WORLD CONNECTION
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今日は、エチオピアから「真の美しさと豊かさを、すべてのひとへ」をコンセプトに
ブランドを展開する「andu amet」に注目しました!
お話を伺ったのは「andu amet」代表兼デザイナーの
鮫島弘子さんです。
・まず、「andu amet」の特徴について伺いました。
「andu amet」は「真の美しさと豊かさをすべての人へ」がパーパスの、エシカルでラグジュアリーなレザーブランドで、「世界最高峰のレザー」ともよばれるエチオピアシープスキンを贅沢に使い、ハンドメイドで丁寧につくられたバッグやレザージャケット、財布などを販売されています。
その上で、企画、調達、製造、販売とすべてのプロセスで、ゼロウェイストやエコ、フェアトレード、スローファッションなどを取り入れていらっしゃいます。
・「andu amet」の名前の由来についても聞いてみました。
エチオピアの現地の言葉で「一年」という意味だそうで、多くのものが使い捨てで消費されていくのに対し、長く大切に一緒に時を積み重ねていただきたい。という意味を込めて名付けられたそう。
・10年以上エチオピアに滞在されている鮫島さんにエチオピアという地を選んだ理由を伺いました。
元もとは20年前にボランティアに応募した時にアサインされたのがエチオピアだったのだとか。エチオピアは人類発祥の地と言われていて、長い歴史と醸成された文化、優しい国民性に惹かれたのだそう。
・2020年には内戦が勃発したエチオピア、その当時のことを伺いました。
インフラも整っていないなか、コロナウイルス、そして内戦の勃発で物価も高騰し、企業として生き残るのも大変だったとおっしゃいます。
皮をなめす海外の薬品の輸入が2年もストップしてしまったんだとか。
さらに、エチオピアでは旱魃が起こっているそうで、2000万人以上のひとが支援を必要としている状況なのだそう。
・驚きの話!エチオピアで輸入が禁止されているものが2つあるそうで、
それが武器と「古着」。
先進国から“善意”として送られてくる古着が途上国で余ってゴミ山になっていて、有害物質を排出したり、繊維産業が育たなくなっている原因となっているのだそうです。
「古着」が経済発展を阻害する研究結果も出ており、輸入を禁止しているのだそう。
・エチオピア現地の「andu amet」で働いているエチオピア人の職人さんについて伺いました。
20人ほどの職人さんがいて、その中に5民族、4言語、3宗教の方がいるのだそう。
「ダイバーシティの現場は大変!」なのだそうで、合意形成は時間がかかるそうです。
さらに、職人さんの背景も、知的障害を持った方、学校に行ったことのない方、大学院まで出た方など、さまざまなんだとか。
・これまで12年間、在庫廃棄を出したことがないという「andu amet」。その理由を伺いました。
大量生産をしない。余剰生産をしないことを気をつけているそう。そして、トレンドに左右されないデザインで、1つのものの価値を長く保つことを意識しているそう。
そんなデザインのインスピレーションは、アフリカの大自然や、日本の伝統工芸を組み合わせて得ているそう。
「andu amet」は4月17日から23日の1週間、岡山高島屋でポップアップストアを
開催予定です。
また直営店が表参道にあり、イベントを不定期で実施されているそう。
7月にはアフリカ各国から選りすぐりのアイテムをあつめたマーケットを開催予定です。
詳しくはこちらの公式HPから!