日曜の深夜。全てのしがらみから離れて
本当に「独り」になっている特別な時間。
人は誰もが不安や悩みを持っているはず。
この番組は、自分の心と対話することの大切さを伝え、
明日への活力を求める人への応援メッセージを
発信するラジオ番組です。
EVERY SECOND SUNDAY
25:00-26:00 ON AIR
人は他人と比較してしまう生き物だと思います。
人より、恵まれていると喜んだり、
人より、うまくいかないと落ち込んだり、
SNSが生まれたことで、自分を誰かと比較する機会も増えてきました。
そんな今だからこそ自分の心と対話する時間を大切にしたいと思います。
何をしたいのか、何が悩みなのか、何に希望を持つのか。
その積み重ねが幸せを感じる近道なのではないかと思います。
幸せは、自分の心の中にある。
第82回のゲストは、中田絢千さんでした
〜プレゼント〜
番組初となる著書、
『暗闇ラジオ対話集-DIALOGUE RADIO IN THE DARK-』を
番組をお聴きの方の中から2名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、この番組のサイトにある
「MESSAGE TO STUDIO」の欄から
番組の感想をお書き添えの上、ご応募ください。
志村:改めまして、あやち、暗闇の中へようこそ。
中田:ありがとうございます。今日は季世恵ちゃんとお呼びする感じでいいんでしょうか?
志村:ぜひとも季世恵ちゃんでお願いします!
中田:はい、よろしくお願いします。
志村:よろしくお願いします。さっき暗闇の中を歩かれてる時に、意外とサクサク歩かれていて、去年、一年前にご体験ですか?
中田:そうですね、去年の6月に体験しに来て、ダイアログ・イン・ザ・ダーク、緊張するとかあるのかなと思ってたんですけど全然で、そこに自分でびっくりしてます(笑)
志村:いやー、嬉しい。覚えていただいたんですね。多分きっと体とか感覚が記憶しているんでしょうね。
中田:うーん、もっとやっぱり怖いものだと思ってたんですよね。闇っていう漢字とか言葉のイメージ?からして、ちょっとこう何もかも覆われてしまうというか、吸い込まれるような感覚をイメージされる方もきっと多いと思うんですけど、こんなにも包み込まれるというか、闇の中って気持ちよく漂えるんだなっていうのは、まあ前回含めて今回改めての発見ですね。
志村:本当ですねー。闇って門構えに音って書くじゃないですか。なので包まれた中に音がたくさん行き交うんですよね。それがきっと気持ちいいと怖くなくて、なんかね、お腹の中にいた時を思い出すって方が多いんです。
中田:ああ、でも私もちょっと生まれ直す感覚というか、生まれ戻るの方が正しいのかな、そう考えると神秘的ですね、暗闇って。
志村:本当ですね。
中田:季世恵ちゃんは初めて暗闇に入った時はどんな感じでした?
