2024年06月06日

『リジェネラティブ―Regenerative』

今週のゲストは、ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役、
関根健次さんです。

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6月1日より、渋谷・シアターイメージフォーラムにて
ユナイテッドピープル配給の映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』が
上映されています。(全国順次ロードショー)

関根さん、この映画を多くの子供たちに見てもらいたいということで
ぜひ学校の現場でも使ってほしいとおっしゃっていました。

『重要なのは、映画を見た後のディスカッション。私達1人1人が
この社会でどのような事ができるのか。それは経済で、政治で、または
消費者として、1人の人間として。どんな行動をしたら野生生物を
守れるのかっていう事を、ぜひ学校でやってもらいたですね。』

ユナイテッドピープルでは、次回の映画も決まっています。
関根さん曰くサステナブルの後の新たなキーワードは
『リジェネラティブ―Regenerative』

関根
「サステナブル、Sustainというのは保つという意味で、Regenerativeというのは、環境を再生していく。なので、このテーマの映画を来年1月ごろ
公開していきます。」

こちらはオーストラリアの大ヒットドキュメンタリー映画『2040』。
監督が自分の子供たちが大人になった時、2040年にこんな世界に住んで欲しいという事を思い描いて制作したものだそう。

次回作も楽しみですね。

関根さん。1週間ありがとうございました。

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2024年06月05日

エコツーリズムの国コスタリカ

今週のゲストは、ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役、
関根健次さんです。

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6月1日より、渋谷・シアターイメージフォーラムにて
ユナイテッドピープル配給の映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』
上映されています。(全国順次ロードショー)

この映画ではアメリカ、フランス、ベルギー、スイス、ケニア、インド、と世界を旅しながら最後に主人公2人はコスタリカに辿り着いています。

コスタリカはエコツーリズム発祥の地として有名で、世界の生物の
6%以上がコスタリカのごく小さなとこに生息しており、面積当たりの
生物の多様性が世界一だといわれています。
ただかつては、牧畜業の影響で森林率が2割台に減っており、
環境学者や政治家の努力によって5割台まで回復させています。

小黒
「そんな回復するって普通はありえないよね」

関根
「世界でも、熱帯雨林系の森林が回復したのはコスタリカぐらいらしいですね。」

この回復のために、導入されたものが『環境税』
ガソリン車に乗れば乗るほど、追加で税金を徴収し、それによって
森がよみがえるというような税制を世界でもいち早く導入しました。

関根さんはこのことについて『コスタリカの大統領・政治家・研究者、みんなが偉かった。』と話していました。

関根
「映画の中では、主人公ベラとヴィプランがコスタリカの大統領とも出会っていて、やってのけた姿を聞かされているわけです。そうすると二人も実感するわけです。これまで各国で環境問題の原因や生物種が失われている実態を見てきたけれど、私たちの行動次第で変化が起こせるってことを学んでいるんですよね。」

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2024年06月04日

生物6度目の大量絶滅

今週のゲストは、ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役、
関根健次さんです。

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6月1日より、渋谷・シアターイメージフォーラムにて
ユナイテッドピープル配給の映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』
上映されています。(全国順次ロードショー)

私たちの生きる現代は、生物の6度目の大量絶滅が始まっているそう。
レポートによると、1970年以降、野生生物が7割減少した。また国連の報告書でも100万種が絶滅の危機にあるといわれています。

関根
「なんで生物学者の方が映画に出てくるんですけども彼が言うには、もう6度目の大量絶滅は現実に起こってるんだと、なるほど断言するぐらいの状況ですね。」

映画では専門家がこの大量絶滅に向かっている要因について
「気候変動/侵略的外来種/環境汚染/乱獲/生息環境の破壊」という
5つを上げています。
また冒頭の場面ではインドの海岸に赴き、大量のプラスチックごみが海岸を埋め尽くしているシーン。作中、ヨーロッパの底引き網漁で1000m、2000mのところの生物を根こそぎ捕獲してしまう『乱獲』。ここについて規制が進んでいない状況が描かれています。

また映画は主人公2人の『僕たち人間が悪いのではないか』
『人間が居なければ地球の生態系は守られるのではないか』という
人間嫌い・悲観的な視点からスタートしています。
しかし旅を進める中で、『自分自身が人間と生物界を分けていたけれど、人間も生物界の一部なのだ』という学びを深めていきます。

「2人と共に、僕ら大人も子供たちも一緒に世界の状況を発見していける。人間界と生物界を分け隔てる事、やっぱりやりがちだと思うんですよね。」

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2024年06月03日

『アニマル ぼくたちと動物のこと』

今週のゲストは、ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役、
関根健次さんです。

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関根さんは、1976年神奈川県生まれ。
アメリカのベロイト大学経済学部を卒業され2002年に
ユナイテッドピープル株式会社を創業。映画の配給や制作を通じて、
世界で起きている紛争や気候変動による社会課題を
伝えていらっしゃいます。

