2020年07月29日

廃棄物再利用のゴミ袋「FUROSHIKI」の開発と販売について伺います。

株式会社サティスファクトリー、代表取締役会長
小松武司さんをお迎えしています。

IMG_2751_blog.jpg

――昨日に引き続きサティスファクトリーが完成させた
「FUROSHIKI」について伺っていきます。
小松「99%ストレッチフィルムから、
一度使った物のゴミから作り出した
ゴミ袋ができました。
45L、70L、90L、業務用の120Lまで
あるんですが、それぞれによって
CO2の削減トン数があるんです。
45Lは一箱で500枚入ってるのですが、
これで30キロのCO2を削減できる。
もちろん、大きな会社からすると
小さい量だと思うんです。
でも、こういう取り組みって小さいものを、
積み上げていくことでしかなし得ないんです。
だから、毎日使う新品のゴミ袋を、
FUROSHIKIに変えてもらうだけで、
CO2が明らかに削減できます。
この商品以外には99%再生材を使った
商品は他にはないです。」

――『FUROSHIKI』の開発までには
どんな苦労があったのでしょうか。
小松「99%のクオリティでものを
作るというよりも、その入り口と
出口をしっかり作っていないとできない
ことなんですよ。
ストレッチフィルムというゴミをしっかり
集めて、それを物流で拠点にまで集積して、
加工委託をする。
逆にそれを販売できなければ、作ることなら
誰でもできる。環境についていうことはできるけど、
現実の一歩は誰でも踏めない。
その部分で入り口と出口をしっかりと、
抑えた仕組みを作るのは難しいところでした。」

今夜の選曲… SUMMER PLACES / SAM PREKOP

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

2020年07月28日

99%再生材を利用したゴミ袋「FUROSHIKI」とは?

株式会社サティスファクトリー、代表取締役会長
小松武司さんをお迎えしています。

IMG_2774_blog.jpg

――『ゴミになるものを、新品で作っている』という意味とは…?
小松「実は、巷に出回っているゴミ袋を
手にしてみてみると、100%リサイクルと
書かれているものが多いんです。
でも、それはプラスチックの業界の慣習で、
新品の原料でも「オフグレード」という商品があります。
これはグレードが低いという意味での、
言葉ではなくて『再販売された新品は、
オフグレードと呼んでいい』という、
世の中の人が聞くと不思議なケースがあります。
それを使わないと、リサイクルという風には
言えないので、リサイクル100%と呼んでる
商品は実はオフグレードばかりを使っている
というのが見えてきました。」

――ゴミ袋問題の解決に乗り出し完成したのが、            
「FUROSHIKI」という名のゴミ袋!こちらについて、
伺っていきます。
小松「いわゆるゴミだったもの。
物流の倉庫や、商品を荷崩れしないように、
巻いていたストレッチフィルムというものを
関東圏からかき集めて、作っています。
今は月量で34トン集められていて、
9月には100トンを目標にしています。
99%ストレッチフィルム……1回使った
ゴミからできたゴミ袋です。
商品名の『FUROSHIKI』は日本はそもそも
循環型経済だったところから着想を得ています。
日本のその文化は、丁寧に分別につなげたり、
ゴミも大事に扱うことによって
再利用がたくさんできる。
その象徴的な名前として
この『FUROSHIKI=風呂敷』を
活用させてもらっています。」

今夜の選曲… PARALLELS / SAM PREKOP

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

2020年07月27日

廃棄物を再利用したゴミ袋「FUROSHIKI」のお話を中心に伺っていきます。

株式会社サティスファクトリー、代表取締役会長
小松武司さんをお迎えしています。

IMG_2774_blog.jpg

――まず、株式会社サティスファクトリーの環境問題の
解決事業のひとつ、「廃棄物のマネージメント」
あらためて どういった事業なのでしょうか?
小松「いろんな企業全て、活動しているとゴミが出ます。
全てのゴミを適正に処理しているかというと、そうではない。
わからないのに、普通に処理してしまっている。
それを企業が今、環境問題やリサイクルなどに、
取り組もうと思っても、専門的な領域なので、
ほとんどできない。また、コストも削減していかないと、
コスト負担だけが嵩んでいっても仕方がない。
それを、サティスファクトリーが、
マネージメントするという役割を持っています。」

――7月1日からレジ袋が有料化になりました。
小松さんから見て、どうお考えですか?
小松「レジ袋の有料化自体はやるべきだと思っています。
ただ、エコバックを20個とか持つのは違うと
当然思っていて。それ以外にも、
有料化を無料にする政策もありますよね。
バイオプラスチックなのか、混合型にしているのか、
それが植物性由来なのかとか、生分解性のものを
25%以上混ぜれば無料でプレゼントできる、
となっていますが、
これは混ざっているだけですからね。
1000年経って分解しないプラスチックが、
25%混ぜているから、25%の年数が減るという
話ではない。分解しないで残り続けるので
海洋プラスティック問題は解決しないですよね。
化石燃料を使っているプラスチックがその分、
残っている。75%が新しい原料で作られている。
それは環境的にもいい話ではない。
有料化は徹底的にして、本当は百円でも取っちゃえばいいんです。」