志村:私ね、実は私の場合はもうここにスタッフとして入ってたので、暗闇に入る前にお客様をお迎えする側として入ったわけなんです。そこには、昔は暗闇を体験した方のことをお迎えする、感想を語り合う対話する場があって、薄暗闇の中で、その方たちを来る日も来る日も朝から晩までお迎えしていたんだけど、なんか泣いてる方が多くて、一番最初の第一回目の時に、ある女性で全然知らない女子大生の方が泣いちゃってて、案内人の見えない人にこっそりと「何があったの?」って聞いたら、全然わかんないっていうの。事情がわからないって。で、僕も泣き声はわかるんだけど、怖かったのか、もしくは他の感覚が出てきたのかわかんないから、じゃあ聞いてみようかと思って聞いてみたの。どうして泣いてるのかなって。そしたら、人が好きだって思えて泣いてますって。
中田:わあー・・・なんか、すごいですね。
志村:なんかね、地方から出てきて、大学一年生になって、電車乗るとぎゅうぎゅうで、自分は満員電車に慣れていないとそこだけでも怖いと思っちゃうし、肘鉄食らってもなんで謝らないんだろうと思っちゃうし、だんだん「どうして?」っていう疑問が出てネガティブになっていったんだけど、ここにいて人とちょっとぶつかった時に、人がいてよかったと思って、で、あ、ごめんなさいって言ったんだって。そしたらその相手の方が、いやーありがとうぶつかってくれて、僕もすごく安心したって言ってもらった時に、本来人ってこうだったって思えたって泣いちゃったんだって。
中田:うーん。なんかすごく心を削る日常を過ごされてたんでしょうね。
志村:きっとね。なのでそういうふうな、私の場合は感想を聞くことが最初の1〜2年は続いていたので、そのなんか一番美味しいところをもしかするといただいたのかもしれないですね。
中田:そっか。
志村:うん、そう、そんなことで、あとアテンドの人たちがものすごく丁寧に案内している。今日ここまで来る時にしらしょーと来たけども、しらしょーってずっと私たちに体を向けて案内してくれたんですよね。
中田:そう、歩く姿勢で言うと、前を向いて歩くんじゃなくて、わざと私たち後ろのね、後ろについてくる人の方を向きながらずっと歩いてくださってましたよね。
志村:それわかるってすごいなー。もうスタッフになれる。
中田:ええー本当ですか?
志村:うん、普通はわからなくて、前向いて歩いてると思うみたい。
中田:あ、でも普段のね、見えてる世界で生きていることを考えると、こちらでーすって言った後はくるっとね、前を向いて私たちには背中が見える形で案内されてるのかなってイメージが強いですもんね。
志村:そうですよね。前向いちゃうとお客様の方を向いてないので、お客様は迷子になっちゃうんだって。
中田:ああー、そうかも、声のする方をやっぱり探すから・・・
志村:うん、なので、後ろ向きに歩こうとか、そういう小さな小さな配慮とか発見が見えない人たちにもあって、ここが出来上がっていったのを知ってるので、あーみんな優しいなーって思いながら、それを実感したのが最初の体験だったかな〜。
中田:へ〜。
志村:うーん。
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志村:今日こんな夜中ですけど、あと数時間すると、もうご自身の番組が始まるんじゃないかと私は思ってるんです。
中田:そうです。朝5時から生放送のね、『JUST A LITTLE LOVIN'』という番組を月曜日から木曜日までナビゲーターを担当して、この4月で1年になったんですけど。
志村:おめでとうございます!(拍手)
中田:ありがとうございます!
志村:いやすごい。朝5時からっていうと、何時に起きるんですか?
中田:まずはえっとね、朝は2時から2時半の間には起きてます(笑)
志村:ああーそうかー、それで起きて支度をして・・・
中田:支度をして、原稿を読み読み、スタジオに入るのがまあ4時前ぐらいかな〜。
志村:そうかー、おはようございますってスタッフの皆さんとご挨拶をして、
中田:そう、で、打ち合わせをしつつ、気づいたらもう5時前みたいなことになっていて、生放送が始まるっていう日々ですね〜。
志村:いやすごいな、だってもう月曜日から木曜日まででしたよね。毎日続けるっていうのがまずすごいなって、いや、私は思うんです。ご本人はどう思われてるかわかんないんだけど。
中田:いやー、あの、まあ大変なことがないっていうと嘘になっちゃうんですけど、それよりも楽しくてですね毎日。それは始まって初めて自分で気づき、こんなに毎日楽しくやれるんだ私っていう、それはね、私だけのお陰じゃなくって、一緒にやってるスタッフさんとか周りの人のお陰さまさまなんですけど。
志村:いや素敵。
中田:本当に朝って、毎朝同じような朝が来ると思うじゃないですか。でも決まった時間に生放送をしていると、同じ朝って二度ないんだなっていうのを一年間ですごくすごく実感しましたね。
志村:あー、それいいなー。私今お話をずっとお聞きしていて、感性本当に豊かだなって思ったんだけど、前からそうなの?子供の頃から。
中田:どうなんだろう?でも感性は豊かだったのかもしれないけれども、言葉にしたり表現するのは決して得意じゃなかったですね。
志村:そう。きっともういろいろ感じすぎて、内に秘めてたのかな?
