2017年07月30日

8/6はブラジル、フランス、アルゼンチンなど

次週8月6日は、前半はブラジル、後半はフランスからカナダ、そしてブラジルとアルゼンチンを結ぶ音楽の旅にご案内します。

歌詞をご紹介しながらブラジルの名曲の世界にご案内する「ポエジーア・ブラジレイラ」のコーナーでは、翌日(8月7日)に75歳のバースデーを迎えるブラジル音楽のカリスマ、カエターノ・ヴェローゾが "歌声" をテーマに作った名曲をご紹介します。

ブラジルとフランスのカルチャートピック、来日アーティストのライヴ・インフォメーションも。

STAFF| 17:53 | カテゴリー:from staff

2017年07月30日

7/30のゲスト:セルソ・マシャード

7月30日は、ブラジルのギタリスト、セルソ・マシャード(Celso Machado)をゲストにお迎えしました。

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セルソ・マシャードはサンパウロ州出身で今年64歳。20代で海外に渡り、イタリア、フランスを経て30年間、カナダを拠点に活動しています。6月末から7月にかけてソロで来日公演を行ないました。

「ブラジルにいた頃は、ポピュラー音楽のギターから影響を受けました。中でも私の音楽の形成に最も大きな影響とインスピレーションを与えたギタリストは、バーデン・パウエルです。バーデン・パウエルは、私だけでなく世界中のギタリストに影響を与えました。

 ブラジルには他にも、パウリーニョ・ノゲイラ、トッキーニョ、古典的な分野ではジレルマンド・ヘイス、クラシック・ギターの世界ではアントニオ・カルロス・バルボーザ・リマ、ジェラルド・リベイロ、トゥリビオ・サントスなど、素晴らしいギタリストが大勢います。

 そうした中で私が最も影響を受けたギタリストは、ポピュラー音楽の分野では、最初に名前を挙げたバーデン・パウエル。クラシックのギタリストでは、アントニオ・カルロス・バルボーザ・リマ。この2人です」。

「ブラジルは文化的にとても豊かな国で、様々なリズムやメロディーがあります。それらは海外の国々、アフリカやヨーロッパなどの様々な地域から伝わりました。私たちブラジル人は、海外の文化の影響を消化した上で、個々の音楽を作っています。

 その後、私はヨーロッパに移り、様々な文化と出会いました。西アフリカの弦楽器、コラの演奏を学び、アラブのフルートを演奏し、私の音楽は、さらに豊かになりました。

 また、私は少年の頃からパーカッションも演奏していたので、南イタリアやエジプトなど、世界中の様々なパーカッションを演奏するようになりました」

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スタジオライヴの生演奏は2曲。自作のボサノヴァ・ライクなヴォーカル・ナンバー「Depois de Anos」、そしてインスト曲「Fanasia Brasileira」はブラジル北東部のリズムで始まり、北東部の弦楽器ヴィオラの響きをギターで表現し、途中から笛も吹き、ギターの弦をゆるめて弾いたりボディを打楽器のように叩いたりと、変幻自在のソロ・パフォーマンスでした。

STAFF| 17:50 | カテゴリー:GUEST

2017年07月30日

9月来日、ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート、ト・ブランヂリオーニ(急告追記あり)

サンパウロを拠点に活動、ノヴォス・コンポジトーレスと呼ばれる新世代の音楽サークルの中心人物でもある、シンガー/ソングライターのダニ・グルジェル(Dani Gurgel)。ダニの母で、音楽学校の先生もつとめているピアニスト、デボラ・グルジェル(Debora Gurgel)。この2人のグループ、ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート(DDG4)が5年連続で来日。

今年はゲストに、ノヴォス・コンポジトーレスを代表するシンガー/ソングライターのト・ブランヂリオーニ(To Brandileone)、ギタリストのコンハード・ゴイス(Conrado Goys)を迎えます。

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ダニ・グルジェル&ノヴォス・コンポジトーレス、
 Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2017に出演!
 
