20220701 ONAIR
7月のショートストーリー
主演は池松壮亮と長澤樹。
今週は『青山墓地』。
「あの、すいません」
「あ、はい 」
「母とはどんなご関係で?」
・・・ふたりの関係は?
1980年に公開された黒澤明監督の名作映画『影武者』。
第33回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した超大作。
その『影武者』ですが、映画が完成する前にあったひとつの騒動をご存じでしょうか?
NHKでドキュメント番組として放送された模様を視聴した高崎さん。
高崎「これが本当に面白くて。」
黒澤明監督といえば、世界で最も有名な日本映画の1つとして挙げられる
1954年に公開された『七人の侍』で圧倒的な名声を手にし、誰もが名前を知る巨匠となりましたが、
60年代になって映画産業全体が斜陽化、そのあおりを巨匠も食らいます。
どんなに才能があってもどんなに評価されてても、時代的に予算のかかる大作が制作しづらくなり、
苦労したそうです。 69年には自殺未遂に80年に公開された黒澤明監督の名作映画『影武者』。
第33回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した超大作。
その『影武者』ですが、映画が完成する前にあったひとつの騒動をご存じでしょうか?
NHKでドキュメント番組として放送された模様を視聴した高崎さん。
高崎「これが本当に面白くて。」
黒澤明監督といえば、世界で最も有名な日本映画の1つとして挙げられる
1954年に公開された『七人の侍』で圧倒的な名声を手にし、誰もが名前を知る巨匠となりましたが、
60年代になって映画産業全体が斜陽化、そのあおりを巨匠も食らいます。
どんなに才能があってもどんなに評価されてても、時代的に予算のかかる大作が制作しづらくなり、
苦労したそうです。 69年には自殺未遂を図ったという話もあり、世界的に有名となった巨匠が、
その後にそんな時代があったことは今あまり知られてない事実かもしれません。
高崎さんもそのことにはショックをうけたそうです。
70年代にはいって、黒澤明監督はソ連で映画つくるなど、海外資本で映画製作をしたのですが、
そこは黒澤明監督。 自分のスタイルを絶対に曲げないことから、頓挫することも…。
今でも映画の企画が止まることは珍しくありませんが、
黒澤明監督の場合、 思ったものと違うものを、 自分を折ってまでしてつくるということは100%ない。
高崎さんも仕事で不本意なことはよくあるそうですが、不本意の奥にある他の人の思惑や都合、
事情を感じとってしまい、折れるとまではいかないそうで、
なんとか折り合いのつく方法を必死にさぐりるそうです。
戦ってきた黒澤明監督の話を聞くと、信念の強い人がやっぱりアーティストと呼ばれるひとであり、
たとえ今現在どんなにハレーションを起こしても信念をまげることができないひとの作ったものが
歴史に足跡をのこすのだと、高崎さんは話します。
高崎「本人や周囲はつらいだろうけど。」
さて、映画『影武者』の話に戻ります。
『影武者』は、武田信玄の死を隠すためにそっくりな盗人の男を影武者に仕立てあげるスケールの大きな時代劇。 当然なかなかの難産で、かなり資金調達に苦しんだそうです。
ところが、またこれもダメかと思ったときに大きな助け船が現れます。
それがあのフランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカス 。
『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』で知られるフランシス・フォード・コッポラ監督と『スター・ウォーズシリーズ』や『インディ・ジョーンズシリーズ』などで知られるジョージ・ルーカス監督。
ふたりとも大の黒澤明監督のファンで長い間映画を撮れていない天才に手を差し伸べたのでした。
高崎「いやはやもうすごい話です。」
今の日本映画で考えられないことが起きてる。
そしてその主人公に決まったのがあの名優・勝新太郎。
当時ドラマ『座頭市』が大ヒットしていた勝新太郎さんですが、破天荒の極みのようなお方。
伝説にもなっているような事件もたくさん起こしています。
高崎「タバコ吸いながらタバコやめたんだって言ってる記者会見とかもう忘れられないですけど(笑)」
巨匠と破天荒のたまらない、組み合わせ。
高崎「歴史が動いた感が半端ない。」
ところが撮影初日に大事件が起きます。
このあたりはNHKのその番組で確認いただきたいのですが、この話はちゃらに。
代役は後に1985年公開の映画『乱』で主役をすることになっていた仲代達矢さん。
結果的に第33回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞していますが、
それでもなんか日本全体、 映画産業全体の「勝新と黒澤見たかったなあ」という空気はすさまじいもの。
このドキュメントを見ていた高崎さんも本当にドキドキして、これが実現してた映画界に思いを馳せたそうですが、この代役に選ばれた仲代達矢さんの気持ちが気になったそうです。
相当の葛藤、相当の決心があった世紀の代役。
世の中の「がっかり」を背負って立ってそれを打ち返していくその心の強さはどこにあるのか…
高崎「NHKでこのドキュメントの続き、つくってくれないですかね。」
黒澤明監督の視点、勝新太郎さんの視点でできてた番組に、仲代達矢さんの視点をプラスしたドキュメンタリー。
高崎「代役ってその時点でとても物語がある。 物語って葛藤のことだから。」
二子玉川蔦屋家電
住コンシェルジュ・嵯峨山瑛さんの場合
中華料理でよく使われているミカン科
スパイスからカレー作りにハマった時期があって、
結局は習慣になりませんでしたが、自分の好みのスパイスに出会いました。
油に香りをうつして、野菜を炒めるだけで味が締まっておいしい。
日本は世界で4番目に移民の多い国。
花椒を購入する池袋の中華食材屋さんも紹介されています。