2022年03月16日

CO2に新しい価値を…「そらりん計画」と「二酸化炭素経済圏」

科学者で発明家、村木風海さんをゲストにお迎えしています。

CRRA(一般社団法人炭素回収技術研究機構)HP
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※リモートでのご出演です。

「ひやっしー」で回収した二酸化炭素を燃料に転用する
そらりん計画」も進められている村木さん。
“空“からガソ”リン”を作るという意味で名付けられたこの計画
そして、その先にはどんな構想があるのでしょうか?

村木「そらりん計画はCO2から直接燃料を得るための
   科学的プロセスの実証は終わっています。
   あとは、ひやっしーで集めた二酸化炭素から
   実際に燃料を作る最終段階がこれからになります。」

小黒「村木さんが考えている二酸化炭素経済圏の話、
   とても面白かったんで説明していただけますか?」

村木「“二酸化炭素経済圏“というのは二酸化炭素を
   集めることがお金に変わる新しい価値になる、
   経済の仕組みを考えています。」

例として挙げていただいたのが、商品を買う際、
これまでの商品代金に加えて、運送や製造で
かかった二酸化炭素排出量に相当するマイルを
支払うというもの。

これにより、二酸化炭素をより多く集めた人が物を多く
買えるようになり、ゴールドラッシュさながら人々が
二酸化炭素を集めるようになるといいます。

現在はその前段階として「ひやっしーマイル」を運用中。
ひやっしーで集めたCO2に対応してネットショッピングのポイント
として使うことが可能に!

この世界的な流通を2023年から初め、2025年前後には
世界的な経済圏を確立する構想といいます。

▼ひやっしーの公式サイト
https://www.hiyassy.com

▼そらりん計画についてはこちらから
https://kuma-foundation.org/exhibition2021/technology/kazumi-muraki/

今夜の選曲… Call Me Maybe / Carly Rae Jepsen

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2022年03月15日

二酸化炭素を回収するマシン!ひやっしーとは?

科学者で発明家、村木風海さんをゲストにお迎えしています。

CRRA(一般社団法人炭素回収技術研究機構)HP
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※リモートでのご出演です。

村木さんが高校2年の時に発明した、二酸化炭素回収装置
ひやっしー」。
ボタンひとつで空気中から二酸化炭素を吸収する装置です。
スーツケース型の本体の上に、タブレットがついており
その中に、親しみやすい“顔”が表示されています。

村木「こういう緩いロボットに仕立てた理由は、
   ドラえもんのように、人と触れ合うロボットを
   作りたいという理由と、二酸化炭素という
   空気中の目に見えない存在を“見える化”し
   意識改革を起こそうと考えています。
   ひやっしーは二酸化炭素の濃さを表情で
教えてくれる機能があり、単なる二酸化炭素の
   掃除機ではなく、表情で二酸化炭素を
   ”見える化”することで科学が嫌い・分からない
   という人にこそ科学の魔法や素晴らしさが
   伝わる…そんな装置を目指して作りました。」

「ひやっしー」を実際に使っている会社などは、温暖化の
原因である二酸化炭素を実際に減らすことで、意識改革を
行っていると言います。また、二酸化炭素によって
分散してしまう人間の集中力に対しても、
間接的な改善に繋がっているそうです。

「「ひやっしー」」は月額制の購入プランでご利用頂けます。
詳しくは、公式サイトから
https://www.hiyassy.com

今夜の選曲… Good Time / Qwl City & Carly Rae Jepsen

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2022年03月14日

火星移住が地球を救う!鍵は二酸化炭素にあり!