開催中止

9月23日(土)@横浜 赤レンガ倉庫 特設会場<On The Corner>
開催中止に関する詳細はBlue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2017 公式サイト

★Music Voyage : LIVE
 DANI GURGEL & NOVOS COMPOSITORES
 feat. DDG4, Debora Gurgel & To Brandileone

 
9月23日(土)@御茶ノ水 cafe 104.5
開場 18:30pm / 開演 19:30pm
ご予約・お問い合わせ:TEL: 03-3251-1045
MORE INFO

*なお、9月26日(火)にブルックリンパーラー新宿にて予定されていた "DANI & DEBORA GURGEL QUARTETO" のミニライブは、諸事情により中止となりました。Good Music Parlor @ Brooklyn Parlor SHINJUKUは、中原仁(「SAÚDE! SAUDADE プロデューサー)のDJによるレギュラー・スタイルの開催となります。
MORE INFO


★ダニ & デボラ・グルジェル・クアルテート・
 フィーチャリング・ト・ブランヂリオーニ & コンハード・ゴイス

  DANI & DEBORA GURGEL QUARTETO
  featuring TO BRANDILEÓNE & CONRADO GOYS

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9月28日(木)29日(金)@丸の内 COTTON CLUB
 [1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm
 [2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm

<MEMBER>Dani Gurgel (vo) Debora Gurgel (key)
      Fi Maróstica (b) Thiago Rabello (ds)
<Guest>Tó Brandileone (g,vo) Conrado Goys (g)
MORE INFO

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「The Best of Dani & Debora Gurgel Quarteto」
 (Rambling RECORDS:RBCP3203)2017/8/9 on sale
MORE INFO

★ダニ・グルジェル「Outro Som」リリースパーティー

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9月21日(木)@鎌倉cafe vivement dimanche
開場 18:00 / 開演 18:30
1部 /ダニ・グルジェル×マスター堀内隆志 トークショー
2部 / ダニ・グルジェル、ト・ブランジレオーニ、コンラード・ゴイスによるトリオライブ
料金 / 4,000円(1drink付き)
予約 / 0467(23)9952 cafe vivement dimanche
MORE INFO

ダニ・グルジェルのニューアルバム「Outro Som」のリリース・ライヴ。ダニ・グルジェルが5度目の来日にして初めてギター2本をバックに歌う、唯一のライヴです!


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「Outro Som」Dani Gurgel
 (Rambling RECORDS:RBCP3204)2017/8/9 on sale
MORE INFO

★ト・ブランジレオーニ ソロライブ

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9月27日(水)@鎌倉cafe vivement dimanche
開場 18:30 / 開演 19:00
出演 / Tó Brandileone
料金 / 4,000円(1drink付き)
予約 / 0467(23)9952 cafe vivement dimanche
MORE INFO

ノヴォス・コンポジトーレスを代表するシンガー/ソングライター、ト・ブランヂレオーニが初来日。首都圏では唯一のソロ・ライヴ!

STAFF| 17:11 | カテゴリー:live/event info

2017年07月23日

7/30はブラジル〜イタリア。セルソ・マシャードのギター生演奏

次週7月30日は、ブラジルとイタリアをめぐる音楽の旅にご案内します。

ブラジルから来日するアーティストのライヴ・インフォメーションもご紹介します。

ゲストはブラジルのギタリスト、セルソ・マシャード。スタジオライヴの生演奏2曲!

