2024年07月14日
7/14のゲスト:サウロ・フェルナンデス(Saulo Fernandes)
7月14日のゲストは、ブラジル・バイーアのシンガー、サウロ・フェルナンデス。
今世紀の初め、バイーアのグループ、バンダ・エヴァに、リード・シンガーとして参加。2003年、バイーア州サルヴァドールのカーニヴァルでベスト・シンガーに選ばれ、不動の人気を確立しました。
2010年代に、バンダ・エヴァから独立。ソロ・シンガーとして、活躍を続けています。
「私が生まれたのは、バヘイラスという、バイーア州の内陸の街で、州都のサルヴァドールからは西に1,000キロ、離れています。
山あいの、自然が豊かな場所で、ジャトバー、オイチーといった、他の地域では見ることができないフルーツがあります。
ヘコンカヴォ・ダ・バイーア。この名前で呼ばれる、バイーアの湾岸の地域には、カショエイラ、サント・アマーロ(注:カエターノ・ヴェローゾ一族の故郷)といった街があります。この地域で、カポエイラ、
そして輪になって踊るサンバ・ヂ・ホーダといった、バイーア独自の文化が生まれました。
州都の、サルヴァドール。中心部の広場ペロウリーニョには、アフリカをルーツとする、豊かで深い伝統が生きています。ドリヴァル・カイミの歌に出てくる、イタポアンの海岸は、豊かなポエジーを感じられる場所です。
私は田舎で育ちましたが、長年、サルヴァドールに暮らしていて、バイアニダーヂと呼ばれる、バイーアの人間の独特の気質に誇りを持っています」。
「私は、ダニエラ・メルクリ、カルリーニョス・ブラウン、オロドゥン、アラ・ケトゥといった、バイーアのシンガーやグループの音楽の影響を受けてきました。
バイーアのカーニヴァルには、トリオ・エレトリコと呼ばれる巨大なトラックがあります。地面から4メートルぐらいの高さのところにステージがあって、そこで演奏しながら、熱狂する群衆と一緒に進んでいきます。それが、私の人生でもあります。
バイーアの音楽の最大の特徴、魅力。それは、パーカッションのサウンドです。アフリカ、カリブ、中米などの音楽の影響も受け、それらがミックスされています。バイーアのパーカッションには、
アフリカから受け継いだ文化の伝統が、ずっと生きているのです」
スタジオライヴ生演奏では、バイーアの偉大なシンボル、ドリヴァル・カイミの名曲「サウダージ・ダ・バイーア」と、サウロのオリジナル曲「ナォン・プレシーザ・ムダール」を歌ってくれました。
6月に来日、「ブラジリアンデージャパン群馬2024」のメインアクトをつとめたサウロ・フェルナンデス。「SAÚDE! SAUDADE... CARNAVAL」の常連出演者でもあるバンダ・ジラソウとも共演!