中田:うん、だからこんな仕事っていうとよくないけれども、超がつくほどの人見知りだったんで、全然人前でうまく話せるタイプじゃなかったし、ママがいないと一人で遊びにも行けないし、玄関に集金に来た郵便屋さんとか新聞配達のおじちゃんとか見ても、震えて泣いてたらしいんですよね。
志村:そうか繊細だったんだ。
中田:で、ちょっとこれはまずいかなと思った母が、母はミシンが趣味でちょっと得意だったんですけど、子供服とかを作るのに型紙を参考にしてた雑誌の一回きりの撮影会、読者モデルみたいなのに応募してくれて、そこで目に留めていただいてというか引っかかって、一回呼ばれたのが本当に一番最初の仕事。
志村:すごい。それはお母さんがそう判断したってことですよね。
中田:そう、で、やりたい?どう?って言われて、うんやってみたいと言ったらしいんですよ。
志村:きましたね。そこにつながるんだね。
中田:そうそう、それでなんとかド緊張しながらその初回を終え、よかったら続けてみませんか?っていうお話をいただいて、まあご縁ですよね。じゃあ習い事の一環みたいな感じで、一年限定でやってみる?が、今度事務所紹介するんだけど行ってみない?って言われて、じゃあせっかくですしって言って事務所に入って、みたいな。そこからですだから。
志村:そうか、で、モデルもおやりになってて、俳優さんもやっていらっしゃいましたよね、今もね。
中田:まあ役者は本当に、当時のマネージャーさんにお芝居やってみない?って言われたんですけど、子役のね、一番最初の事務所の時に「あなたは演技は向いてない」ってはっきり言われたのにすごく心を実は痛めていて。
志村:あ、そう?衝撃だな。
中田:そう、自分は嫌いじゃなかったんだけど、やっぱりうまくアウトプットできる子じゃなかった、器用じゃなかったんでしょうね。そこの部分は自分でもわかってたから、二度と演技とか女優さんはやらないと思って、実はモデルっていう道を選んでたので、ちょっと衝撃の申し出というか、で、ほんっとに申し訳ないんだけど嫌々オーディションに行って、まあでもせっかく来たしって言って受けたらそのオーディションが決まっちゃって、一つターニングポイントでしたね。でもなんかこんなこと言うのもあれなんですけど、モデルでも役者でも、なにかを成し遂げている人とかでもないから、いわゆるお名前と顔が一致するっていう仕事の仕方じゃなくて、役割を与えられて、そこに合わせていく作業っていうんですかね、「何々さんにお任せ」じゃなくて「こういう素敵な役の方」っていう働き方をしていたので、自分自身で喋るラジオっていう仕事は、実は真逆の仕事内容だったんですよね。
志村:本当にね〜、確かにそうだ〜。どうですか?
中田:もう一年やったからなのか、自分自身で喋っていいんだー、っていうのは私の絶大な自信になりました。それはラジオのお陰で。
志村:うんうんうん。
中田:なんか何にもないと思ってたんで、ああ、何にもなくない、みんなが見つけてくれる、すごーいっていうのが純粋な感想で。その前は、私っていうものがどんな人かっていうのが、よくわかってなかった時期も正直あったかもしれません。
志村:あ、そうかー、なるほどねー。あのう、あやちの歌を聞いたんです。
中田:ありがとうございます!すっごく美しい声で、なんだろうな、環境音とは違うけど、自然の中に溶け込んでいるような声で、宝物の声をお持ちなんだなって思ったんだけど、そこの歌が、歌というかなんて言ったらいいのかなー、なんて言ったらいいの?