STAFF| 17:52 | カテゴリー:from staff

2017年07月23日

7/23のゲスト:アート・リンゼイ

7月23日は、ブラジル音楽シーンでもプロデューサーとして活躍しているアメリカ人アーティスト、アート・リンゼイ(Arto Lindsay)をゲストにお迎えしました。

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アート・リンゼイは1953年、ニューヨークで生まれ、少年時代の15年間をブラジルの北東部で過ごしました。

70年代末、ニューヨークのアンダーグラウンドな音楽シーンで活動を始め、独創的なノイズギターをトレードマークにセンセーションを巻き起こしました。

その後、ブラジルの音楽も取り入れて独自の世界を追求し、プロデューサーとしても、カエターノ・ヴェローゾ、マリーザ・モンチなど、ブラジルのアーティストのアルバムを数多く手掛けています。

現在はブラジルのリオに生活の拠点を置き、6月にニューヨークとブラジルのミュージシャンを率いたバンドで来日公演を行ないました。

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アート・リンゼイは、ニューアルバム「Cuidado Madame(ケアフル・マダム)」で、アフリカからブラジルに伝わった宗教「カンドンブレ」の儀式で打楽器奏者が叩く「アタバキ」と呼ばれるパーカッションのリズム・アンサンブルを取り入れています。

「カンドンブレは、もともとアフリカのいくつかの異なる宗教がミックスしたものです。カンドンブレはカトリックと融合した、とも言われていますが、それは表面的な要素であり古い考え方だと思います。カンドンブレは、ブラジル独自の宗教なのです。

 私のアルバムに参加したアタバキ奏者、ガビ・ゲヂスは、以前からカンドンブレの音楽における重要人物でした。彼はインストゥルメンタルの音楽も、バイーアのポップスも演奏するミュージシャンで、つまり、様々な種類の音楽に適応できるのです。

 私は10年ぐらい前、バイーアのカーニヴァルで、アタバキの演奏を取り入れたパレードを行ないました。アタバキのリズムとエレクトロニックなサウンドをミックスしたプロジェクトで、メルヴィン・ギブス、モレーノ・ヴェローゾ、ガビ・ゲヂスなどが参加しました。

 私には一つのプランというか、望みがあります。それは、アタバキと日本の楽器、笙を組み合わせたプロジェクトです」。

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アート・リンゼイの最近のプロデュース作品の中で今、日本でも注目を集めているのが、サンパウロの作曲家、ロウレンソ・ヘベッチス(Lourenço Rebétez)のアルバム「オ・コルポ・ヂ・デントロ(O Corpo de Dentro)」。

ジャズのビッグバンドと、アートのアルバムにも参加したガビ・ゲヂスなど3人のアタバキ奏者が共演しています。

「ロウレンソは、バイーアのビッグバンド、オルケストラ・フンピレズの大ファンで、バイーアに滞在して、リーダーのレチエリス・レイチからアフロ・ブラジル音楽を学びました。私も、フンピレズの音楽に興味があるので、プロデュースしたのは自然な流れです。

 ロウレンソは優れた編曲家、作曲家で、自分自身の "声" を発展させ始めています。モアシール・サントスを越えるブラジリアン・ジャズを作るのは、難しいことですが、彼にはモアシールを継承して、新たな音楽を提示できる可能性があると思います。優れたジャズ・ギタリストでもあります。ブラジルに限らず、大人数のビッグバンドを維持するのは大変なことですが、さらにアルバムを発表していってほしいと思います」。

コメントのあと、手のひらをこすってリズムを取りながらアカペラで歌ってくれた曲は、ジョアン・ジルベルトのレパートリーでもあるサンバの古典「Preconceito(プレコンセイト=偏見)」でした。

アート・リンゼイの新作を中心とする特設サイトはP-Vine公式サイト内

アート・リンゼイがプロデュースしたロウレンソ・ヘベッチスの「オ・コルポ・ヂ・デントロ」特設サイトはディスクユニオン公式サイト内

STAFF| 17:50 | カテゴリー:GUEST

2017年07月23日

8月来日 ジェーン・バーキン

ジェーン・バーキンが8月に来日、オーケストラをバックにセルジュ・ゲンズブールの作品を歌ったニューアルバム「シンフォニック・バーキン&ゲンズブール」を日本で再現します。

