10月22日のゲストは、9月に5年連続の来日公演を行なった、ブラジル・サンパウロのシンガー、ダニ・グルジェル(Dani Gurgel)と、ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテートのゲストとして初来日したシンガー/ソングライター、ト・ブランヂリオーニ(To Brandileone)。ダニ・グルジェルは11カ月ぶり、通算4度目の出演です。
ダニ・グルジェルは2007年、「ダニ・グルジェル&ノヴォス・コンポジトーレス」と題するライヴのシリーズをスタートしました。
「ノヴォス・コンポジトーレス」の意味は「新しいコンポーザーたち」。
自分と同世代の、若手のシンガー/ソングライターとの共演を続け、レコーディングも行ない、その後「ムジカ・ヂ・グラッサ(無料の音楽)」と題するプロジェクトをスタートしました。
これは、若手からベテランまで、様々な音楽家の未発表の新曲をレコーディングして、インターネットで映像と共に公開するというプロジェクトでした。
そして今年、ダニ・グルジェルが、様々なコンポーザーやミュージシャンと共演する、スタジオライヴのテレビ番組「オウトロ・ソン」がスタート。
この番組のために行なったセッションが、ニューアルバム「オウトロ・ソン」に収録されています。
「このアルバムを通じて、今、サンパウロを中心に、ブラジルの音楽シーンで何が起こっているか、感じられると思います。
ノヴォス・コンポジトーレスのプロジェクトを始めた当時の私たちは、まだ学生のようなもので、キャリアのスタート地点にいました。
それから10年経って、新しいコンポーザーたちはグレート・コンポーザーに成長しました。
そして今、私たちも直接は知らない、さらに新たなコンポーザーが登場してきています」。
「Outro Som」Dani Gurgel
(Rambling RECORDS:RBCP3204)MORE INFO
ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテートのゲストとして初めて来日したシンガー/ソングライター、ト・ブランヂリオーニは、ノヴォス・コンポジトーレスを代表する音楽家。ソロとして、そして同世代のシンガー/ソングライターが集まったグループ、シンコ・ア・セコのメンバーとしても活躍しています。
ト・ブランヂリオーニとダニ・グルジェルは、サンパウロのハイスクールの同級生。
15年前に出会い、ハイスクール時代には、ふたつのバンドを一緒に組んでいました。ひとつは、ブルースやロックを中心に演奏。もうひとつのキンカスという名前のバンドで、ブラジル音楽の名曲を演奏し、自分たちのオリジナル曲も作り始めました。
2007年から、サンパウロのバーでダニ・グルジェルと一緒に歌い、当時はダニのお母さんのピアニスト、デボラ・グルジェルも参加していました。
「当時のライヴの映像を見ると、とても感慨深いものがあります。
その頃の私たちは、特別なアイディアはなく、ただ自分たちのやりたいことを、やっていました。
それから10年経って、こうして日本に来て一緒に演奏できることは、とても光栄であり、私たちが選んだ道が正しかったことの証明だと思います」。
スタジオライヴ生演奏は2曲。デボラ・グルジェル(キーボード)、トと同じくゲストで来日したコンハード・ゴイス(ギター)も参加しました。