CHINTAI COLORS OF WONDER J-WAVE EVERY SUNDAY 12:00 - 12:54

NAVIGATOR Mina Horiguchi

ARCHIVE

2020.11.08ON AIR

進む!スマートモビリティー

変化する東京の今をキャッチするCOLORS OF WONDER。

今週は「進む!スマートモビリティー」 をテーマにお送りしました。
スマートモビリティーとは交通や移動を変えるテクノロジーの総称!
自動運転車、電動キックスクーター 、パーソナルモビリティなど、
移動をよりスマートに、より安全するべく
進化するモビリティの今をチェックしていきます!!

まず取材に向かったのは東京大学。
重くて、置き場所に困る事も多い乗り物ですが、
こちらでは空気でふくらみ、持ち運べるパーソナルモビリティ
「poimo」の開発が行われているんです。

東京大学大学院・情報理工学系研究科講師の
新山龍馬さんにお話を伺いました。
poimoは「Portable and Inflatable Mobility」の略。
可愛くて、親しみやすいのに、色んなメリットがある未来の乗り物です。

柔らかいロボットの開発と都市問題の解決を目指して始まったこちらのプロジェクト。
風船構造は、自由な形状で製作できるため色々なカタチを生み出すことも可能なんです。
出勤や登校など、ちょっとした距離の移動や、
空港などの施設でのお年寄りや子どもの移動も想定されています。
何より、柔らかいということもこれまでの乗り物と一線を画すポイント。

このポイモ、東京大学と、あのフリマアプリ「メルカリ」の共同研究でもあるんです。
メルカリ、リサーチャーの山村亮介さんによると、
将来的に、売れた商品を安全に運ぶまでを箱型のpoimoで配送する事も目指しているとか。

人間とロボットの共生に一歩近づくモビリティ。
今後の展開から目が離せません。

poimo

次に注目したのはスマートフォンで運転をスコアリングするアプリ「yuriCargo」。
yuriCargoを手がける、株式会社デンソー デジタルイノベーション室の
有竹貴士さんに伺いました。

こちらはスマートフォンにダウンロードするだけで、
優しい運転ができているかスコアリングできるアプリ。
目標を設定したリ、アプリを使っている人同士で競ったりできるほか、
過去の運転を振り返る事で自分の運転技術を可視化します。

いまのところユーザーを限定している状況ということですが、
アプリをインストールして走るだけで、
スマートフォンに内蔵されている加速度センサーやGPSなどの情報で、
自動で運転を検知し、運転中の急ブレーキ、急ハンドル、急加速、速度超過、
スマートフォンの操作などを検出し、運転終了後に運転スコアを算出するとか!

交通ルールを違反した人への罰ではなく、安全運転をしたくなるような仕組み作りをしたい、
そんな想いから生まれた「yuriCargo」。その名前は、赤ちゃんを乗せていると思って、
やさしい運転を心がけて欲しい。
また、自動車で運転することそのものも楽しんで欲しいという想いからつけられたものだとか。

交通事故のない社会には、一人一人の心がけが必要不可欠。
アプリをダウンロードする事から、ちょっとした意識改革、始めてみませんか?

yuriCargo


本日最後に注目するのは、電動キックボード。
電動キックボードを用いたライドシェアリング事業を行なっている
株式会社 EXx 杉原裕斗さんにお電話でお話を伺いました。

最近公道での実証実験も始まったという、電動キックボード。
どんな場所や環境で走るのが良いのか、
安全性を担保しながら実験が行われています。
海外ではかなり普及しているこちら。
日本では、道路・交通状況の事情や、
都市部と地方での差など、海外との違いがある事から
まだ浸透していない状況です。

乗り心地の楽しさ、自転車のように体力を消耗しないなど、
魅力たっぷりの電動キックボード。

電車やバスなどの画一的な移動ではなく、
様々な個人の生活スタイルに合わせて、
モビリティのカタチが近づいていく、
そんな未来がすぐそこに来ているのかもしれません。
株式会社 EXx