科学者で発明家、村木風海さんをゲストにお迎えしています。

CRRA(一般社団法人炭素回収技術研究機構)HP
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※リモートでのご出演です。
村木さんは、2000年生まれ、山梨県出身。
小学4年生の頃から地球温暖化を止める為の発明と
人類の火星移住を実現させる研究を行っています。
2019年には「世界を変える30歳未満の日本人30人」
Forbes JAPAN[30 UNDER 30]の2019年
サイエンス部門受賞。2021年Forbesが選ぶ
「今年の100人」にも選出されました。
現在、東京大学工学部・化学生命工学科3年生です。

村木さんの著書『火星に住むつもりです〜二酸化炭素が
地球を救う〜
』が光文社から発売されています。
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この本の中でも触れられている村木さんの夢は
火星人になること!?…そのきっかけになったのは
小学4年生に読んだある冒険小説でした。

村木「祖父からスティーブン・ホーキング博士の
『宇宙への秘密の鍵』という本をもらったんです。
その中で、人類が地球以外で住めそうな惑星が
火星と書いてあったんです。

また、本の中に出てきた火星の光景に心奪われて。
広大な赤い砂漠に青い夕日が沈んでいくんです。
実際に写真で見ても火星の夕日って青いんですよ。
そんな地球とは真逆の光景に心惹かれて、
いつかは自分も絶対、火星に行きたい……
というよりも、将来自分は火星に人類で降り立つ
最初の人間になるんだろう。
という確信めいたものから、研究を始めました」

今夜の選曲… I Really Like You / Carly Rae Jepsen

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2022年03月10日

大船渡に移住して感じる、復興の現状

岩手県大船渡市にある
三陸BMXスタジアム・運営スタッフの福山北斗さんを
ゲストにお迎えしています。


*リモートでのご出演です。

三陸BMXスタジアムでは、
プロテクターヘルメット、自転車などのレンタルもしており、
親子でもBMX楽しむ人も増えているそう。

東日本大震災から11年、福山さんが大船渡に移住されて6年。
福山さんは移住後、大船渡でご結婚され、お子さんもいらっしゃいます。

復興の軌跡について、改めて伺いました。

福山「瓦礫が残った状態のこの街を見てきて、
   建物や環境はきれいに整ってきているな、と感じます。
   ただ、一方で少子化や人口流出が顕著だなとも感じています。
   本当の意味での復興は、まだまだ続けていかないといけないと思います。
   自分が首都圏から移住した後、京都にいた親友も移住してきたり、
   友達も移住してきています。」

小黒「コースを作ったことで、大船渡にも貢献できて、
   子供たちにも夢を与えて、素晴らしいなと思いました。」

福山「オープンした時からコロナ禍なので、コロナ禍が終わったら
   今まで出来なかった大きい大会で集客して、
   ここを見たことないくらいの人で埋めてみたいな、と思っています!」

今夜の選曲:WALK AWAY RENEE / LEFT BANKE

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2022年03月09日

BMX未経験から、運営スタッフになるまで。

岩手県大船渡市にある
三陸BMXスタジアム・運営スタッフの福山北斗さんは、
もともと大学でラグビー選手をしていました。

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*リモートでのご出演です。

お父様と一緒に、三陸BMXスタジアムでコースを作ることになった際には
BMXも未経験だったため、埼玉県秩父市にある施設に行かれたそう。

福山「押しかけみたいな形で、ここで働かせて欲しいと責任者の方にお願いして
   その翌年から2年間、働かせていただきました。
   秩父で働いていた時にお客さんで来ていた、プロライダーの子を誘って、
   一緒に、大船渡に移住してもらいました。」

小黒「将来、大船渡がオリンピック選手を生む場所になる可能性も
   大いにありそうですね!」

福山「それを願っています!頑張って育成に力を入れています。」

完全に民間として運営している三陸BMXスタジアム
コースを作るにあたり、転倒につながる石を全て除去するのは、
すべてスタッフの手作業だったそう。

福山「さらに、コロナ禍だったので、関東から10名ほどお手伝いを
   お願いしていたんですけど、造成中に緊急事態宣言が出てしまって。
   実質、僕と一緒に移住したプロライダーと、あと数名で作りました。」

今夜の選曲:I FOUGHT THE LAW / BOBBY FULLER

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2022年03月08日

岩手県大船渡市に移住したきっかけとは。

福山北斗さんが運営スタッフをされている
岩手県大船渡市にある三陸BMXスタジアムは、
廃校になった小学校を利用した施設です。

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*リモートでのご出演です。

現在三陸BMXスタジアムとして生まれ変わっている甫嶺小学校ですが、廃校になる際、
地域活性に従事されていた福山さんのお父様のところに、
廃校の利活用に関する相談があったのだとか。