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★バーキン - ゲンズブール ザ・シンフォニック
 Birkin - Gainsbourg The Symphonic

8月19日(土)開場 17:00 / 開演 18:00
@渋谷 bunkamuraオーチャードホール

オーケストラ編曲・ピアノ:中島ノブユキ
指揮:栗田博文
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

公式サイト

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★BIRKIN GAINSBOURG LE SYMPHONIQUE
 (シンフォニック・バーキン&ゲンズブール)WARNER / WPCR-17692
詳しくは当HPのこちら

STAFF| 17:30 | カテゴリー:live/event info

2017年07月23日

9月来日 ジョイス・モレーノ with special guest ペドロ・ミランダ

今年も9月に来日するジョイス・モレーノ。今回のライヴは「サンバ誕生100周年」がテーマで、ジョイスのバンドに加えてゲストも参加します。

サンバの新世代を代表するシンガー&パーカッション・プレイヤー、ペドロ・ミランダ。テレーザ・クリスチーナ&グルーポ・セメンチの中心メンバーとして、リオのラパ地区のライヴハウスで活動を始め、現在はソロで活躍しています。

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★JOYCE MORENO with special guest PEDRO MIRANDA
 "100th Birth Anniversary Celebration of SAMBA"

 ジョイス・モレーノ with special guest ペドロ・ミランダ
  “サンバ誕生100周年記念”

9/8(金)
 [1st] open 17:00 / start 18:30
 [2nd] open 20:00 / start 21:00
9/9(土)
 [1st] open 16:00 / start 17:00
 [2nd] open 18:30 / start 20:00
@COTTON CLUB
MORE INFO

9/10(日)
 [1st] open 16:00 / start 17:00
 [2nd] open 19:00 / start 20:00
9/11(月)
 [1st] open 17:30 / start 19:00
 [2nd] open 20:20 / start 21:00
@BLUE NOTE TOKYO
MORE INFO

<MEMBER>
Joyce Moreno ジョイス・モレーノ (vo,g)
Pedro Miranda ペドロ・ミランダ (vo,pandeiro)
Tutty Moreno トゥチ・モレーノ (ds)
Helio Alves エリオ・アルヴィス (p)
Rodolfo Stroeter ホドルフォ・ストロエテル (b)

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「FIZ UMA VIAGEM(ある旅をした)」ジョイス・モレーノ
 (Rambling Records RBCP-3196)2017/7/26 on sale
最新作は、来日するバンドと同一メンバーで録音した、ドリヴァル・カイミ作品集! MORE INFO

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「SAMBA ORIGINAL」ペドロ・ミランダ
 (BRASIL : 自主)
カエターノ・ヴェローゾ、アート・リンゼイをゲストに迎え、サンバの名曲に現代の息吹を加えた最新作。7月19日に発表された「第28回ブラジル音楽賞(Prêmio da Música Brasileira)」でベスト・サンバ・アルバムを受賞!

STAFF| 17:12 | カテゴリー:live/event info

2017年07月16日

7/23はブラジル〜フランス。ゲストはアート・リンゼイ

次週7月23日は、ブラジルとフランスをめぐる音楽の旅にご案内します。

来日するアーティストのライヴ・インフォメーションもご紹介します。

ゲストは、アヴァン・ポップのクリエイターとしてブラジル音楽シーンでも活躍しているアメリカ人アーティスト、アート・リンゼイ。アカペラの生歌も!

