BI-SU」のHPはこちら。
https://www.bi-su.jp
今夜の選曲… Paradise/Louis Tomlinson

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2022年11月22日

天然へのこだわりについて伺います。

今週のゲストは、エムスタイルジャパン株式会社
代表取締役社長の稲冨幹也さんをお迎えしています。
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稲冨さんがマレーシアで集めている
アナツバメの巣。
これは、沿岸部にある断崖絶壁や洞窟の
中など危険な場所に作られます。
集める際には一度使った巣は使わない
アナツバメの性質を利用して、
使われたものしか集めません。
そうした天然物を原料に使っているのが
稲冨さんのこだわりですが、
現地では“養殖”ものや偽物も
出回っているようです。

スタジオにお持ちいただいたのは
本物のアナツバメの巣。
これを集める際には危険な状況も…。
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稲冨「一つは高いところに登るので
危ないということもあるんですが、
マレーシアと中国での取引ということもあり、
取引自体も危ないんです。
その地域全体が、外務省で渡航禁止勧告が
出ていました。一番危なかった時期は
ISISが潜伏して誘拐ビジネスをやっていた時も
ありましたね…。」

▶︎ブランド「BI-SU」のHPはこちら。
https://www.bi-su.jp
今夜の選曲… The Greatest/Louis Tomlinson

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2022年11月21日

天然「アナツバメの巣」との出会いのお話、伺います。

今週のゲストは、エムスタイルジャパン株式会社
代表取締役社長の稲冨幹也さんをお迎えしています。
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稲冨さんは新潟県生まれ、福岡県育ち。
福岡県立田川高等学校を卒業後、
建設業、飲食業を経て現在の
エムスタイルジャパンを2010年に
設立されます。

ブランド「BI-SU」の事業展開とともに、
マレーシアの自然保護など、環境問題や
サスティナブルに高い関心を持って
事業活動をされています。

ブランド「BI-SU」では、燕の巣を
活用した健康食品や美容コスメを展開。
原料となる燕の巣はマレーシアのボルネオ島
で、稲冨さん自らがジャングルの中に入り、
採集されています。

小黒「稲冨さんは福岡で建設業や飲食業を
していたのに、どうして燕の巣の事業に
展開されていったんですか?」

稲冨「高校を卒業して若い頃から
独立して、建設、飲食、貿易など
多角経営に入るんです。
26歳の時、金を追って夢を追って
いない自分に気がついて、自分が
生まれてきた意味を見つけようと。
同じように仕事をするでも、
世界に打って出て、誰もやってない
ことを探す旅に出たんです。
その後、10年くらい世界を歩き
回ってマレーシアでツバメの巣と
出会ったんです。」

▶︎ブランド「BI-SU」のHPはこちら。
https://www.bi-su.jp
今夜の選曲… Lucky Again/Louis Tomlinson

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2022年11月17日

映画『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』について伺います。

ユナイテッドピープル株式会社代表取締役、
関根健次さんをお迎えしています。

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そして、11月18日(金)より
映画『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン
が公開になります。

関根「世界最古のワイン製造地の一つの
レバノン。近年の長い戦争や紛争の中でも
ワインを作り続けてきたワイン醸造家が
たくさん登場します。
彼らが、いかに人生を豊かに生きるか
という人生哲学や、ワインが人類にどのように
貢献してきたかというのを語っています。
今は亡くなってしまったレバノンワインの
父とも呼ばれる、セルジュ・ホシャールは
『爆弾が降り注ぐ中、気づいた。
人生もゆっくり味わうべきだと。
簡単に人も同じように判断するな』
と言いました。彼が出したワインも
簡単に評価して欲しくないんだと。
全ての季節を見て初めて、ワインも
人も見極めていくのが大事だと、
言っています。」

『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』は
アップリンク吉祥寺などで11月18日から
公開されています。
ちなみに、映画の半券を持っていくと近くの
お店でレバノンワインをお手頃価格でいただける
サービスもあるようです。
この機会にぜひ、レバノンワインを
味わってみてください!