福山「三陸の豊かな景観を活かして、今までにない施設を作れないか、と
   父が考えた時に、幅広い年齢が楽しめる自転車が良いのではないか、
   ということで、BMXに辿り着きました。」

小黒「福山さん東京生まれですから、お父様も東京で暮らしてたんですよね?
   なぜ、地域活性のお仕事をされるようになったんですか?」

福山「父はもともとNTTで働いていたんですけど、
   (地域活性に従事し始めたのは)東日本大震災がきっかけでした。
   震災後数日で岩手に行って、wi-fi環境などの整備をしていました。
   その後、その年から、大船渡で地域活性の活動を始めていて
   自分自身も毎年大船渡で、父の活動を見ていました。」

福山さん自身は、大学時代はラグビー選手でしたが
身体の故障で今後について悩んでいた時期に、
お父様から現在の職について相談があり、移住を決意したのだとか。

岩手県大船渡市にある三陸BMXスタジアムは、
レースコースと室内パーク両方を兼ね備えており、日本有数の大きさ。
現在では、4歳〜50代くらいまで幅広い世代が利用しているそう。

今夜の選曲:SHE'S ABOUT A MOVER / SIR DOUGLAS QUINTET

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2022年03月07日

五輪で一躍注目を浴びた競技、BMXとは?

今週のゲストは、岩手県大船渡市にある
三陸BMXスタジアム・運営スタッフの福山北斗さん。

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*リモートでのご出演です。

福山さんは、1995年東京都生まれ。
2015年より、岩手県大船渡市に移住され、
2019年に合同会社TXF(Tohoku Extreme Factory)を設立。
本格的BMXレースコース、三陸BMXスタジアムの運営と
地域活性に尽力されていらっしゃいます。

五輪競技種目になり注目を集めている、BMXは、
Bicycle Motocross の略で、20インチのタイヤ形状の自転車と
その自転車で行う競技のことです。

福山「大きく分けると、レースとフリースタイルの2つにわかれます。
   5m〜8mくらいのスタートヒルから、8人で同時にスタートして
   大小さまざまなコブをジャンプしたりロールしたりします。
   レースでは速さを、フリースタイルではフィギュアスケートのように
   技を採点して競う競技です。」

小黒「日本国内ではどのくらいコースがありますか?」

福山「日本の競技人口は、レースの方だと大会に出る方は700名程度で
   フリースタイルの方が、数千はいると思います。
   競技施設といっても、レースとフリースタイルで異なりますが、
   レースだと公式戦ができるのは、10ヶ所程度です。」

福山さんがスタッフとして運営されている 三陸BMXスタジアムは、
三陸ICから10分ほどの、三陸鉄道リアス線の甫嶺駅目の前。
廃校になった小学校を施設として使用されています。

今夜の選曲:PSYCHOTIC REACTION / COUNT FIVE

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2022年03月03日

畳文化を残すための、新たな発想たち

有限会社 鏡畳店 代表取締役CEO:鏡芳昭さんをゲストにお迎えしています。

鏡畳店オンラインストア

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*リモートでのご出演です

乳児のお昼寝やオムツ交換が出来る『畳マット』や、
全国でも1軒だけの食用い草を作る農家さんから
仕入れて作った、『い草パスタ』など、畳を普及させるため
さまざまな商品を開発されています。

その中でも、畳屋道場株式会社の「いぐさロール」は
第11回ロハスデザイン大賞の大賞を受賞をされています。

鏡「もともと、山形にある東北芸術工科大学の学生が
  卒業制作で畳の素材を使って卒業制作をしたい、という事で
  いろんなアイディアを持ってきてくれて、
  その中に”畳を丸くする”ものがありました。
  そこから着想を得て、商品化していきました」

小黒「いぐさロールに使われているのが、廃棄処分のい草というのも
   大きな得点になったかと思います。
   発案してくれた若者は、どうしてますか?」

鏡「発案してくれた彼は、結婚を機に関東に行ってしました(笑)
  なかなか職人とデザイナーという両輪は難しいのかな、と思います。」

現在では、2017年以降アメリカなど海外からの畳依頼もあり
外国人の職人も今後は期待できそう、とのこと!