STAFF| 17:45 | カテゴリー:from staff

2017年07月16日

7/16のゲスト:マウロ・スクイッランテ&サンテ・トゥルジ

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7月16日は、ニューアルバム「エスターテ〜イタリアの夏」を発表したイタリアのマンドリン奏者、マウロ・スクイッランテ(Maulo Squillante)とギタリスト、サンテ・トゥルジ(Sante Tursi)をゲストにお迎えしました。

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マウロ・スクイッランテはナポリ出身で、ナポリ・マンドリン・オーケストラの創始者です。

「私は南イタリアのバジリカータ州にあるトルヴェという町で夏を過ごしています。海抜700メートルぐらいの高原にあるので夏でも涼しく、夜は掛け布団が必要なほどで、快適に過ごすことができます。

 トルヴェの人口は、およそ3,000人。とても小さな町ですが、毎年8月15日から17日まで、キリスト教の大きなお祭りが行なわれ、その時は大勢の観光客が訪れて、まるでナポリのような賑わいになります。

 そしてこの祭りが終わると、海沿いのプーリア州に移動して海を楽しみます」。

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サンテ・トゥルジは、アドリア海に面した南イタリアの港町、バーリの出身です。

「私はバーリと同じプーリア州の、地図で見ると靴のかかとにあたる地域、サレントで夏を過ごしています。

 サレントの海は透明度が高く、美しく、南国の海にいるような気分が味わえ、海で泳いだり、マリンスポーツやサッカーなどを楽しみます。

 もうひとつの楽しみが、食生活。新鮮な魚をはじめ、肉料理、フルーツ、野菜など、美味しいものが揃っているので、毎年ひと夏で10キロぐらい太ってしまいます」。

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マンドリンとギターのデュオでスタジオライヴ生演奏。曲は「Sera D'estate(セーラ・デスターテ=夏の宵)」でした。

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「ESTATE エスターテ〜イタリアの夏」
  マウロ・スクイッランテ&サンテ・トゥルジ
  (Respect Record RES-296) 2017/6/16 on sale MORE INFO

STAFF| 17:41 | カテゴリー:GUEST

2017年07月09日

7/16はブラジル〜イタリア。ゲストのスタジオライヴ生演奏も

次週7月16日は、ブラジルとイタリアをめぐる音楽の旅にご案内します。

「海の日」を前に、ブラジルのビーチに心を誘う曲をセレクト。今、ブラジルは季節の上では冬ですが、亜熱帯気候のリオのビーチは・・・。

イタリアからゲストもお迎えします。「イタリアの夏」と題するニューアルバムをリリースした、マンドリン奏者のマウロ・スクイッランテと、ギタリストのサンテ・トゥルジ。スタジオライヴの生演奏のほか、南イタリア生まれ/在住の2人が夏のヴァカンス・シーズンをどう過ごしているか、お話もうかがいます。

STAFF| 17:52 | カテゴリー:from staff

2017年07月09日

伊藤ゴロー アンサンブル「アーキテクト・ジョビン」

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★アーキテクト・ジョビン/伊藤ゴロー アンサンブル
  Architect Jobim / Goro Ito Ensemble
   (Universal Music UCCJ-2142)2017/7/5 on sale MORE INFO

「2013年ブラジル・ディスク大賞」で第1位を獲得したアッルバム「Getz/Gilberto + 50」のプロデューサーをつとめ、ジャキス・モレレンバウムとのコラボレーション・アルバム「Rendez-vous in Tokyo」が「2015年ブラジル・ディスク大賞」で第2位にランクイン、日本を代表するギタリスト/プロデューサー/アレンジャーとして活躍している伊藤ゴローが、敬愛するアントニオ・カルロス・ジョビンの生誕90年を記念して、ジョビンの名曲を室内楽のアプローチを通じて再構築。ジョビンの音楽の背景にあるクラシックの要素にフォーカスした、全曲インストゥルメンタルのアルバムです。

ギター、ピアノ、ストリングス・カルテットを軸とする演奏で、J-WAVEの土曜日のプログラム「Classy Living」のナヴィゲーターもつとめている村治佳織さん(ギター)と、遠藤真理さん(チェロ)、クラシック界で活躍している2人の女性演奏家をゲストに迎えた曲も!