中田:ああでも、そうですね、あれは歌ですね。ちゃんと歌で形に残してもらった初めての歌かもしれないですね。TEI TOWAさんの『LUCKY』っていうアルバムに入っている「ABBESSES(アベス)」っていうパリの地下鉄の駅の名前なんですけど、フランス語で、もともと私が歌うはずではなかったんです。TEIさんは別のアーティストさんのミュージックビデオの現場で、ちょっと別でお会いしていて、ある日フランス語の曲があるんだけど、中田ちゃんフランス語学科だっけ?と。私大学生の時だったんですけど、専攻英語で、フランス語は高校の時に第二外国語で、まあ高校から大学も続けてたんですよね。で、TEIさんは多分フランス語学科フランス語専攻だと思って、勘違いして誰か紹介してくれない?って言ってご連絡いただいたんですけど、何をその時自分は思ったのか、あ、私、英文学科専攻なんですけど、フランス語の友達もいるのでご紹介できます。ちなみに私も発音だったら一応できますみたいなことをなんの気無しに送ったら、じゃあここきてって言われたのがスタジオで、ちょっと歌ってみてみたいな。でそのままアルバムに収録されてしまったっていう。しかもそうそうたる中に。わあ〜!っていう、実は私にとっても嬉しいサプライズだったんですよね。
志村:そうか、よかった本当に。気持ちよくてずっと聞いていたいなーっていうぐらい落ち着いたんですよねー。いやーだけど、今お話を伺っていて、いろんな可能性をお持ちの方なんだなーって、しかもご縁を引き寄せる素直な感性の方なんだなって思ったし、うーん。
中田:恐縮です。
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中田:私、今年32歳になるので、31年とちょっとぐらいしかまだ生きてないんですけど、なんだろう、本当に私一人でここまで来たわけじゃ全然なくて、本当に要所要所でいろんな人に助けてもらってここにいる。それは当たり前のことじゃなくて、まあご縁のこともそうですけど、つながろうと思ってつながれるご縁もあるし、今は便利なんで、SNSとか、本当につながるっていうことが簡単にできるようになった一方で、そのつながりってどんなだっけ?とか考え直すきっかけも中々ないというか。やっぱりずっと一緒にいるのがご縁かって言われるとそうじゃないと思うし、離れていても、形はないけど、見えないけど相手のことを思う気持ちって、本当不思議なんですけど生き物同士って伝わるじゃないですか。あの嘘がつけない感じ。ともすればバレてしまう感じ。でもすごく幸せも伝播する感じ。なんかご縁の正体とか輝きっていうのは、そういうところにあるのかなって。ただ私もね、全然完璧じゃないんで、そう思えない日もあるんですよ。どうしてこんなに立て続けにいろんなことがあるんだろうとか、やっぱり朝の5時から生放送の番組をやっているけれども、かつては、ああ、起きたくないなっていう朝もたくさんあったんですね。やっぱり落ち込む日ってあるじゃないですか。素朴な疑問なんですけど、季世恵ちゃんって落ち込んだ時どうしてますか?
志村:なんかね、私はあやちと年齢が倍ぐらい違うんですね。
中田:ええ、そうなんですか?
志村:うん、そう、で、31歳の時にもいろんなことがあって、今でもあり続けるけど、なんかわかったことはね、周りの人ってすごいなって思うの。いや、こういう人に出会えてて本当によかったっていう風に、どんどん年齢が行くことによって重なっていって、いや、私がダメでもこの人がいてくれるとか、ある意味で「よろしくお願いします」って言葉が心からちゃんと言えてるっていうのかな、そうするとちっぽけな自分が、例えば私が今日あやちとお話しできてよかったと思って、なんかの時に、あ、あやちに聞いてみようって思う。例えばあの歌を歌ってくれる?とかっていうことがあったりする。私には歌えないけどあやちが歌えるみたいな。そうすると、それはもう一つの自分が増えてるみたいな。私はできないんだじゃなくて、大丈夫、あやちがいる。大丈夫、なんとかさんがいるじゃないけど、依存とは違うんだけど、いい塩梅のお互いの領域っていうのかな、それが共有されてみたいなことがあるなーってわかってくると、あんまり落ち込まなくなってくる。落ち込んでも、大丈夫だよ、結果的になんとかなってるじゃないって思うのが増えてるからかな。
中田:ああー、そうですね・・・なるほどなー、なんかまさに信じて頼るの信頼じゃないですけど、あてにするのとか、すがるのとは違う、そうだ!あんな人に頼ってみればいいんだ!とか、この人にちょっと弱音聞いてもらおうかな?とか、こんな時のこの自分、なんか言語化もできないんだけど、あの人に会ってみようかなとか、そんな小さなことが意外と落ち込んで凹みスパイラルにハマっていくのを防いでくれる部分ってありますね。
志村:そうそうそう。今は辛いけど、いやこれ芽が出るから大丈夫とか、今大変だけど、でも今だけであとどれぐらいかな?とかっていう、そういうのが繰り返されて、例えば風邪ひいちゃって熱があってもう死ぬかもしれないと思っていても、そうそう死ななかったりして、その場は苦しいけど大体一週間後には治ってるよなっていうのが経験値ってわかってくるじゃない?それがなんかきっと増えていくのかなあ?