今夜の選曲… COMMA / SAM PREKOP

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

2020年07月23日

7月27日から30日は…

株式会社サティスファクトリー、代表取締役会長
小松武司さんをお迎えしています。

IMG_2774_blog.jpg

小松さんは1965年広島県生まれ、専修大学商学部卒業後、
(株)イトーヨーカ堂、フェニックス観光株式会社を経て、
96年 株式会社サティスファクトリーを設立。
環境をテーマに社会問題を解決する
リーディングカンパニーとして活躍されています。

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

2020年07月23日

会津と東京の、二拠点生活しています…というお話です。

絵本作家でイラストレーターの松本春野さんをお迎えしています。

IMG_2567_blog.jpg

――松本さんは、会津と東京の2拠点生活をされています。
松本「地方でバブルの頃に建てられた別荘なんかが、
だいぶ値段が下がってきて、ローン組まなくても買える
ようなお家も結構あるんです。
会津に住もうと思ったきっかけは、
東日本大震災の時に、福島の絵本を作ったんです。
※岩崎書店『ふくしまからきた子』

最初は思い込みの部分も多く、
原発事故の衝撃もあり、負の側面ばかりを
追いかけてたんですが、取材の中でだんだん
被災地だった場所が被災地でなくなっていく
過程や、放射能などの科学的な理解も深まって
シリーズで絵本を作るようになったんです。
私が子供の頃に長野県黒姫という場所に、
いわさきちひろが残した山荘があって、
夏はそこで過ごしていたんです。
側には野尻湖もあり、山もあり、スキー場もあり、
そうした時の思い出が猪苗代に行った時に、
蘇ってきたので『こういう場所で仕事が、
できたらいいな』と思ったんです。

今夜の選曲… LET ME BE THE ONE / CARPENTERS

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

2020年07月22日

4月に出版された絵本「まほうのおまめ だいずのたび」について伺います。

絵本作家でイラストレーターの松本春野さんをお迎えしています。

IMG_2550_blog.jpg

――絵本『まほうのおまめ だいずのたび』は、
松本さんが絵と文を描かれ、
料理家・辰巳芳子さんが監修、
全国の小学校3万人に広がる
『大豆100粒運動』についての
想いや、3年生の国語教科書
『すがたをかえる大豆』の
参考資料になるデータも掲載されています。

松本「このお話をいただく前は、
大豆に取り立てて興味があったわけでは
ないんです。でも、プランターで育てられるし、
こんなに手軽に食べものを育てることができる
というのは、自信に繋がりました。」

――最近のお仕事としては、『おやこでよもう!
金子みすゞ そらの のはらの まんなかで』が
3冊シリーズで出版されています。
松本「出版業界は、たくさん出さないと…
子供と生きていくためにも、しっかり働かないと。
仕事が来るとほんとありがたくて。」

今夜の選曲… IT'S GOING TO TAKE SOME TIME / CARPENTERS

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

2020年07月21日

絵本『はなちゃんとぴかりん ピカピカだいさくせん!』についてうかがいます。

絵本作家でイラストレーターの松本春野さんをお迎えしています。

IMG_2573_blog.jpg

婦人之友社から発売されています絵本
「はなちゃんとぴかりん ぴかぴかだいさくせん」
について伺っていきます。

〜あらすじ〜
元気いっぱいの小学生はなちゃんの“つくえ”が
ある朝、家出してしまいます。しょんぼりしている
はなちゃんを助けてくれたのは、妖精のぴかりん。
つくえピカピカ大作戦の始まりです––
(婦人之友社HPより抜粋)

--この本は松本さんが絵を描いて、整理収納アドバイザーの
井田典子さんが文を書いています。
小黒「このお話を気に入ったのは、
松本さんの小さい頃の体験に近い世界だからですか?」
松本「優等生を描くよりかは、
ガチャガチャバタバタした子の方が、
自分の体験も含め実感としてあるので、
表情とか仕草を描きやすいです。
私自身もとっても片付けが苦手でしたし、
今も机が大変なことになっていて、
娘からも絵本になぞらえて、
『つくえくんが家出してしまうよ?』と
言われています。」
IMG_2533_blog.jpg
小黒「これボクも読ませてもらって、
不思議だったのが、公園の端っこに逃げた
机をどうやって家に持ってこれるの?」
松本「それは“ぴかりん”という妖精がいるんですよ!
妖精の力なくして机は移動できないです。」
小黒「私は、今コロナとかで気持ちが
落ち込んでいるのかファンタジーが読み取れ
なかったね…」
松本「ずいぶん凝り固まった層の人たちとしか、
一緒に仕事してらっしゃらないのかもしれないですね。
幅広い世代と是非接してください!」
小黒「ボク自身も結構ダメージ受けてるんだな…
夢みがちなところがゴッソリ抜けてたということが、
おかげでわかりました。」

