FUTURISM

ON AIR DATE
2017.06.11

ゲストは、動物行動学者の新宅広二さん

貴方は、犬派?猫派? ... それともロポット派?

動物行動学者の新宅広二さんに、
ちょっと先の『ペットの未来』についてお話伺いました。

FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら

SONG LIST

  • Breakdown
    One Dove
  • メロス
    水曜日のカンパネラ
  • White Winter Hymnal
    Fleet Foxes
  • Beautiful Rain
    Little Tempo Meets Eddi Reader
  • (Forever) Live And Die
    Orchestral Manoeuvres In The Dark
動物行動学者の新宅広二さんとの話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<動物は自分を映す鏡>

最古のペットとも言われる犬を人間が飼うようになったのはおよそ2万年前。
気が遠くなるほど昔から、ペットは存在していたことになります。

江戸時代には「ハイテクペットブーム」とも呼べる現象があったそうです。
たとえば、当時のカジカガエルを飼うブームを支えたのは、
湿度をコントロールする布や竹を使った籠などの飼育環境の進化。
特殊な環境で育てる必要がある両生類をペットにしたのは世界初で、
まさに飼育技術革新あってのブームでした。
昆虫を庭ではなく虫かごで飼い、人工の餌で育てることができるようになったのもこの時期。
生き物や自然を人間の延長線上に感じたい。
その思いをテクノロジーが叶えたのです。

ペット飼育はその時代の最先端技術が反映されるのだとすれば、
ロボットがペットになることもあるでしょう。
動物は完璧ではなく、どこかそそっかしいところがあるから感情移入できたりするものですが、
“完璧なロボット”に感情移入できるのかといえば…。
それならばと、
「ロボットにあえてそそっかしいという性質を組み込む」なんていうチャレンジを人間はするのかもしれません。
ドラえもんもロボットですが、猫型でそそっかしいところもありました。
ペットではありませんが、人間と共存するロボットの1モデルケースかもしれません。
「あなたは犬派?猫派?それともロボット派?」
そんな問いが当たり前になる時代は果たしてやってくるのでしょうか。

そもそも○○派というのは、
動物が持つ習性を表す一方で、
それを好む自分のタイプを言い表しています。
犬は先祖であるオオカミに象徴されるように群れで暮らし、
猫はライオンを除いて単独で暮らす社会性。
どちらにシンパシーを感じるのかによって、
自分の性質がうかがえたりします。

「その動物にひかれるのはなぜかを突き詰めてみると、自分に足りないものや自分が求めているものが見つかる」と新宅さんは言います。
まさに「動物は自分を映す鏡」。
いつもかわいがっているペットをあらためて観察してみれば、
自分を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

小川 和也