中田:そういう季世恵ちゃんのお話を聞いていると、本当に人生の経験っていうのはいいことも悪いこともどんどん自分の中に貯金されていくもんなんだなーって、すごくお腹の底が暖かくなるというか、本当の意味で背中を押されている感覚がするのは、きっと私だけじゃないはず。
志村:いや、うん、そう、ありがとうございます。私もそうやって皆さんにお腹を温めていただいているんです。だから今は会えなくなった人がいたとしてみても、その方はずっと私のお腹を温めてくれたなと思うと、会えなくてもきっと今でもつながってるって思えるし、それは物質的に会えない、まあお空に旅立った方であっても、今遠くに行ったって方でも、もしくはちょっと喧嘩しちゃってて会えないとか、みんななんかそこには温かいものがあったなーと思うと、幸せになるよね。
中田:うーん。本当にですね。
志村:うん、ね。あやちは、忙しいなって思う時は、大変だと思うけどどんなことをするの?
中田:なるべくちゃんと食べて、ちゃんと寝るようにします。
志村:ああー、大事だ。
中田:なんかね、やっぱり力が出ないんですよね。で、ここ最近というか、まあ自分が20代後半、30代に自分の近しい人をボコボコ亡くした時があって、本当どうしようもなく立ち行かなくなったことが実はあるんです。仕事ストップしてなかったから、多分表向きに伝わってたわけじゃないんだけど、でもその時にやっぱり何から崩れたかって、眠れないとか食べれないだったんですね。
志村:それは辛かったね。
中田:いやーでも暮らしていくのって、そういうね、人を亡くすとか、何かが壊れてしまう、大事なものが消えてなくなってしまうとかそういうことだけじゃなくて、日常の本当あらゆることを考えると、それぞれにとっての一大事ってやっぱり日常生活にあって、生きていくことって至難の業だな、毎日を暮らすって大ごとだなって思うことが増えたんです。だからこそちゃんと食べてちゃんと寝る。あとは話したい人と話すとか、今日は何もしたくないっていう自分に自分を付き合う、自分で付き合っちゃうとか、そういう自分を許すみたいなことって、あ、これは自分にしかできないことなんだなって思って、最後の最後はもしかしたら自分を抱きしめてあげられる唯一の人は自分かもなっていうふうに思ってからは、落ち込んだり泣くに泣けなかったり、自分の心が今どこにあるんだろう、本当は私何がしたいんだろうって迷う日であればあるほど、なるべくちゃんと温かいものを食べて寝るっていう風に・・・。
志村:うん、すごい、今の話よかったなー。とある私の友人の和尚さん、お坊さんがね、落ち込むというのは、自分の人生舐めてないってことだっておっしゃってました。
中田:自分の人生舐めてない。
志村:うん、自分がやってることを舐めてないから落ち込むんだよって。人のことも舐めてない、自分のことも舐めてない、真剣だから落ち込むんだって。だからそれはすごいことなんだって、素晴らしいことなんだってことをおっしゃってたなって思い出しました。緊張した時もそうだし、失敗してもそうだし、後悔もそうだし、なんでもそれは自分がそこに真摯に真剣に向き合っている結果だから、すごいことなんだっていう、大事なきっかけをもらってるんだって思いなさいっておっしゃってました。
中田:うーん。
