2020年10月15日

大阪とA Iと時間、そして旅するというお話。

一般社団法人コミュニケーションデザインセンター
内藤久幹さんをお迎えしています。

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--万博や選挙…様々なことがこの後ある大阪。仕事で大阪に
行くことの多い内藤さんは、今、どうご覧ですか?
内藤さん「大阪っていうのは元々非常にエネルギッシュで活動的、
東京…関東とは違う、大陸につながっていくような
エネルギーに満ち溢れた土地なので、
そこから、次の万博のタイミングで
また50年前の万博と同じように
未来の指針のようなものが出てくると思います。」

――AIと我々の生活は今後どうなる?
「人類が始まって以来の大きな変化になるかと思います。
今までは100年先のシミュレーションって中々
出来なかったんですが、1億年単位で先のことも
シミュレーションできると思います。
そういったものをいかに使いこなすか。
逆に使われないか。
便利を駆け引きに、流されずに本来の人が
やるべき手間隙みたいなものを、注目して
一つ一つ積み重ねていくと、これからの
新しい暮らしが生まれてくるんじゃないかと思います。」

――これからの旅の仕方ってどうなると思いますか?
内藤さん「飛行機など技術のテクノロジーの開発が
どんどん進んでいると思うんですが、やはり「歩く」とか。
ここで結構戻ることが多いと思っています。
生きることに真っ直ぐになっていくんじゃないかなと思います。
AIが発達すると人は膨大な時間を手にできますから、
自分探しをより深く出来るようになると思っています。」

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2020年10月14日

コミュニケーションをデザインする…とは?

一般社団法人コミュニケーションデザインセンター
内藤久幹さんをお迎えしています。

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内藤さんは2015年に
コミュニケーションデザインセンター」を
設立されています。

内藤さん「コミュニケーションデザインという
言葉自体まだ広まっていないですね。
もっというと、デザインという言葉自体が
意匠という所に留まっている。
そもそもデザインという言葉は
表層的なことではなく、内側の構造的なことや、
広がっていく環境的な所に至るまで
本来必要な要素だと思っています。
そういったことを一つ一つ実現して
いける場所にしたいと思っています。
(具体的に)大阪芸大のアートサイエンス学科の
新校舎が分かりやすい事例です。
新しい校舎というものは本来機能的なものだけで、
出来るだけ効率よく作ればいいというのも
一つの考え方です。
あえてそうではなく、“アートサイエンス”という
思想自体を広めていく為に、建築自身が
シンボルになる。
そのシンボルをきちんとした形のものに表現して
いただけることによって、
今、現実的に海外からも取材を受けたので、
いろいろな人が訪れたりとか、
アーティストがコラボしたいと言ったり、
日本国内でもいろいろな企業が連携したいという話が
二次的、三次的に広まっている。
校舎ができることで、数多くの人が訪れるだけでなく、
そこから見出されて何かをやってみたい、
何かをやっていきたいと自主的な気持ちに
させていくというのがコミュニケーション
デザインの原点かなって思っています。」

今夜の選曲… YOU ARE(VARIATIONS)~EXPLANATIONS COME TO AN END SOMEWHERE / LOS ANGELES MASTER CHORAL

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2020年10月13日

大阪芸術大学アートサイエンス学科の創立と、妹島和世と…というお話。

一般社団法人コミュニケーションデザインセンター
内藤久幹さんをお迎えしています。

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妹島和世さんに建築を依頼した大阪芸術大学
アートサイエンス学科の新校舎。
その構想から完成までの様子を追ったドキュメンタリー映画
「建築と時間と妹島和世」についてのお話を伺っています。
建築家のコンセプトとは?

内藤さん「妹島さんは、丘の形状に非常に注目して、
極端にいうと『丘を建築したい』という
ところからスタートしました。
あとは、このアートサイエンスという
初めての領域に、設備的な部分の
最先端を作っていくのは当然ですが、
それ以上にこの一つの場を、広場や
公園のような形でよりいろいろな学科の人たちが、
交流しながら出会ったり新たなことを発想したり
出来る場所を作るという想いが強かったです。」

実は妹島さんには、一般公開の映画と言わず
記録として撮影をしていたというこの映画。
公開することをご本人に伝えた時の反応は…

内藤さん「正直、ビックリしてたというか、
照れてるというか…恥ずかしがってましたね。
(試写会などで)みなさん、一言目にドキュメンタリー映画
らしくないというか、新しいドキュメンタリー映画だね、
って口々に言っていただきます。
おそらくそう思われるのは、
この映画、妹島さん以外出てこないんですよ。」
小黒「他にも建築家の名前がリストに上がってましたが?」
内藤さん「妹島さんの事務所のチームの方ですね。」
小黒「なるほど。じゃあ、その人たちとの普段の
ディスカッションの様子とかも見れるわけですね。
これ、妹島さんは世界ランクの建築家ですから、
外国の方にも見てもらえるよう対策を取られた方が
いいんじゃないですか?」
内藤さん「もうすでに、声をかけております」
小黒「さすが、大手広告代理店出身!」
内藤さん「やっぱり、いいものはより多くの人に…。」