この度6月1日より、渋谷・シアターイメージフォーラムにて
ユナイテッドピープル配給の映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』
上映されています。(全国順次ロードショー)

こちらは、環境活動家で有名なグレタ・トゥーンベリさんと同世代の
16歳の男女2人が『このままいくと、自分たちも絶滅してしまうかもしれない』という危機感を覚え、環境問題について専門家の話を聞いたり、問題の原点となる場所を訪れたりと世界中を旅していくドキュメンタリー映画です。

主人公の二人は、フランス人の男の子ヴィプランと、イギリス人の女の子ベラ。この2人に、フランスの大ヒットドキュメンタリー映画
『TOMORROW パーマネントライフを探して』を制作した
シリル・ディオン監督が「世界を旅して、今何が起きているのか知りたくないか?」と声をかけました。

関根
「ただ一つ問題があって。ヨーロッパではフライトシェイムがあって。」

小黒
「あぁ、飛行機に乗るとCO2が。」

関根
「そうなんです、飛行機に乗るとすごく炭素を使うので、子どもたちは乗りたくなかったんです。でも監督が『君たちが旅をして、その姿を世界に発表するという環境に与える良い影響の方が大きい』と彼らを説得して。
だから映画の中でも2人が飛行機に乗ることについて『すごく偽善的だと思う、嫌だ』と言っているんですよね。」

小黒
「いいじゃない!」

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2024年05月29日

服の鉛筆

今週のゲストは株式会社ZEエナジー代表取締役社長、松下康平さんです。

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松下さんは被災地での復興に貢献する活動もされており、現在は福島県の浜通り地域で、バイオマス発電の建設を行いたいと考えているそう。

このような活動では、地域との連携が重要になってきますが、松下さんも
定期的に福島に行っていたそう。

小黒
「どうですか。県の人たちの理解もずいぶん深まりましたか?」

松下
「そうですね以前に比べるとだいぶ進んでると思います。
実際に福島県の大熊町ってところにインキュベーションセンターが
できまして、そこに全国の企業が事務所を借りて活動してるんですが
当社がそこの第1号で入居していまして。
そういう意味では福島県の復興のための場所に最初に我々が
進出して活動をやり始めたっていう感じですかね。」

また松下さんは他の企業との取り組みも行っており、
中には第32回 日本文具大賞サステナブル部門で優秀賞をとった
『服の鉛筆』があります。

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これは松下さんの地元、富山県の小矢部市にあるアパレルメーカーの、
繊維の切れ端を炭にして作られた鉛筆。
切れ端を炭化させて何かを作りたい、鉛筆にしたら面白いのではないか?と最初は冗談のつもりで始めたものだったそう。
この企画に、何社かが協力してくれて、実際に鉛筆を制作。

後にNHKの番組で完成した鉛筆を使って子どもたちが環境問題について勉強するというものにまで至ったそう。
今年商品化し、現在発売され始めています。

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2024年05月28日

廃棄物を炭化してエネルギーに!

今週のゲストは株式会社ZEエナジー代表取締役社長、松下康平さんです。

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地球温暖化防止や東日本大震災の原発の事故以降、
バイオマスエネルギーが注目されるようになりました。

植物由来のものは、全般的にバイオマスと称されており、木材や草を食べた牛の糞、農業残渣なども当てはまり、松下さん曰く日本全国で大量に発生している現状があります。

松下さんの会社 ZEエナジーでは、色々なものを炭に変える装置を開発しており、現在は上記のような色々なバイオマス廃棄物を炭にし、固めて石炭の代替燃料として販売しています。

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ZEエナジーで展開している炭化装置の中には、家庭から出るごみを炭にする装置もあります。

小黒
「それが日本全国の家庭にあれば、ゴミ出さないで、自分のところで
エネルギー作れちゃうっていう、そんな夢みたいな話なんですか?」

松下
「そうですね。まだ全然そこまでは実現できてないんですけど。
今はビルの中に入れられるような、小型のタイプのものを
開発できないかってことで、設計を進めています。」

なんとビルの中に入れるタイプのものは「あと2年ほどもあれば商品化できそう」ということ!

松下
「家庭用となると、かなりの台数作らなきゃいけないので、、、
何とか数年後ぐらいにできると嬉しいですね。」

小黒
「家庭用だったら家電メーカーと一緒に作ったりすればいいんじゃないの?問い合わせとかないの?」

松下
「そうですね、まだそういった問い合わせは無いですけど。でも今後出てきたら、うちは設計だけして大手さんに作ってもらってっていうのがいいかなと思ってます。」

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2024年05月27日

炭は土壌を浄化する!