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中田:この暗闇に入ると、空気を読むとか、相手の顔色を伺うみたいなことじゃなくて、今日だったら私と季世恵ちゃんの間にある見えないものを見ようとする感じとか、腹の探り合いじゃなくて、どちらかというと懐の見せ合いみたいな、言葉だからうまく伝わらないんだけど、そこにはすごく温かい思いやりとか、ちょっとした愛とか、今、私とあなた、共に時間を過ごしてるっていう感覚がいつも以上にこの暗闇だと強くなる感じがして、そういうのがね、本当に日常生活になんの特別なこともなく、自然にもう当たり前のようにそこにあるものってなったら、きっと誰かとの対話ってもっとワクワクしたり、もっと楽しかったり、もっと素直に受け取れることがたくさんあるのかもなって、この時間とこの空間に教わっている感じすらしますね。
志村:そうかー、嬉しいありがとう。いやなんか嬉しいです。こうやって対話をしていて、たくさんのことをお話しできて、あやちの素敵なところが思った以上に知れて、お友達になれてよかったなーって今しみじみ思ってる。
中田:こちらこそです。
志村:もうそろそろ、時間が経っていい感じだと思うんですけど、リスナーの方たちにメッセージを送っていただきたいなって思っていて、明日朝起きて、あ、今日も一日頑張ろうって思えるような、そんな言葉をいただいているんです。あやちの一言をいただいてもいいですか?
中田:はい。うーん、今、季世恵ちゃんと交わし合った言葉がまさに全てかもしれないと思ったんですけど、あなたがあなたでありますようにっていう。あなたの心の赴くままに朝を迎えるのもいいんじゃないかなーと思っていて、それは自分も朝の番組でナビゲーターをやっているから、いろんな声が届くんですよ。今日は寝られなくてこんな時間まで起きてちゃいましたとか、これから出勤ですとか、逆に夜勤中ですとか、お弁当作ってますとか、今日はお孫ちゃんの誕生日ですとか、いいことも悪いこともそれぞれの朝には含まれていて、私は、まあ大それたことは本当に何もできないんだけど、それぞれが思うままに自分が今こうだな、こうしたいなっていう風な思いを大事にすることって、それがゆくゆくご自身を大事にすることにもつながると思うんです。もう今日は起きたくないなっていう日があったら、どこかでそんな自分を許してあげてほしいなって思うし、ああ、気乗りしないけどとりあえずラジオつけてみるか、ポチってつけたラジオで、例えばたまたま私が朝のスタートアップを豊かに軽やかに、なんてしゃべっているのを耳にして、うん、まあいっか、今日もとりあえずやるかって。そんな風に思ってもらえたらと思って番組はお届けしてるんですけど、すごく元気の出る一言じゃないかもしれないけど、そしておこがましいかもしれないけど、私も誰かに支えてもらったように、私もあなたのちょっとした支えになれたらいいなって。今の等身大はそんな感じかなー(笑)
志村:いや素敵です。本当に。ありがとう。あのね、私はここにいますって、私は今存在してるんですってことを伝えてくださったんだなーって思ったんですけど、そういうの大事だよね。忘れちゃう時ってあるじゃない?自分がどこに行っちゃったんだろうとか、それを一回ちゃんと私はここにいるよっていうのが掴めると、いいよね。
中田:うーん。
志村:自分の中で。
中田:まだまだ勉強中ですけど(笑)
志村:それは人は生涯そうだから。一緒です。ありがとうございます。
中田:ありがとうございました。
志村:本当に今日は素敵な夜でした。
中田:こちらこそです。季世恵ちゃんと過ごした夜、これはまた私の宝箱に一つ入れたいと思います。
志村:こんな遅くにありがとうございました。そして、あやちの番組楽しみにしています。
中田:これからも、そして、よろしくお願いします。
志村:わ、ありがとう、よろしくお願いします。