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映画「建築と時間と妹島和世」
監督・撮影:ホンマタカシ
出演:妹島和世
製作:大阪芸術大学

渋谷ユーロスペース他にて全国順次公開中です。
詳しくは映画のHPをご覧ください。
公式HP :https://kazuyosejima-movie.com
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2020年10月12日

現在公開中のドキュメンタリー映画「建築と時間と妹島和世」について伺います。

一般社団法人コミュニケーションデザインセンターの内藤久幹さんをお迎えしています。

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内藤さんがエグゼクティブプロデューサーを務めた
映画『建築と時間と妹島和世』が公開中です。

内藤さん「元々は、大阪芸術大学のアートサイエンス学科が
設立されるところから始まった映画です。
この学科は、テクノロジーが急速に発展する社会の中で、
アートの領域も芸術領域から広がってきている…
その中でボーダレスにテクノロジーや
サイエンスといった事象を絡めながら、
そこでの発想力や構想力を育む新しい学科として生まれました。
他の大学にはアートサイエンス学科という形ではないですね。

小黒「そして、このアートサイエンス学科の、
新校舎をなぜ妹島さんに依頼しようとしたんですか?」
内藤さん「大阪芸大の方で、妹島和世さんとの縁を
持っていきたいということで、僕が引き合わせた後、
すぐにこのアートサイエンス学科の構想が実現することになりました。
その上で、校舎の設計妹島さんしかいないんじゃないかということで、
このタイミングだったらできるということになりました。」

今夜の選曲… YOU ARE(VARIATIONS)~YOU ARE WHEREVER YOUR THOUGHTS ARE
/ LOS ANGELES MASTER CHORAL

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2020年10月08日

10月12日から10月15日は…

一般社団法人コミュニケーションデザインセンターの内藤久幹さんをお迎えします。

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1962生まれ千葉県出身、日本大学芸術学部を卒業後、
大手代理店を経て、2015年 コミュニケーション・デザイン・センターを
設立、コミュニケーションデザインのリサーチ、研究、開発、啓蒙を目的に
活動されていらっしゃいます。

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2020年10月08日

自分だけではない「LOVE ONE ANOTHER」の精神。

一般社団法人、日本ノハム協会代表理事の神田尚子さんをお迎えしています。

神田さんの最新著書
「最先端のSDGs「ノハム」こそが中小企業の苦境を救う」
が発売されています。
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神田さん「私も企業経営者として、このコロナ禍で
様々なメッセージを受け取っている。
経済成長だけではダメなんだとか、環境のこと、
社会のこと。動物も人も、みんながスマイルに
ならなきゃいけないんだと。
企業経営者でここに気付いている人に向けて、
今どうしたらいいんだという、最初の気づきの
本になればいいと思って書いています。
私たちのコーポーレートメッセージで、
『LOVE ONE ANOTHER』周りを幸せにしようという
メッセージがあるんですが、それを従業員や
お客様だけじゃなくてもっと広がっていったなと。
そうしてから伸びた事業もあると気付いて欲しかったんです。

神田さん「コロナで明日どうしようかという経営者さんも
今たくさんいる。
私もその一人ですが、嘆いたり
助成金をもらう方にばかり走ったりするのではなく、
環境を考えていくことが、2030年以降のビジネスに
焦点を当てることになるんですよ、ということが、
この本で一番伝えたいことですね。」

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今夜の選曲… 3 GNOSSIENNE / BILL QUIST

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2020年10月07日

SDGsのカギは中小企業…今月から始まったノハム認証について伺います。

一般社団法人、日本ノハム協会代表理事の神田尚子さんをお迎えしています。

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神田さん「日本はSDGs貢献国では15位。
上場している企業の中、99.6%が中小企業。
そうした小さい会社が取り組まないと何も
変わらない。小さい会社が取り組むことによって、
個人にも波及していく。
取り組んでいることが
自分よがりになりがちだからこそ、
そこに第三者…私たち、日本ノハム協会が
244の指標で測っていくというのが務めなんです。」

ノハム協会に認証を得る手続きとは?
神田さん「自分たちの会社がどうしていいかわからない、
という方が認証を取りたいということでしたら、
まずはSDGs経営をするという宣言をしてください
とお願いしています。
その後で、17の開発目標とそこに紐づく169の
ターゲットというものを照らし合わせた
ノハム協会が考えたタスクリストが200あります。
これをチェックしていくうちに、自分たちの会社が
すでにしていること、今後出来そうなこと、
というのが見えてくるんです。
取り組んでいくことが確認できて、
それに対するフィードバックレポートを
お渡ししています。
これによってSDGsに貢献している企業だと、
会社が公言できるのが一番のメリットです。」

今夜の選曲… NOCTURNS 1,2 AND 3 / BILL QUIST

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2020年10月06日

SDGsに取り組む新事業「ノハム」、名前に込めた想いとは?