「ボサノヴァの父」と呼ばれているジョビンのボサノヴァにとどまらない音楽性、ブラジルの自然からインスピレーションを受けて音楽を作ってきたジョビンの精神を浮き彫りにしたアルバムです。

伊藤ゴローHP

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★伊藤ゴロー アンサンブル
 「アーキテクト・ジョビン」発売記念コンサート

2017年9月16日(土)
@目白 自由学園明日館 講堂
    東京都豊島区西池袋2−31−3
開場 15:00 / 開演 15:30(17:00終演予定)

伊藤ゴロー アンサンブル
 伊藤ゴロー(Guitar)
 伊藤彩 (Violin)
 沖増菜摘(Violin)
 三木章子(Viola)
 結城貴弘(Cello)
 澤渡英一(Piano)
スペシャルゲスト:村治佳織(Guitar)
MC:中原仁

料金:4,000円(自由席/整理番号つき/未就学児入場不可)
チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスにて発売中
MORE INFO:HOT STUFF PROMOTION

STAFF| 17:45 | カテゴリー:CD Information

2017年07月09日

7/9のゲスト:フリアン・モウリン(Julian Mourin)

7月9日は、アルゼンチンのシンガー/ソングライター、フリアン・モウリン(Julian Mourin)をゲストにお迎えしました。

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フリアン・モウリンはアルゼンチンの首都、ブエノスアイレスの出身で、2012年にファースト・ソロアルバムを発表。中南米諸国をはじめスペイン、ニューヨークでもライヴを行ない、6月の下旬に初めての来日公演を行ないました。

「私の両親は、音楽家ではありませんが音楽を聴くことが大好きで、家にはいつも音楽があふれていました。

 少年時代はレオン・ヒエコ、メルセデス・ソーサなどのアルゼンチンのポピュラー音楽や、ラテンアメリカの音楽、アンデスのフォルクローレなどを聴いて育ちました。

 青年になってからは、ローリング・ストーンズなどのロックを聴くようになりました。

 ある日、父親から”これが世界で最高の音楽だ” と言われて、家にあった1枚のレコードを聞かされました。それは、ブラジルのトッキーニョとヴィニシウス・ヂ・モライスがブエノスアイレスでライヴ録音した「ラ・フーサ(La Fusa)」というレコードでした。

 最初はあまりピンと来ませんでしたが、聴き返すうちにだんだん好きになり、そこからブラジル音楽に対する興味が広がって、カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジルなどの音楽も聴くようになりました。

 また12歳から24歳まで毎年、夏に家族でブラジルに旅行していたので、ブラジルの文化に親しむ機会も多くなりました。

 ですから、アルゼンチンのフォルクローレとポピュラー音楽、そしてブラジル音楽が、私自身の音楽のバックグラウントになっています」。

フリアン・モウリンのニューアルバム「カンシオネス・カリンバス」は、子供のための音楽のプロジェクトで、フリアンはギターだけでなく、カリンバ(親指ピアノ)も演奏しています。このアルバムを作った動機について・・・

「このアルバムに入っている曲のほとんどは、私の妻、ソフィーのお腹に子供がいた時に作った曲です。

 当時、私は彼女のお腹に向かって、毎日のようにカリンバを演奏していました。

 子供がお腹の中にいる時に聴いていた音楽を生まれてからまた聴くと、泣きやんだり、リラックスできる効果がある、という話を聞いていたので、実験を兼ねて演奏していたのです。

 カリンバには12種類の音しかなく、ギターに比べるとシンプルな楽器ですが、私は、限られた音だけで演奏する楽しさを覚えるようになりました。

 でも、それをアルバムにすることは考えていなかったのですが、娘が生まれてから、私の友人の音楽家たち、アインダ・ドゥオ(Ainda Duo)の2人に会ったときに、話をして曲を聞かせたところ、とても興味を持ってくれました。

 “素晴らしい作品ができると思う。自分たちと一緒に、子供のための曲を作ろう” と言われ、彼らのホームスタジオで妻のソフィーと一緒にレコーディングして、アルバムが完成しました」。