▼ユナイテッドピープルワインのHPはこちら!
https://upwine.jp

今夜の選曲…Lebanon / Garam Chiba

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2022年11月16日

北海道・余市でのワイン造りについて伺います。

ユナイテッドピープル株式会社代表取締役、
関根健次さんをお迎えしています。

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関根さんの夢の実現、さらに広がり
セレクトショップから今度は、北海道余市で
ワイン造りをスタートされました。

関根「まだ、葡萄を植え始めたという
タイミングなんですが、中東で対立している
イスラエル・パレスチナの人とワインを
作るのが僕の夢なんです。
でも、現地で作るというよりも、日本に
色々な国の人を迎えて一緒にワインを
作れないかと思ったんです。」

北海道余市でワイン作りのパートナーを
見つけた関根さんは、5年間で100カ国の
人と一緒にワインを作るプロジェクトを開始。
最初の活動としてアフガニスタン難民の方と
一緒に葡萄の苗を植えられました。

▼関根さんの活動の記録は下のリンクからご覧いただけます。
https://sekinekenji.info/archives/2202

関根「余市エコビレッジには、普段から
世界中からのボランティアや研修に人が
きているんです。その人たちと協力して
ワインを作ろうとしています。」

▼ユナイテッドピープルワインのHPはこちら!
https://upwine.jp

今夜の選曲…Spill The Wine / WAR

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2022年11月15日

平和醸すレバノンワイン「ダー・リヒ・ハナン」とは?

ユナイテッドピープル株式会社代表取締役、
関根健次さんをお迎えしています。

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今回、スタジオにはダー・リヒ・ハナンという
銘柄をお持ちいただきました。
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このワインもレバノンワインで、
経営者はレバノン人のキリスト教徒、
ワインの作り手はシリア難民のイスラム教徒。
国籍、宗教も違う2人が中心となり作られた
ワイン。ハナンというのは、作り手である
アブダラさんの奥さんの名前が付けられて
います。

関根「シリアは内戦の影響で仕事がないために、
奥さんがシリアに住んでいて、本人は
レバノンに住んでいるんです。
アブダラは将来シリアでワイナリーを作りたい
と思っています。このワインは彼の夢を応援する
という意味も込められているんです。」

ちなみに、このワインのラベルにはアブダラさんの
話が記されています。

小黒「このワインのラベルは日本オリジナル
であなたが作ったんですか?」

関根「これは元々のオリジナルの形です。
アブダラが奥さんの名前『ハナン』を
アラビア語で書いたものになっています。
このワインは、アブダラだけではなく
パレスチナ・レバノンで子供の支援を
しているパレスチナ子どものキャンペーン
にも売上が寄付されます。」

▼ユナイテッドピープルワインのHPはこちら!
今夜紹介したワインの購入もできます。
https://upwine.jp

今夜の選曲…Ashani(Remix) / siilawy

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2022年11月14日

ワインで紛争地に平和を、というお話伺います。

今週は、ユナイテッドピープル株式会社代表取締役、
関根健次さんをお迎えしています。

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1976年神奈川県生まれ、アメリカの
ベロイト大学経済学部を卒業され
2002年にユナイテッドピープル株式会社を創業。
世界の課題解決を事業目的し、
映画を軸に事業を展開され、去年からは
ワイン事業も手掛けていらっしゃいます。

2年前にリモート出演していただいた際には、
食品ロスをテーマにした映画「もったいないキッチン」を
紹介しました。この作品は今も上映会を誰でも
開催できるものになっております。

そして昨年、9月からは
「ユナイテッドピープルワイン」という
ワイン事業をスタートされました。

関根「元々会社を作る前の夢は、ワインの
輸入商社を作ってワイナリーをやることでした。
それが、旅の途中で紛争地に入ったことで、
ワイン事業を置いておいて、今の
社会課題を解決する事業をやろうと映画の
事業をやっていました。」
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関根「会社の10周年記念のパーティの
時に、ある人がワインを持ってきてくれたん
です。そのワインというのは、南アフリカで
アパルトヘイトの終焉を象徴するような
ワインだったんです。
というのも白人のワインオーナーが
黒人に土地をプレゼントし、ワイナリーも
無料で使っていい…そういう形で作られた
New Biginingというワインだったんです。
対立している民族同士がワインを架け橋に
平和を作っていく……そんな考えをもらって
10年経ってしまいましたが、ようやく
作ることができました。」

ワイン事業は、シリアの紛争地にある
唯一のワイナリーで作られたワインや、
レバノンのワインの輸入も始められて
います。

▼ユナイテッドピープルワインのHPはこちら!
https://upwine.jp

今夜の選曲…Cedars of Lebanon / U2

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