2017年10月01日
10/1のゲスト:ジョイス・モレーノ
放送29周年を迎えた10月1日のゲストは、番組への通算ゲスト出演最多回数を誇る、ジョイス・モレーノ(Joyce Moreno)。
J-WAVE29周年のお祝いメッセージをいただき、敬愛するドリヴァル・カイミの作品集に当たる新作「ある旅をした」から、カイミの名曲「マラカンガーリャ」をスタジオライヴ生演奏で歌ってくれました。
★ドリヴァル・カイミに関するジョイス・モレーノのコメント
「私が、生まれ育った場所は、リオのコパカバーナ地区のはずれ、イパネマ地区との境目に近い、ポスト・セイスと呼ばれるエリアでした。
そこにはブラジルの偉大な詩人、カルロス・ドゥルモン・ヂ・アンドラーヂ、そしてドリヴァル・カイミが住んでいて、近所の人たちは、しばしば彼が道を歩く姿を目撃していました。
私の家族にとって、ドリヴァル・カイミはアイドルでした。私の母はレコードを買い、兄弟たちもカイミの音楽が大好きでした。私も幼い頃から彼の音楽を聴いて育ちました。
ですからカイミの音楽は、私の少女時代の思い出と深く結びついていて、その頃への旅、まさに「ある旅をした」ということになります。
ドリヴァル・カイミの音楽は、私の少女時代の音楽そのものです」。
「ドリヴァル・カイミの音楽は、ジョルジ・アマードの小説と共に、バイーアの風土の象徴です。
カイミの音楽とアマードの小説がバイーアの独特のイメージを作り上げました。
その一方、ドリヴァル・カイミは、23歳でバイーアからリオに来て、70年間、リオに住んでいました。
バイーアを離れていても、カイミの内面には常にバイーアがありました。でも同時に彼は、カリオカ、リオっ子でもあるのです。
彼が作った曲の中には、「土曜日のコパカバーナ」をはじめ、1950年代のリオのナイトライフを描いたものも、数多くあります。それらは、自分の生活体験から生まれた曲なのです」。
ジョイス・モレーノの横に座っているのは、今回のライヴにスペシャル・ゲストで参加したサンバの歌手、ペドロ・ミランダ。来週(10月8日)ゲストにお迎えします。
「FIZ UMA VIAGEM(ある旅をした)」ジョイス・モレーノ
(Rambling Records RBCP-3196)