YouTubeで、奥様のお腹に向かって、そして生まれたお嬢さんに向かってカリンバを演奏している映像がご覧になれます(こちら)。

Julian Mourin公式YouTubeチャンネル

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スタジオライヴでは、ギターの弾き語りで「Abunduncia(アブンドゥンシア)」、カリンバを弾きながら「El Rio y la Flor(エル・リオ・イ・ラ・フロール=川と花)」の2曲を生演奏。2曲目は奥様のお腹の中にいた子供に向かって聞かせていた曲でした。

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JULIAN MOURIN, SOFIA URRUTI / CANCIONES KALIMBA
 大洋レコード(TAIYO 0030)

STAFF| 17:40 | カテゴリー:GUEST

2017年07月09日

7/15、16「第12回ブラジルフェスティバル」代々木公園

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★第12回ブラジルフェスティバル(Festival Brasil)

7月15日(土)16日(日)11:00〜20:00
@代々木公園
入場無料
公式サイト

今年で12回目を迎える「ブラジルフェスティバル」。代々木公園イベント広場にブラジルの料理とドリンクをはじめ、ファッションや雑貨などの店がオープン。

場内のステージではブラジル音楽のライヴ、カポエイラのパフォーマンスなどが行なわれ、15日(土)にはバンダ・ジラソウ、バハヴェント、16日(日)にはケール・スインガール・ヴェン・プラ・カ、カルナバケーションといった、SAÚDE! SAUDADEのカーニヴァル・イヴェントに出演経験のあるグループも出演します。

TIME TABLE

今年、メインアクトをつとめるアーティストは、80年代に人気を確立して以来30年以上にわたって第一線で活躍している、ブラジル北東部の音楽の女王、エルバ・ハマーリョ(Elba Ramalho)。33年ぶりの来日で、16日(日)18時頃から出演します。

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STAFF| 17:09 | カテゴリー:BRASIL/culture & trendBRASIL/culture & trend

2017年07月02日

7/9はブラジル〜アルゼンチン。フリアン・モウリンのスタジオライヴも

次週7月9日は、ブラジルとアルゼンチンをめぐる音楽の旅にご案内します。

ゲストは6月末に初来日公演を行なった、アルゼンチンのシンガー/ソングライター、フリアン・モウリン。スタジオライヴの生演奏も。

アントニオ・カルロス・ジョビンの生誕90周年を記念して、ギタリスト/プロデューサー/アレンジャーの伊藤ゴローがアンサンブルを率い、ジョビンの作品を室内楽のアプローチで演奏したトリビュート・アルバム「アーキテクト・ジョビン」(7月5日発売)もご紹介します。

STAFF| 17:54 | カテゴリー:from staff

2017年07月02日

7/2のゲスト:タチアナ・パーハ&ヴァルダン・オヴセピアン

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7月2日は、5月下旬から6月初頭にかけて来日公演を行なった、ブラジルのシンガー、タチアナ・パーハ(Tatiana Parra)とアルメニア出身のピアニスト、ヴァルダン・オヴセピアン(Vardan Ovsepian)をゲストにお迎えしました。

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タチアナ・パーハ(Tatiana Parra)はサンパウロ出身で、2010年にファースト・アルバムを発表。ブラジルだけでなく、アルゼンチンなど様々な国の、様々な分野の音楽家と共演しています。

彼女がこれまでにたどってきた音楽の旅路について、お話をうかがいました。


「私は以前から、世界中の音楽をリサーチしてきましたが、そうした中で、様々な音楽が交じり合う十字路のような瞬間がありました。それは、2005年のことです。

 この年、私が尊敬してやまない、教祖とも言えるピアニスト、ベンジャミン・タウブキンが、ラテンアメリカの国々の音楽家を招いて、サンパウロでコンサートを行ないました。このコンサートを聴いた私は、音楽の豊かさに触れて、完全にノックアウトされました。

