田川ヒロアキ
ギターのネックを逆から持つ全盲のロックギタリスト。一般の奏法を見た経験がない為、ピアノのような独自の演奏スタイルを確立し、超高速プレイからメロディアスなフレーズを奏でる。ライブコンサート、イベント、学校、医療機関での演奏を始め、コンポーザー、プロデューサーとして、TVやラジオ、イメージソングの作曲を手がける。2021年8月、「東京2020パラリンピック開会式」に出演。
山口県下関市にて生まれる。生後直後、視覚障害であることが明らかになる。3歳、光と色が僅かしか認識できない視力の中、数本の輪ゴムを空き箱にはめて和音を作って弾きはじめ、それを見た両親が音楽への興味と可能性を感じはじめる。5歳でピアノ、8歳で琴を習い始める。9歳、フォークギターを独学で始める。一般の奏法を見た経験がないことから、ギターを床の上に置いて琴のように弾きはじめる。The Beatlesなどからギターの和音を工夫しはじめる。同時に、多重録音も覚え、コピーや作曲を行う。13歳、光が完全に見えなくなる。同時にエレキギターを始め、床の上に置いていたギターを立って弾けるように工夫。Van Halen、Judas Priestなどから刺激を受け、自身の奏法を身に着けていく。14歳、ギタリスト成毛滋のラジオ番組「パープル・エクスプレス」でロックギターの奏法を習得。以降、バンド活動を開始し、19歳でエフエム山口、20歳でヤマハのコンテストにて受賞。
2006年、二井原実ソロアルバム「Ashes To Glory」に全面参加。2007年 中国北京にて、10万人の野外コンサートに出演。2009年 SUMMER SONIC, LOUD PARK等のフェスティバルに出演。
2013年 各地のサーキットでのレース開幕時にて、ギターでの国歌独奏を披露。2014年 公式ファンクラブ「FretPiano Family」設立。同年、「MAZDA FAN FESTA」公式イメージ&CMソングをリリース。
2015年 「第23回世界スカウトジャンボリー in Japan」出演。同年より、国立代々木体育館にて、東京オリンピック、パラリンピック応援行事「Sports Of Heart」に出演し、音楽アンバサダーを務める。2018年 バンコク、香港にてコンサートを行う。
2019年 ロサンジェルスにて、東京オリンピック・パラリンピックに向けた応援ソング「Sky」をレコーディング。2021年 山口県での聖火リレーのセレブレーションイベントにて「Sky」を演奏。8月「東京 2020 パラリンピック開会式」に出演。