一般社団法人、日本ノハム協会代表理事の神田尚子さんをお迎えしています。

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神田さんが最近取り組まれているのがSDGsです。
新規事業である「ノハム」という言葉について伺いました。

神田さん「世の中に害がいっぱいあるんだという
気づきがあり、それを無くしていくにはどうしたら
いいかと考えたんです。
『Harm Reduction』…害を削減する、だと難しい…
なので、Harmの前にNoをつけてしまえと
『No Harm』にして、そこから『ノハム』
にしました。」

そして、今年2月に認証団体のノハム協会を
設立されています。
小黒「SDGsの認証団体って、他にあるの?」
神田さん「ないです。
国連に確認して、SDGsを拡散することが、
目的でバッジを作ったので自由に使って欲しいと。
ただ、国連のオフィシャルは取れないんですよ。
認証団体としては正式に登録も済ませているので、
問題はなかったです。
SDGsは、持続可能な開発目標…ということなんですが、
言葉が難しすぎる。
2015年から2020年、5年かけて
あらゆる官庁省がフォーラムを開いていても
まだ認知度が低い。
経営者の中で77%、一般で29%の認知度なんです。
メディアを使って5年間こんだけ広まらないものが、
後10年しかないんです。
だから、害をなくすと言ったほうが早いと思ったんです。
これから、個人でSDGsに取り組んでいる人を、
私は『ノハミスト』と任命しようと思っています。」

今夜の選曲… 3 SARABANDE / BILL QUIST

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2020年10月05日

世界遺産でのウェディング…本業である婚礼事業について伺います。

一般社団法人、日本ノハム協会代表理事の神田尚子さんをお迎えしています。

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まず、タガヤへに入社するきっかけは?

神田さん「当時は婚礼和装ということで、
結婚式の貸衣装を扱っていました。
家族経営で、創業者のお姉さんが営業部長、
そのご主人が営業で、パートが2、3人いるという
会社でした。」

年商を2億から30億にまで18年で
引き上げたそうですが、どんなことを?

神田さん「婚礼衣装というのは、旧態依然と
した感じでパートさんがお母さん目線で
接客するという形が全国的でした。
その決定権がお嫁さん本人に変わった時に、
衣装係からスタイリストって名前に変えたんです。
スタッフに全員インカムをつけさせて、
美容師さんにサロンを任せて
いかにもできる風のスタイリスト、
という形に発展させたのが第一歩になります。
2002年から自分たちで結婚式場を、
京都、大阪、神戸に建てました。
私たちは衣装屋なので、チャペルにしたんです。
創業者が偉かったのは、結婚式は先々なくなると
予想を立てていたので小さい土地を買い上げて、
結婚式場にする。そうすると減価償却的に、
分岐点がどんどん下がっていって、
件数が下がっても社員を露頭に迷わせることがない。
ブライダル総合カンパニー、
その内部も全部内省化したんです。
料理、花、写真、メイクやキャンドルまで作りました。」

今夜の選曲… 3 GYMNOPEDIES / BILL QUIST

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2020年10月01日

伝説のオーナーの金言と今後の計画について伺います

アートディレクター、イラストレーターの大木理人さんをお迎えしています。

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SAVE LIVE HOUSEの活動中に、
『ライブハウスの神様』に出会ったという大木さん。

大木さん「新宿ロフトの平野悠さんという方で
今のライブハウスの原型を作られた方なんですが、
どうしても会いたかったんです。
いろいろな人にお願いしたんですが
繋いでもらえなくて、
一か八かで直接本人に電話したら
『会おう!』って言ってくれて。
一つの大きな動きを作りたいし、
運動のきっかけになるものを作りたいと
お伝えして賛同してくれました。
当時、クラウドファンディングの話も
したんですが、彼はものすごく反対して
『クラウドファンディングは、ロックじゃない』
と再三言われました。
彼は2億借金して、1年間従業員を
食べさせていくと話題になったんですが、
そういうポリシーがちゃんとあるし、
『お金支援されたら、国にモノ言えないじゃん』
と言われてすごく感動しました。」

大木さんの今後の活動は…?
大木さん「SAVE LIVE HOUSEの活動は
続けて、今ミュージシャンの方の絵も
描こうとしています。
ロサンゼルスにいるCREATIONの
竹田和夫さんとかに、マスクしていただいてる
写真を送ってもらってこの活動の輪を増やしています。」

最後に…
大木さん「僕は関係ないんですけど、
でも、ライブハウスはみんな苦しんでいるので、
皆さんライブ行って盛り上げてください!」

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収録の際には、ナビゲーター小黒一三の
絵をプレゼントしていただきました。

今夜の選曲… SPINNING TOE HOLD / CREATION

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