 コンサートでアルゼンチンの音楽家、カルロス・アギーレが、ピアノやアコーディオンを弾き、歌うのを初めて聴いて衝撃を受け、彼の他にも、いろんな音楽を知りたいと思った私は、この年、アルゼンチンのブエノスアイレスまでリサーチの旅に出かけました。

 そこで出会ったのが、アカ・セカ・トリオで、彼らの音楽の素晴らしさに、私の頭は爆発しそうなほどでした。そして私は自分で経費を工面して、アカ・セカ・トリオをサンパウロに招き、彼らとの共演でコンサートを行ないました。

 それ以来、私の音楽の旅路は続き、南米の音楽家だけでなく、ヴァルダン・オヴセピアンと出会い、共演するまでに至りました。

 こうした音楽の架け橋は、ベンジャミン・タウブキンが種をまいたことから始まったわけで、私はこれからも、足を止めることなく、音楽の旅路を歩んでいきます」。

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ヴァルダン・オヴセピアン(Vardan Ovsepian)は旧ソビエト連邦の国、アルメニアの出身で長年、ロサンゼルスで活動しています。ヴァルダンに、タチアナとの出会いについてお話をうかがいました。


「2009年か2010年、私はボストンでブラジル人の建築家、マリーナ・コヘイアと知り合い友人になりました。

 数カ月後、マリーナから、彼女の幼馴染みのシンガーのレコードを聴いて、感想を話して欲しいと言われました。それがタチアナ・パーハのレコードで、聴いた私はすぐに歌声に惚れ込み、以来2年間、まるで一人のファンのように聴き続けていました。

 そして、マリーナからタチアナのメールアドレスを教えてもらって連絡をとり、一緒に音楽を作りませんかと、オファーしました。

 ちょうど彼女も、新たなことに挑戦したいと思っていた時期だったので、ロサンゼルスに来て、一緒にレコーディングを行ないました。こうして、全てが始まったのです」。

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スタジオライヴの生演奏。曲はヴァルダンが作曲した「Chorinho for Tati(タチアーナのためのショリーニョ)」。

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Tatiana Parra / Vardan Ovsepian "Hand In Hand"
more info


STAFF| 17:50 | カテゴリー:GUEST

2017年07月02日

7月8日公開 イタリア映画「歓びのトスカーナ」

★歓びのトスカーナ

7月8日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
公式サイト

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監督:パオロ・ヴィルズィ(『人間の値打ち』)
出演:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ミカエラ・ラマッツォッティ
原題:LA PAZZA GIOIA/2016年/イタリア・フランス合作/イタリア語/116分/カラー/シネスコ/
配給:ミッドシップ 後援:イタリア大使館、イタリア文化会館
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イタリアのアカデミー賞にあたる「第61回 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞」で、作品賞、監督賞、主演女優賞など5部門を受賞した、パオロ・ヴィルズィ監督の最新作です。
滝川クリステルも絶賛!

<STORY>
光が降り注ぎ、風が抜け、緑にあふれたトスカーナ。そんな場所に、精神を病んだ人々が集う診療施設があった。虚言と妄想癖で周りを振り回してばかりのベアトリーチェ。そして過去の出来事から自分を傷つけてばかりのドナテッラ。ひょんなことから施設を抜け出したふたりは、一緒に旅を続ける中、かけがえのない友情で結ばれていく。人生で大切なのは、少しの休暇と女同士の友情。そんな友情を手にしたふたりに、天はささやかな贈り物をするのだった―――。

★リスナープレゼント

「歓びのトスカーナ」の劇場鑑賞券を抽選で3組、6名様にプレゼントします。ご応募はメッセージフォームから、住所、氏名などの必要事項と「プレゼント希望」と明記の上、お申し込みください。

締め切りは7月3日(月)。当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。

プレゼントご応募の受付は締め切りました。

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STAFF| 17:29 | カテゴリー:Europe/CINEMA


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