2015年02月15日
第7回恵比寿映像祭(2/27〜3/8)
15日の放送でご紹介した「第7回恵比寿映像祭」(J-WAVE後援)。
「惑星で会いましょう」をテーマに2月27日から3月8日まで、恵比寿ガーデンプレイス、日仏会館など複数の開場で、日本を含む、世界各国の映像作家が、上映、展示、トーク、パフォーマンスなどを行ない、ブラジルからも3人の作家が参加します。
番組ではドキュメンタリー映画「エリオ・オイチシーカ 〜 マージナルな英雄」をご紹介しました。
60年代を中心に活躍したブラジルの現代美術家、エリオ・オイチシーカ(Hélio Oiticica)の42年の生涯を描いたドキュメンタリー映画です。監督はエリオの甥にあたる、セザル・オイチシーカ・フィーリョ。
エリオ・オイチシーカが1967年に行なった「トロピカリア」と題するインスタレーションはカエターノ・ヴェローゾの曲のタイトル、カエターノやジルベルト・ジルをはじめ、音楽、美術、映画、演劇、文学など、さまざまな分野のアーティストが繰り広げた、当時のカルチャー・ムーヴメントの名前にもなりました。
また、エリオは、リオの名門サンバチーム、マンゲイラの本拠地があるマンゲイラの丘で、地元の人たちと共同生活した経験をもとに「パランゴレー」という名前のカラフルなケープの衣装を発表しました。これを実際に人間が着て、踊ることで完成するというアート・フォームで、下の写真の後方4人の黒人が着ています。
セザール・オイチシーカ・フィーリョ《エリオ・オイチシーカ》2012/94分
Dialogues in Portuguese and English(subtitled in English and Japanese)
3月2日(月)15:00、3月8日(日)15:00、日仏会館ホールで上映
第7回恵比寿映像祭 公式サイト
公式サイト内「エリオ・オイチシーカ〜マージナルな英雄」
アドリアーナ・カルカニョットがパランドレーを着て踊る写真がジャケットになったCD「Maritmo(マリーチモ)」。番組でオンエアした曲「Parangolé Pamplona」が入っています。