今週のゲストは株式会社ZEエナジー代表取締役社長、松下康平さんです。

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松下さんは1972年富山県生まれ。明治大学農学部を卒業。
学生時代から炭の研究を経て、炭化装置の開発し、
株式会社ゼロエミッションを設立。
2008年ZEエナジーを創業され、炭で地球を綺麗にする会社として、
温暖化が進む中、環境問題の解決に向けた事業を展開しています。

松下さんが代表を務める『株式会社ZEエナジー』
さまざまな廃棄物を炭にしてリサイクルしたり、山から出る間伐材を
チップ化し、ガス発電するような事業など、エネルギーの地産地消事業に取り組んでいます。

民間企業だけでなく、地方自治体との取り組みも行っており、
現在は福島県で開発所を建設するにあたって、行政と連携して事業を進めているそう。

もともと『土壌菌』に興味があったという松下さん。
土の中に炭を入れると効果があるということを知り、そこからどんどんと炭の世界に入り込んでいったということです。

小黒
「炭は土壌を浄化するんですか?」

松下
「浄化だけでなく微生物の住処になって、土自体を活性化してくれるという。」

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2024年05月23日

5/23は世界カメの日‼

今週のゲストは、日本カメ自然誌研究会 代表の矢部隆さんです。

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本日5月23日は世界カメの日です。
こちらはアメリカの亀を保護する団体American Tortoise Rescueが制定した日となります。

亀といえば、日本の童話にたくさん出てきますが、世界でも愛されている動物です。
例えばギリシアのイソップ物語には『うさぎと亀』が。
またドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの『モモ』に登場するカシオペイアや、『はてしない物語』に登場する太古の亀モーラなど、ドイツでは特に愛されているそうです。

「ウサギと亀はねあれ、ヘルマンリクガメとヤブノウサギの競争だったんですよね。種類までわかります(笑)」

亀は200年も生きるというその長寿な生態からも、研究に時間がかかります。

「やはり一代では無理ですから、僕は後を継いでもらえるよう、甲羅の縁に穴をあけて個体番号を付けて、骨に貫通させるような感じになるので、僕が死んだ後も研究ができるように。少しづつ亀の研究をしてくれる子をも育てています。」

矢部先生の今後の目標は、現在最も精度の高い『ニホンイシガメ』の研究と同様に、クサガメやスッポン、また沖縄のリュウキュウヤマガメなどについても研究を進め、それぞれの生態がどのように進化したのか、解き明かしたいということでした。

矢部先生、4日間ありがとうございました。

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2024年05月22日

国際生物多様性の日

今週のゲストは、日本カメ自然誌研究会 代表の矢部隆さんです。

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本日、5月22日は国際生物多様性の日とされていますが、
現在世界ではこれまでにない速度で、多様性が喪失されています。

「やっぱり急速に減ってますよねこれはもう全部人間が直接間接に環境を変えてるからどんどん絶滅危惧種が増えてますね」

矢部さんの専門領域の『亀』についても、、、
ペット需要によってニホンイシガメが乱獲されたり、開発によって住処を追われたり、ペットで流通したクサガメが野外に話されることでクサガメとイシガメの交雑が進むなど、ニホンイシガメも急速に数を減らしています。

矢部さんは、環境省の外来種対策にも深くかかわっており、
令和3年度みどりの日、自然環境功労者環境大臣賞も受賞されています。

亀の外来種問題も深刻で、ニホンイシガメの減少の一端でもあります。
たとえば縁日などで販売されていたミドリガメが野生化し数を増やす。
また北米のカミツキガメがペットとして輸入され、野生化しかなり数を増やしているそうです。

課題を解決するためには、どのような対策が必要なのか伺いました。

「特にミドリガメ(アカミミガメ)は野生で増加しすぎて、
根絶は現状ほぼ不可能なんです。資金も限られているので、
在来種や希少種が残っている 場所や良い形で生態系が残っている
場所で、集中的にアカミミガメを駆除する。これも完全駆除は無理
なので、個体密度を低いレベルに抑えるという事を
続けていくしかないですね。」

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2024年05月21日

ニホンイシガメとは??

今週のゲストは、日本カメ自然誌研究会 代表の矢部隆さんです

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矢部先生は、日本固有種の『ニホンイシガメ』の研究で、
国内の淡水生カメ類の研究者として、初めて博士号を取得されたました。

ニホンイシガメは、日本の本州・九州・四国にしか自然分布していない固有種の亀です。姿の特徴は頭がほっそりとしていること。
川の下流域に生息するクサガメ・スッポンに対し、イシガメは山の方に生息しています!

日本にはある程度個体数がいるそうですが、世界的に見たら局所的にしかいない、とても珍しい亀だということです!

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