さらに現在は、畳の起源が家具だったいうことから
現代の暮らしに合った『家具のように導入できる畳』を試作中だそうです。
新しい畳文化に期待が高まります。

今夜の選曲:FALLING OF THE RAIN / BILLY JOEL

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2022年03月02日

顔の見える『正直たたみ』と『畳屋道場』

有限会社 鏡畳店 代表取締役CEO:鏡芳昭さんは、
『正直たたみ』を販売しています。

鏡畳店オンラインストア

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*リモートでのご出演です

『正直たたみ』とは、い草農家から畳表(いわゆる、ゴザ)を直接仕入れ、
畳を作って販売するというコンセプトのブランドです。

鏡「畳は、農業と密接に関わっていて、より良い環境で
  手間暇かけて育てた い草 を畳にするという工程が大事だと思っています。
  私も、畳を販売して30年以上になりますが、20代〜30代前半は、
  何を基準に良し悪しを判断するか分からなかったんです。
  でも、産地、現場に行き、田植えから収穫までお手伝いする事で
  やっと い草 の機能性、良し悪しがわかりました。
  農家さんの思いを、私たちから、
  お客さんに伝える役割があるとそこで強く思いました。
  そこで、”お互いの顔の見える” 仕組みを作れないかと考えました。」

”作り手と使い手の思いが通う、正直なもの作りを” という思いを込め、
『正直たたみ』と名付けている、とのこと。


そんな鏡さんは、2007年に全国の畳屋に呼びかけ、
30代〜50代が集った『畳屋道場』を立ち上げています。

『畳屋道場』では、実際に畳の産地である熊本に足を運びますが、
密接な関係を作るため、『1軒の農家さんに、1人の畳屋さん』が
『3日間寝食を共にして作業をお手伝いする』 という研修をしています。

今夜の選曲:SHE’S GOT A WAY / BILLY JOEL

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2022年03月01日

減少が止まらない!国産イグサの危機的状況

有限会社 鏡畳店 代表取締役CEO:鏡芳昭さんは、
畳職人の交流と畳の普及に尽力されていらっしゃいます。

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*リモートでのご出演です

畳がない部屋で生活をする人も増えてきた近年。
鏡さんは、い草 を使った小物などを作成するなど、
少しでも畳に触れる機会を多くの人に提供し続けています。

鏡「子育て世代には、普通(90cm×180cm)の1/4サイズを作りまして
  そこでオムツ交換していただいたり、お昼寝してもらうなど
  手軽に、畳の香りや感触を楽しんでいただける製品を
  数年前から販売しています。」

鏡畳店オンラインストア

畳表(たたみおもて)に使われる原材料:イグサは、8割程度が中国産。
熊本県八代市の い草 生産農家は、1989年には約6800軒あったものの、
今年は、354軒まで減少するという危機に陥っています。

鏡「減少が止まらない状況です。熊本では、い草を12月に植えて、
  7月に収穫するんですが、ほぼ1年がかりで行います。
  い草を刈り取ったあとに米を植えますが、
  障害をなくすためなので、サブです。」

小黒「この畳、い草に関する危機ですけど、国は何もやってないんですか?
   やったほうが良さそうですよね?」

鏡「特には無いんですよね...
  何度か農水省などに陳情とかしましたけど、
  『他の農家さんも減っているから、い草だけに力を入れられない』
  と返答いただいてしまいました。
  畳文化というのは、日本のアイデンティティに関わる事だと思うので
  もっと伝わるといいな、と思っています。
  産業として残すには、全体的な底上げが必要です。」


今夜の選曲:YOU LOOK SO GOOD TO ME / BILLY JOEL

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