今夜の選曲… TOP OF THE WORLD / CARPENTERS

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

2020年07月20日

<ちひろ美術館>で育ち、絵本作家となった松本さんの作品や活動のお話を伺います。

絵本作家でイラストレーターの松本春野さんをお迎えしています。
IMG_2546_blog.jpg

松本春野さんは絵本作家の
いわさきちひろさんのお孫さんです。
実際に、いわさきさんと会ったことはないとのですが、
幼少の頃から「ちひろ美術館」で過ごされました。

松本「絵は好きだったし、大学受験の時、
基本的に油画科って何でもやっていい科と
予備校で言われていて、
入ってから自由にクリエイティブなことで
あれば方向性を選べるという話だったので選びました。
勉強でみんなと競争するより、絵を受験勉強として
やる方が頑張れる気がしたんですよね。」

--大学在学中には、ロンドンにも留学をされました。
実は、計算された理由があったとか。
「親が絵で食べていくなら、最後は学位を持ってれば、
どこかの非常勤講師で呼んでもらったりする…
ということで、学歴があった方がいいと言われてたんです。
で、ロンドンに行ってみたら、お金を
引き出すばかりの生活が心苦しくなってきて……
大学院すごくお金がかかるのに、
そこで学んでどれだけのものを持ち帰られるのか
というのを思った時にちょっと
尻尾巻いて帰ってきてしまいました。
でも、その時自分が好きだった絵本作家に
手紙を書いて、会いに行ったりとかしていました。
イギリスではジョン・バーニンガムと
ヘレン・オクセンバリーのご夫妻に
会いに行けました。
チェコでは現代美術もやっている
クヴィエタ・パツォウスカーに
会いに行ったりしました。」
小黒「手紙書いて私は東京から来た
こんなやつだと言っても会ってくれるの?」
松本「それは……コツがあります。
完全に虎の威を借る狐状態なのですが、
私が生まれ育ったちひろ美術館では、
世界の絵本画家の原画もコレクションしているので、
みんな私を悪いようにはしないんですよ。
ずいぶん良くしてくださる方もいて、
それはとてもありがたかったですね。」

今夜の選曲… PLEASE MR.POSTMAN / CARPENTERS

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

2020年07月16日

7月20日から7月23日は…

絵本作家でイラストレーターの松本春野さんをお迎えします。

IMG_2573_blog.jpg

1984年東京生まれ、多摩美術大学 油画科を卒業後、
絵本作家、イラストレーターとして、子どもの本や雑誌を中心に活躍。
山田洋次監督の映画『おとうと』のポスターのイラストや題字なども手掛けられ
2016年の絵本『おばあさんのしんぶん』で、けんぶち絵本の里大賞 
アルパカ賞を受賞されていらっしゃいます。

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

2020年07月16日

那須の魅力…そして、10月にオープンする新たなヴィラについて伺います。

株式会社ニキシモ代表取締役 北山実優さんをお迎えしています。

IMG_2526_blog.jpg

北山「自然がすごく美しいところで、
いらしていただいたらいつもの生活とは
違った自然のリズムを感じていただいて、
五感を開いて手を使ったり、いろいろな
感覚を使ったりして過ごしていただきたいな、
と思っています。
今回、伴茂さんも「マザーテレサ社会正義賞」
という賞を受賞されましたし、
石上純也さんも「オベル賞」といって、
「水庭」が評価されて、建築の未来の道筋を
再定義できるアイデアだということで
受賞されたのですが、私たちも
リゾートというものがなんなのか、再定義しながら
作り上げていきたいなと思います。」

――北山さんが一番好きな季節は?
北山「やっぱり夏前ですね。
暑くもなく寒くもなく、すごく爽やかで
緑も美しく気持ちいい。後は秋ですね。
10月は秋らしい季節ですし、11月は
紅葉がすごく美しいです。

――そして、スイートヴィラが10月にオープンになります。
北山「7月26日にプレオープンで、10月2日に
ヴィラとレストランがオープンします。
レストランはシェフが皆20代で、若手シェフの
チームで作っていて、土地の食材の可能性を
引き出すということで企画中です。
地元の方々の作られた食材を使って、
栽培方法にこだわりを持っている農家さんと
契約したりしています。」

今夜の選曲… O AMOR EM PAZ(ONCE I LOVED)/CANNONBALL ADDERLEY

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク


バックナンバー

カテゴリー