FUTURISM
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Kazuya Ogawa
Nao Minamisawa
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ON AIR
DATE
2017.07.23
ゲストは、ブックディレクターの幅允孝さん。
J-WAVEリスナーにもお馴染みの
ブックディレクター:幅允孝さんに 『書店の未来』についてお話伺いました。
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BACH
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FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら
SONG
LIST
Good Books
Elviin
Open
Rhye
Summer Days
James Iha
We've Only Just Begun
Roger Nichols & The Small Circle Of Friends
ブックディレクターの幅允孝さんとの話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<書店で磨く野生の勘>
ブックディレクターは、多種多様な場所に図書館のような本のスペースを作るお仕事。
気が滅入りがちな病院で本から勇気をもらったり、
動物園で動物に詳しくなれる本と出会ったり。
その場所ならではの選書で、人と本をつなげている幅さん。
書店とカフェの一体化などのコラボレーションを積極的に手がけているのは、
書店にも光合成が必要だと幅さんが考えているから。
「書店だけで完結せず、外につながっていくと新しい可能性が見つかります。それが光合成なのです」。
書店に行くと読みたい本とたくさん遭遇し、
ついついその場を離れられなくなってしまう。
僕はそれを「書店の魔性」と称していますが、
何とも言えない魅惑的な空間なのですよね。
書店の光合成により、魔性度も増しているように感じます。
ところが、
そんな書店も減少傾向。
インターネット通販や電子書籍の影響は多大で、
街からどんどん書店が消えています。
ネット上には本の紹介と共に読者レビューや評価が掲載されていて、
選ぶ時の基準として重宝します。
「でも、失敗したくない病が蔓延していますね。レストランを選ぶ時などは、
ネット上の評価が高いところしか行けないような。著者と読者の個と個のつながりが本ですから、書き手の言霊を読み手が丁寧にすくいあげるように付き合いたいもの。そのためには、第三者の評価ではなく、直感で本を選ぶとよいです。書店も野生の獰猛さを総動員して遊ぶ場所ですね」と語る幅さん。
リコメンド機能全盛の時代だからこそ、
野生の勘を磨く場所としての書店。
それを極めるのが未来の書店像なのかもしれません。
物体としての本の手触り、手応え。
画面の中の陳列では伝わらない空気。
著者もタイトルも知らない、
でも妙にひかれる本の数々。
そこで目覚め始める、
眠れる第六感。
「後ろの予定を入れず、荷物を軽くして、腹6分目くらいで、無になって。
狩りに行く気持ちで書店へ」。
これが書店へと向かう際の、幅さんの心構え。
気分はハンター、書店で思わぬ発見。
まるで、本と出会う旅みたいなものなのですよね。
あえて自分で探し求めることで勘が養われ、
素敵な本との出会いがある。
書店でこそ磨ける野生の勘というものがあると思うのです。
小川 和也
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